和歌山県田辺市「南方熊楠顕彰館」知の巨星・南方熊楠を知る

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和歌山県田辺市「南方熊楠顕彰館」知の巨星・南方熊楠を知る

和歌山県田辺市「南方熊楠顕彰館」知の巨星・南方熊楠を知る

更新日:2017/11/11 19:27

KISHI Satoruのプロフィール写真 KISHI Satoru 岬の狩人、伝記研究者、旅するパンクス

アメリカ、イギリスへ留学後、郷土の和歌山に戻り、晩年を紀伊田辺の邸宅で研究生活をしたた知の巨星・博物学者の南方熊楠。十数カ国の言語を用いて宗教学、民俗学の分野も研究し特に植物学・菌類の研究で昭和天皇に講義をしています。雑誌“Nature”に論文51本も寄稿した東洋人で、自然保護運動、エコロジー思想の先駆者でもある南方熊楠の世界を、その風土と共に触れられる和歌山県田辺市の「南方熊楠顕彰館」を御紹介。

博物学とは?南方熊楠とは?

博物学とは?南方熊楠とは?

写真:KISHI Satoru

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博物学【natural history】とは動物・植物・鉱物・地質など、自然界に存在する物の種類、性質、分布を研究し整理分類する学問。自然史、自然誌とも訳されます。現在では、動物学、植物学、鉱物学といったように分化し、それぞれ高度な学問として発展しています。

南方熊楠(みなかた くまぐす、1867年〜1941年)は一般的に博物学者、その功績から植物学者としても紹介されますが、宗教学、民俗学の分野でも先駆者的な存在です。幼少の頃から驚異的な記憶力、大量の書物の筆写、十数カ国の言語を用いての研究。和歌山から東京、アメリカ、イギリスへと知的冒険や民俗学者・柳田国男、中国革命の父・孫文との交友など多くの逸話が残っています。

そんな南方熊楠の軌跡に触れる事のできる「南方熊楠顕彰館」が和歌山県田辺市中屋敷町にあります。紀伊田辺駅から徒歩10分の場所で駐車場も完備されアクセス環境も整っています。

南方熊楠の生涯と「南方熊楠顕彰館」

南方熊楠の生涯と「南方熊楠顕彰館」

写真:KISHI Satoru

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南方熊楠は、和歌山城下橋丁(現在の和歌山市)に生まれました。大学予備門(現在の東京大学)に入学するも遺跡発掘や菌類の標本採集に取り組み退学。アメリカ、イギリスに留学し帰国後は和歌山県田辺を終の棲家として晩年の37年間、研究生活を続けました。因みに大学予備門の同級生には小説家・夏目漱石、俳人・正岡子規らがいます。

「南方熊楠顕彰館」は、最晩年の25年間を過ごし研究の場でもあった「南方熊楠邸」の隣に建てられ、2006年(平成18年)に開館しました。南方熊楠の遺した蔵書や資料を恒久的に保存すると共に一般にも公開され、多くの南方熊楠の研究者やファンに情報を発信しています。

左手側に「南方熊楠邸」、右手側に「南方熊楠顕彰館」

左手側に「南方熊楠邸」、右手側に「南方熊楠顕彰館」

写真:KISHI Satoru

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門を入ると正面に木組みが映えるガラス張りの「南方熊楠顕彰館」へのエントランスがあります。左手側には「南方熊楠邸」へと向かう小道となっています。「南方熊楠顕彰館」の利用は無料ですが、「南方熊楠邸」の見学には観覧料が必要なので御注意下さい。

「南方熊楠邸」の庭や「南方熊楠顕彰館」の敷地内には、多くの草木が茂っていて季節によってその表情も変化します。夏には青々とした緑、秋には紅葉と博物学者、また植物学者である南方熊楠を顕彰するのに相応しい場所となっています。

驚異「約8メートルの履歴書」と館内展示

驚異「約8メートルの履歴書」と館内展示

提供元:南方熊楠顕彰館・南方熊楠邸

http://www.minakata.org/地図を見る

「南方熊楠顕彰館」の一階は、展示パネルやタッチパネル等で、南方熊楠の生涯や業績、また田辺や熊野といった地域との関わりが分かりやすく紹介されています。奥には、講座や講演会、企画展、資料映像の映写など多用途に利用される学習室があります。

二階は、交流・閲覧コーナーとなっており、パソコンで所蔵資料の検索やデジタル画像による閲覧も可能となっています。また南方熊楠の関連図書、自筆資料の複製資料が棚に並べてあり、手に取って自由に読んだり、見たりできます。
特にじっくり見て頂きたいのは約8メートルの長さの巻紙に書かれた南方熊楠の履歴書のレプリカ。就職や転職活動中の人、営業職の人を始め、多くの人が刺激を受ける履歴書です。

多くの著名人の来訪とお土産・記念に嬉しいオリジナルグッズ

多くの著名人の来訪とお土産・記念に嬉しいオリジナルグッズ

写真:KISHI Satoru

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作家や俳優の方々を始め多くの著名人が「南方熊楠顕彰館」を訪問しています。荒俣宏、西島秀俊、井浦新、小泉進次郎、高円宮妃殿下などなど。南方熊楠の魅力に惹きつけられる人々の多さに驚きます。

一階の受付では南方熊楠のオリジナルグッズも販売しています。研究対象となった水生生物、粘菌、十二支が可愛らしくデザインされた“手ぬぐい”。科学と仏教を繋ぐ世界認識の方法を視覚的に表現した「南方マンダラ」の描かれた“Tシャツ”もあります。その他、“クリアファイル”や“絵葉書”などがあり、お土産や記念に最適なグッズが並んでいます。

和歌山県田辺市「南方熊楠顕彰館」のまとめ

南方熊楠が最晩年の25年間を過ごした「南方熊楠邸」の隣に建つ和歌山県田辺市中屋敷町にある「南方熊楠顕彰館」。顕彰館は無料で入場でき南方熊楠の広大な世界の一端に触れられます。館内を観て回った後は南方熊楠が研究をし、生活をした緑の豊かな「南方熊楠邸」も是非、御観覧下さい。

“南方熊楠顕彰碑”のある「扇ヶ浜公園」、紀伊田辺のその他の観光スポット、宿泊施設の情報をまとめた記事へのリンクが下部の関連MEMOにありますので、宜しければ御確認下さい。以上、「南方熊楠顕彰館」の御紹介でした。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/12/12 訪問

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