シチリア島の空の玄関口の一つであるカターニア。イタリアや欧州各地からのアクセスにも便利な街です。
かつては大自然の驚異を見せつけ、現在も活火山である「エトナ山」が街を見下ろしています。
雄大な景色のもと、街はバロック建築で彩られ美しく統一されています。
リゾート地のような華やかさはありませんが、落ち着いた大人の街歩きにお薦めの街ですよ!
「ドゥオモ広場」は街の中心的広場であり、周りをモニュメントが囲んでいます。
広場の代表は大聖堂(Cattedrale)で、カターニア出身の作曲家べッリーニは、ここに葬られています。
大聖堂脇にはサンタ・アガタ教会や、彫刻家ガジーニの造った作品「聖母子」があるサンタ・マリア・ディ・ジェズ教会も堂々たる存在感を放ちながら建ち、街を飾っています。
また、広場中心には古代ローマの溶岩を素材にした象とエジプトのオベリスクが使われた「フォンターナ・デッレファンテ(象の泉)」があり、カターニアのシンボル的存在として親しまれています。
ドゥオモ広場の南側に「ウツェダ門」と言う立派な美しい門があります。そこを抜けると「パチーニ公園」で、市が立つ朝は威勢のいい地元の方の声が響いています。
にょきにょきと動く小さなカタツムリが売られていることもあるので、冷かしながら歩くのもまた楽しいですね。カタツムリはもちろん食べられますよ〜!
そして公園のすぐ脇は、近郊の街へのアクセスするための長距離バスステーション「パオロ・ボルセリーノ広場」へと通じています。
ガイドブックにはほとんどない情報ですので、是非覚えておいて下さいね。
バスは中央駅から発着しますが、治安の面でもホテルはドゥオモ広場辺りをお薦めしますので、このバスステーションは覚えておいて損はないと思います。
サン・フランチェスコ・ディ・アッシジ広場から始まり、サン・ベネディット門を越えて続く約200メートルほどの間、バロック様式の教会と修道院が建ち並ぶ「クロチフェリ通り」は、世界遺産に登録されています。
サン・フランチェスコ・ディ・アッシジ教会、サン・ベネディット教会、サン・フランチェスコ・ボルジァ教会、イエズス会寄宿舎、その向かいにはサン・ジュリアーノ教会があります。
中でも外せないのは「サン・ベネディクト教会」(写真)でしょう。外観も素晴らしいですが、内部もまたバロック装飾で、その美しさは圧巻の一言です。
「カターニア大学」に着くと、大学とは思えないほど立派な建物にまずは驚くことと思います。
実はここは、もともとエトナ山標高700mにあったというサン・ニコロ・ラレーナという修道院だった建物。噴火や地震のため2度の移転後、現在の場所に移され大学の一部となっています。
バロック様式のファサードに目を見張りますが、内部も宮殿を思わせるような優雅で豪華な建築です。
また、美しい回廊を持つ中庭があり、とにかく大学とは思えない場所です。
一般の方の見学も可能ですし、入場料も不要ですので是非訪れてみてはいかがでしょうか?
観光地としてはあまり訪れる人はいないカターニアですが、意外にも見所はあるのです!
シチリアの玄関口としてだけでなく、是非街歩きをじっくりしてみては?
歩くのが不得意な方には、観光バスやミニトレインも走っているので、利用されるといいでしょう。
観光には8月以外をお薦めします。
8月はヴァカンスでクローズするお店が多いのと、猛暑で40度近くなるので街歩きにはお薦め出来ません。
また、逆に真冬にシチリアへ行かれるなら、他のエリアと比べ雨量も少なく比較的お天気に恵まれることが多いカターニアはお薦めですよ。
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