申年にお参りしたい!京都三庚申の一つ「猿田彦神社」

申年にお参りしたい!京都三庚申の一つ「猿田彦神社」

更新日:2016/06/05 18:54

bowのプロフィール写真 bow トラベルライター
京都市右京区にある「猿田彦神社」は京都三庚申の一つとして数えられる神社。創建ははっきりしないものの、平安時代とも伝わる歴史ある神社です。そんな「猿田彦神社」は京都三庚申の一つともされており、庚申の日には多くの参拝者が訪れます。境内には猿の像が沢山ある、申年にお参りしてみたい「猿田彦神社」をご紹介します。

由緒正しき、歴史ある「猿田彦神社」

由緒正しき、歴史ある「猿田彦神社」

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「猿田彦神社」といえば、全国的に同じ名前の神社も少なくない神社の一つ。京都市右京区にある「猿田彦神社」は別名「山ノ内庚申」とも呼ばれる、京都(京洛)三庚申の一つとして数えられる神社です。ご祭神は神社の名にもあるとおり猿田彦大神。猿田彦大神は、ニニギノミコトの天孫降臨の時に道案内をした神様であり、人生を切り開く象徴、開運にご利益があるとされます。

その創建に関しては逸話が残っており、平安時代に天台宗開祖である最澄が座禅のために霊窟を探していたところ、猿田彦大神が現れてこの地を指し示したのだそう。「猿田彦神社」は最澄がその座禅石の傍らに猿田彦大神を祀ったことに始まりとされています。鎌倉時代には嵯峨天皇の行幸の際に猿田彦が道案内を務めたとされ、嵯峨天皇の命により、社殿が建立されたと言われています。

由緒ただしき「猿田彦神社」

由緒ただしき「猿田彦神社」

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由緒ある「猿田彦神社」は小さな神社で普段はひっそりとしていますが、縁日でもある庚申の日には参拝者がここぞとばかりに訪れます。

年に6日あるという庚申の日のうち、特に初庚申の日には護摩焚き神事が行われて多くの参拝者で賑わいます。ここ「猿田彦神社」は京都三庚申の中でも随一の庚申信仰が残っているとされています。

いくつある?猿の像

いくつある?猿の像

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「猿田彦神社」はその名の通り、神使は猿であるところから境内のにはそこかしこに猿がいます。拝殿の屋根の下には雲か波にでも乗っているような木彫りの猿がいたり、見ざる言わざる聞かざるの三猿像がいくつも飾ってあります。

中でも象徴的なのは本殿に見える庚申猿の木造。まるで生きているかのような表情で鎮座しています。また、台風の被害により倒れてしまったというご神木を彫って作られたという、普段は非公開とされている等身大の白猿木彫像などもあるのです。

霊験あらたか「盗難除けの左なわ」

霊験あらたか「盗難除けの左なわ」

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「猿田彦神社」で人気のお守りといえば「盗難除左なわ」です。少し珍しい盗難除のお守りはその名のとおり、左縒(よ)りにされた縄。普通の縄は右から編まれたものなのですが、神社などの祭礼用の縄は左から編まれた縄なのです。

この「盗難除左なわ」は玄関、勝手口、金庫などに吊るすというちょっと変わった御守りですが、盗難除けに霊験あらたかなのだとか。

また、カラフルな布製の「くくり猿」のお守りもかわいくて人気!こちらは腰や財布につけ除難招福を祈るお守りとされています。

申年は「猿田彦神社」をお参りしよう!

京都でも少ない「猿」にちなんだ神社の一つ「猿田彦神社」、参拝するためのアクセスは京福電鉄嵐山線、通称「嵐電」の天神川駅か、地下鉄東西線の太秦天神川駅下車で徒歩3分です。こんもりとした大きな木に囲まれた神社なのですぐわかるかと思います。

縁日の日以外は無人の日が多いのでご注意を。社務所が閉まっている際は「猿田彦神社」から徒歩5分の「山王神社」に行きましょう。「山王神社」の社務所で御守り等の授与品をいただくことができます。「山王神社」もまた、由緒正しき神社ですのであわせて訪れてみるのもいいかもしれませんね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/06 訪問

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