「待乳山聖天」のご本尊は聖天様で「欲望を抑えきれない衆生に対しても、まずはその欲望や願いを叶えることで心を静め救済してくださる」といわれており、大衆から多くの支持をうけています。
日本の聖天様は象の頭をした男女2体が抱き合う姿が多いのですが、ほとんどが秘仏で見ることができません。ここ待乳山聖天も秘仏なので、どんな姿をしているのか思わず想像してしまいますね。
境内に1歩足を踏み入れると賑やかな浅草とは思えない静寂‥強力なパワースポットと呼ばれるだけあって、独特な空気が全身を包み込みます。
本堂へ向かう道すがら二又に分かれた2本が組み合わされている大根や巾着の形をした彫り物やイラストがたくさん視界にはいってきます。それにしても、なぜこんな場所に、多くの大根が描かれているのでしょうか?
境内の中のあちこちに見られる大根と巾着。根の途中から二つに分かれている大根と巾着は「待乳山聖天」のシンボル。
体内の毒と煩悩を消す効果があるとして、大根を供えることは自らを洗い清めて頂く意味合いを持っています。また巾着は砂金袋を表しており、商売繁盛を願って、多くの人が供えにやってきます。
ほかにも大根には身体を丈夫にし、二又が根元で引っ付くことから、良縁を成就させ夫婦仲良く末永く和合でいられますようにとの、願いが込められています。
こんな形で浮き彫りにされているものや、様々な形でこの大根と巾着に出会いますので、不思議と見ているだけでも幸せになれそうな気がしてきて足取りも軽くなります。
まずは美しい本堂をよくご覧ください。外からもシンボルである二又大根がたくさん見受けられます。本堂に入ると、沢山の大根が供えられているのに圧倒されます。そして天井を見上げると見事な龍の墨絵と、艶やかな天女が独特の雰囲気をもたらしています。
ここは人力車のコースにもなっていて、若い女性を案内する姿にも遭遇します。ガイドに真剣に耳を傾けている姿が印象的でした。
残念ながら本堂は撮影禁止のため、お見せできないので気になる方はぜひ足を運んで見てくださいね。
境内では沢山の大根の姿に出会いますが、運がいいとご祈祷後の大根にも出会えたりします。本堂でお供えされた大根は、こうして参拝に来られた方が頂ける様に置かれているんです。
お供えする大根も本堂にて200円で売っていますので、お供えをして参拝を終えてから、このお下がりの大根を頂いてくるとご利益倍増な感じですね。
ただし、この大根はいつもある訳ではありませんので、必ずしも頂けるということではありません。
本堂に向かって右手の社務所の近くに「成就橋」というのがあります。この「成就橋」ちょっと見つけづらい所にあるのですが、参拝の際にはぜひ寄って頂きたい、ステキな日本庭園の入り口なのです。
9時から16時まで自由に入ることができる日本庭園には、四季の花が咲き、境内守護、家内安全のお地蔵が祀られています。そして境内に祭る学問、芸能、立身出世の出世観音の後姿が見られ、これもとても神秘的な姿ですよ。
境内に戻ると大きな「心願成就」の石碑に出会います。ドンと背中を押してくれる感じで、穏やかな気持ちでいっぱいになりますよ。
いかがでしたか?
「待乳山聖天」に足を運んで素敵なご縁、超かたい夫婦の絆を結んでみませんか?
待乳山聖天
東京都台東区浅草7−4−1
03−3874−2030
東京メトロ銀座線・都営浅草線・東武伊勢崎線
「浅草」駅より徒歩10分
本堂が開いている時間
6:00〜16:30(4月〜9月)
6:30〜16:30(10月〜3月)
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(2023/12/10更新)
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