写真:澁澤 りべか
地図を見る最初に確認しておきましょう。ブリュッセルには2つのマグリット美術館があります。
1つはもちろん、ブリュッセルの中心にありベルギー王立美術館に隣接する「マグリット・ミュージアム」Museé Magritte Museum 。
彼の作品が多数展示されていて、ミュージアムショップも併設。グッズが充実しています。ショップの窓をご覧ください。マグリットらしさ全開です!
マグリットをよくご存知の方もまずは、ここでしかみられないマグリットの作品群を鑑賞しておくことをおすすめします。
写真:澁澤 りべか
地図を見るそして今回紹介するのは、ブリュッセル郊外にある「ルネ・マグリット・ミュージアム」René Magritte Museum。これはマグリットが1930年からの25年間を過ごした自宅です。中心部からは少し離れていて、エッセゲムという閑静な住宅街の中にあります。
まずは外観をご覧ください。
もうお気づきですね!この外灯!そう、マグリットの代表作『光の帝国』をほうふつとさせます。扉口には帽子のしるしが。
玄関の扉を開けると、まず目に飛び込んでくるのは床にしかれた美しいタイル。
1階の床のほとんどが個性的なタイルで覆われています。部屋によってタイルのデザインが異なっているのも注目。それらを保護するために、館内では靴の上からビニールを履きます。また荷物は必ず2階の受付に預けます。
写真:澁澤 りべか
地図を見るマグリットはこのアパートの1階部分に住んでいました。
当時の暮らしぶりがそのまま再現されていて、作品のモチーフになったとおぼしき窓や暖炉が見受けられます。ベッドの上には飼っていた愛犬の剥製も。
アトリエと呼べるような場所はなく、たいていは食堂で絵を描いていたようです。マグリットのトレードマークである、あの黒い帽子もこの家のどこかにありますよ!探してみてくださいね。
外出をあまり好まなかったマグリットは、カフェで友人と話したりチェスに興じたりする以外は、ほとんどをこの家で過ごしました。
2階にはマグリットの遺品やゆかりの資料が豊富に展示されています。マグリット作品に詳しい人ならほくそ笑んでしまうものばかり。例えば、かつて存在したサベナ・ベルギー航空のグッズには、おなじみの作品『空の鳥』が使われています。
ただしこの階は撮影NGなものが多いので注意してください。
3階はマグリットの絵画作品の展示室ですが、作品はすべて複製なので写真撮影OK。
さらに屋根裏部屋、裏庭、離れもあって、ほぼくまなく見学できます。
さて、お宅訪問のあとは再びブリュッセル中心部に戻って、マグリットが常連だったパブで一息いれるのはいかがでしょう。
それが「ラ・フルール・アン・パピエ・ドレ」la Fleur en Papier Doré。
直訳すると「金紙の花」という意味。入口が少し分かりにくく、正直なところ入りづらい雰囲気ではあります。しかし勇気を出して扉を開けてみてください。そこには壁中が独特の装飾、絵画、詩で飾られた、レトロな空間が。
ここは1920年代にシュルレアリストたちのたまり場でした。長細い店内の突き当りの部屋には、マグリットたちシュルレアリストがオーナーや客と共に写ったパネル写真が展示されています。右から二人目がマグリットです。
写真:澁澤 りべか
地図を見るルネ・マグリットは1967年8月に亡くなり、現在はブリュッセル郊外のスカールベーク墓地に、最愛の妻ジョルジェットと共に眠っています。マグリット・ツアーのしめくくりとしてお墓参りに行くのもいいですね。
今回紹介した「ルネ・マグリット・ミュージアム」(マグリットの家)へは、市内からトラムの19番、51番、93番などで行くことができます。下車駅は「cimetière de Jette」。93番のトラムは王立美術館前から出ています。(バスは度々運休しますので、運行しているかどうかは現地で確認してください。)
2015年10月25日にはベルギーへの直行便がついに就航!乗継ぎなしで成田からブリュッセルへ飛べるようになります。これからベルギーブームがやってくること間違いなし!
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/2更新)
- 広告 -