福岡・博多「東長寺」弘法大師・空海創建の“日本最古の寺”

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福岡・博多「東長寺」弘法大師・空海創建の“日本最古の寺”

福岡・博多「東長寺」弘法大師・空海創建の“日本最古の寺”

更新日:2017/11/17 12:07

KISHI Satoruのプロフィール写真 KISHI Satoru 岬の狩人、伝記研究者、旅するパンクス

遣唐使として中国に渡り真言密教を恵果和尚から継承してきた弘法大師・空海。日本に帰国後、直ぐには都に向かわず、博多に滞在。その折に創建されたと伝わるのが福岡市博多区にある「東長寺」。

山門を入ると“大桜”があり、春には薄紅色の花弁が溢れんばかりに。二階・大仏殿には、国内最大級の大きさを誇る“福岡大仏”も。弘法大師・空海、福岡藩主・黒田家との縁も含めて福岡市博多区「東長寺」を御紹介致します。

「東長寺」へのアクセスと縁起

「東長寺」へのアクセスと縁起

写真:KISHI Satoru

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“博多駅”の博多口から歩いても徒歩で約10分、地下鉄空港線の“祇園駅”からは徒歩で直ぐといったアクセスに便利で、ふらりと立ち寄れる福岡市博多区にある「東長寺」。

「東長寺」は806年(大同元年)に唐での修行後、帰国した弘法大師・空海が博多滞在した折に建立されました。唐で修めてきた真言密教が東方に長く伝わるようにと祈願された寺院です。真言宗では、弘法大師・空海の創建した寺として日本で一番古い霊場とされています。

山門の左手側にあるのは、「東長寺」の開創1200年を記念して建てられた石碑。中央部分には「密教東漸日本最初霊場」と刻まれ、その歴史と由緒を感じられる荘厳な石碑です。

福岡藩「黒田家」との縁と「大桜」

福岡藩「黒田家」との縁と「大桜」

写真:KISHI Satoru

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東長寺は兵火により一時荒廃しますが、福岡藩二代藩主・黒田忠之により再興され、黒田家の菩提寺にもなります。境内の墓地には、二代・忠之をはじめ、三代・光之、八代・治高の墓も。

現在では、九州八十八カ所・第一霊場、九州三十六不動尊・結願霊場、九州二十四地蔵尊・第二十二番霊場としても名を連ねています。
東長寺の山号「南岳山」と書かれた山門の先には、“大桜”。美しい桜の花が、境内の外からでも伺えます。

※藩祖・黒田官兵衛(如水)、初代・長政、四代・綱政といった歴代藩主は同じく博多区の「崇福寺(そうふくじ)」にお墓があります。

国内最大級の木造釈迦坐像「福岡大仏」と「大桜」

国内最大級の木造釈迦坐像「福岡大仏」と「大桜」

写真:KISHI Satoru

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春に淡い薄紅色の花が咲き誇る“大桜”。その他、五重塔の脇には“枝垂れ桜”もあり、秋には紅葉と四季折々の自然の彩りを感じられ、博多の人々の憩いの場にもなっています。

二階の大仏殿には、日本最大級の木造釈迦坐像の“福岡大仏”。高さは、10.8メートル、重さ30トン、仏像の後ろにある光背(こうはい)には、七仏、十三仏が彫られ、その高さは、16.1メートルにも及びます。さらにその後ろの壁面には、5000もの小仏が祀られています。

因みにこちらの写真は、大仏殿の二階部分からの眺め。春には博多の町並みを背景に、“大桜”を鑑賞できるので、足を止めてお花見をしてみてはいかがでしょう。

施主の意向と建築家の技術が光る「六角堂」

施主の意向と建築家の技術が光る「六角堂」

写真:KISHI Satoru

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崇拝対象を安置するための仏具である仏龕(ぶつがん)が回転式で、それを保護するように覆屋(おおいや)が組み合わさった輪蔵(りんぞう)は、その形状から「六角堂」と名付けられました。

1842年(天保13年)、博多で薬や油を扱っていた豊後屋栄蔵(ぶんごや えいぞう)が、各地の商人より浄財を募り、名古屋の宮大工である第八代・伊藤平左衛門を招いて建立し、寄進したものです。

写真では右側にあたる正面が広く、変形の六角で礼拝(らいはい)しやすい設計。機能的で歴史的な価値もある建築物で、福岡市の文化財としても指定されています。

鮮やかな朱色が映える「五重塔」

鮮やかな朱色が映える「五重塔」

写真:KISHI Satoru

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2011年(平成23年)、純木造総檜作り・高さ26メートルの五重塔が完成。周りの木々の緑と空の色合いが鮮やかに五重塔の朱色を際立たせています。

5層の最上部に取り付けられた相輪(そうりん)の伏鉢(ふくばち)には、弘法大師・空海が持ち帰ったといわれる仏舎利(ぶっしゃり、お釈迦様の骨)が納められています。

初層内部の荘厳(しょうごん)は、日本画家・鳥山玲(とりやま れい)によるもの。大日如来を取り巻く、天井、壁、扉、四天柱に至るまで花鳥が施された意匠となっています。

福岡・博多「東長寺」のまとめ

明治時代に国宝の指定を受けた「千手観音菩薩像」は、平安時代に作られ槙材一本で彫られたもの。毎年6月15日の弘法大師・空海が誕生された日に行われる青葉祭などに開帳されます。

「福岡大仏」の台座内には、地獄・極楽めぐりも設置されています。毎月1日、14時から“大仏祭り”が行われているので、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。
また近くには、“発祥”尽くしの寺「承天寺」もありますので、宜しければ、そちらもチェックしてみて下さい。

以上、春には“大桜”が咲き誇る福岡市博多区にある弘法大師・空海創建による日本最古の寺「東長寺」の御紹介でした。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/30 訪問

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