写真:Hiroko Oji
地図を見るアルザス地方は、フランス有数のブドウの産地。そこを南北に貫くのがワイン街道で、1番の観光地リクヴィールは「葡萄畑の真珠」ともいわれ、古くからワイン造りで知られています。リースリング、ピノ・グリ、ゲヴュルツトラミネールといった辛口で香りの強い銘柄で有名です。メインストリート沿いには、試飲もできるワイナリーやショップが建ち並びます。
メインストリートの坂道を上って行くと、美しいデザインの塔・ドルデーの鐘楼に辿り着きます。見張りをすることを目的に作られた高さ25mの塔は、1291年に建設されました。美しい木組みの装飾とレンガ積みが素晴らしい表側と、反対側にまわった際の簡素な作りの大きな違いにはちょっとびっくり。端から端まで20分もあれば充分な規模の村ですが、通り沿いに建ち並ぶ伝統的な木組みの美しさに魅入ってしまうと、20分では足りません。
写真:Hiroko Oji
地図を見るメインストリートの出発点となる市庁舎そばには、「摩天楼」と呼ばれる建物があります。1561年に切妻壁の建物をつなげて建設されており、6階建ての高さは25mにも及ぶもの。木枠のデザインがとても美しく見ごたえたっぷり! アルザス地方で一番背の高い木組みの家の一つです。
この写真は、「摩天楼」から坂道を上って行くと左側にある「ア・レトワール」という建物で、1686年にバロック様式で建てかえられたものです。窓枠や木枠には彫刻の繊細な装飾が施され、ガラス戸には透かし模様が入り、町で一番きれいな建物といわれています。看板は、アルザスの伝統的な風俗画を描いた画家アンシ作です。この通りを含め、左右に延びる路地沿いは素敵な看板の宝庫!ぶら下がっている看板で、一目で何屋さんかがよくわかり、ユニークなデザインで楽しませてくれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る名物のクグロフやマカロンの甘い匂いも素敵ですが、クリスマス時期になると、通りのちょっとした広場には、屋台が軒を並べ、美味しそうなにおいが漂ってきます。大きな鉄板の上でソーセージやベーコン、じゃがいも、肉などが焼かれ、注文すると紙皿や紙のボールに入れて渡されます。グリューワインやホットチョコ、キノコのスープなどのドリンクは可愛いマグカップに入れてもらえます。
グリューワインというのは、赤ワインに砂糖やシロップ、レモンピールやオレンジピール、シナモンやクローブなどの香辛料を加えて温めたものです。香辛料が効いているので、急いで飲もうとすると噎せやすい。ゆっくりゆっくり味わってくださいね。入れ物のカップはそのまま持ち帰りもできますが、店頭に返却すると、引き換えにカップ代も返金されるシステムになっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見るここリクヴィールは、黄色や青、緑にオレンジ、ピンク・・・などといったカラフルな建物が多い町並みです。2階より上を見上げると、美しい模様を作り出す木組みと、凝ったデザインの鉄製の看板。が、それだけではないのです。クリスマス時期には、さらにキラキラ輝くクリスマスの装飾がムードを盛り上げています。クリスマスならではの雰囲気に浸れるのもこの時期の特権ですね。
写真:Hiroko Oji
地図を見るメインストリートから左右に続く路地の先にもちらほら見えているのですが、城壁外に出ると、広大な葡萄畑が広がっています。隣村のユナヴィールまで葡萄畑の間を歩いていくこともできます。ドライブも素敵ですが、のんびりと散策できる時期にはお勧めのハイキングコースになります。
夏ならお花で美しく飾られる窓辺は、冬にはクリスマス用のお飾りで訪れた人々を楽しませてくれるリクヴィールの町並みをご紹介しました。木組みの建物や看板はもとより、クリスマスムードを味わいながら食べたり飲んだりする楽しみもたっぷり味わってきてくださいね。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2023/11/30更新)
- 広告 -