常磐神社(写真)は水戸黄門様こと、徳川光圀公(高譲味道根命)と、その子孫である烈公こと斉昭公(押健男國之御楯命)が、除災招福・厄除開運・学業成就の神として祀られている神社です。
光圀公は大河ドラマ「水戸黄門」の「この紋所が目に入らぬか」の台詞でお馴染みであろう、水戸黄門様です。水戸藩第2代藩主であり、徳川家康公の孫にあたる人物で、『大日本史』の編纂を始めたことで有名です。
一方斉昭公は水戸藩第9代藩主であり、藩政改革に取り組んだ人物で、藩校「弘道館」や景勝地「偕楽園」を創設しました。
境内は落ち着いた雰囲気で、社務所の傍には休憩スペースである「涼み処」があり、冷たい麦茶までいただけました。ミストシャワーもあり、暑い日の参拝も心配いりません。常磐神社では御朱印もいただけるので、御朱印を集めている方は御朱印帳をお忘れなく。
大河ドラマで「水戸黄門」を見ていた人や、歴史好きな方、徳川家に興味のある方にオススメの神社です。
「常磐神社」の境内には、本殿以外にも「三木神社」や「東湖神社」等があります。
「三木神社」は三木之次命・三木武佐命が祀られており、安産・子授け・子育て・家庭円満の御神徳がある神社です。光圀公は三木邸で誕生し、幼少期は三木夫妻に養育されていたため、この神社は建てられたのでしょう。
一方「東湖神社」(写真)は斉昭公に仕えて藩政改革・兵器軍艦の製造で見事な活躍ぶりをみせた藤田東湖を祭神としています。御神徳は合格祈願・学業成就・事業繁栄です。
本殿以外の、光圀公や斉昭和公を支えた人々に関わる末社等にも足を向けることで、さらに光圀公・斉昭公についての知識を深めることが出来ます。本殿のすぐ傍にあるので、ぜひお参りしてみてください。
常磐神社の境内には歴史博物館「義烈館」(写真)もあります。この「義烈館」という名称は、光圀公と斉昭公のそれぞれの諡名である「義」公・「烈」公からつけられました。
「義烈館」ではその名の通り、主に光圀公と斉昭和公ゆかりの品が展示されています。例えば光圀公が編纂を始めた『大日本史(草稿)』をはじめ、古文書・具足・太刀・銃等が挙げられます。小ぢんまりとした博物館で、様々な展示品を見ることができ、光圀公・斉昭公をはじめとした水戸史学・水戸学についても勉強出来ます。
ちなみに「義烈館」のサイトには「水戸黄門義烈館入館料割引クーポン」があり、これを印刷して持っていくと、30円割引で入館出来ます。1枚で5名まで入館料が安くなるため、訪れる際は持参することをおすすめします(下記のMEMOにある「義烈館」から、クーポンのあるホームページへいけるようにしています)。
受付で入館料を支払い展示室に入ると、まず光圀公の木像が出迎えてくれます。大河ドラマ「水戸黄門」を見ていた人は、お馴染みの水戸黄門様が見られて嬉しく感じるのではないでしょうか。
義烈館でぜひ見てほしい展示品は「大陣太鼓」と大砲「太極」!
「大陣太鼓」は直径約144cm、長さ約188cm、胴回り約470cmもある、日本最大の陣太鼓です。天井につきそうなくらい高い載車に陣太鼓がのせられているためか、一層存在感を放っています。陣太鼓の両面には迫力のある龍が描かれており、胴側には「震天動地 起雲発風 三軍踊躍 進思盡忠(以下略)」という斉昭公自筆の銘が彫られています。巨大な陣太鼓の使い道ですが、追鳥狩(機動演習)の際に、戦陣の合図として用いられたということです。
一方の大砲「太極」は、口径約35.7cm、砲長3.56口径(127cm)の鋳造砲で、上部には斉昭公によって「太極」と書かれた見事な銘もあります。さらに「太極」に使われた砲弾は、現存する江戸時代最大のものといわれています。先述の通り、この大砲は黒船来航時に江戸湾防備のために75門製造され、そのうちの1門が水戸に残り、残り74門は幕府に献上されました。よって当博物館にあるこの大砲のみが現存しています。堂々と書かれた「太極」の銘や、自分の顔よりも大きな口径の大砲には圧倒されます。
博物館巡りが好きな方、大河ドラマ「水戸黄門」を視聴していた方、徳川家に興味がある方にオススメの博物館です。
「常盤神社」や「義烈館」のすぐ近くには「偕楽園レストハウス」があり、ここではお土産が売っているだけでなく、レストランで食事も楽しむことが出来ます。
レストランには多くのメニューがありますが、おすすめは「光圀ラーメン」(写真)!
「常磐神社」で光圀公にお参りし、「義烈館」で光圀公について勉強した後は、光圀公の名を冠したラーメンをぜひ。
何故光圀公の名前がついているのかというと、光圀公が日本で初めてラーメンを食べたからだそうです。
ラーメンの中には梅等が入っており、梅の名所である「偕楽園」らしさがでています。
優しい味の光圀ラーメンのお値段は890円です。
以上、「常磐神社」・「義烈館」・「偕楽園レストハウス」についてでした。
「常磐神社」への行き方ですが、JR水戸駅北口から偕楽園行きの茨城交通バスに約15分乗ると到着します。
「常磐神社」は日本三名園の一つ、「偕楽園」の傍にあり、この「偕楽園」は梅の名所として有名です。梅の時期でなくとも園内には斉昭公が自ら設計した「好文亭」という建物があり、梅や桜等の襖絵は繊細で美しく、ぜひ見ていただきたいスポットです。また徒歩圏内に「徳川ミュージアム」もあり、さらに徳川家について学びたい人はこちらもオススメです。
「常磐神社」は大河ドラマ「水戸黄門」を見ていた方や、徳川家に興味がある方にお勧めです。また、「義烈館」は博物館や寺社巡り好きな方には大変楽しめる場所だと思います。特に「義烈館」の「最大」を誇る展示品は必見です。迫力のある「大陣太鼓」や大砲「太極」をその目でたしかめてください。
光圀公や斉昭公にお参りするだけでなく、博物館で学び、レストランでラーメンも楽しむといった様々な楽しみ方が出来る「常磐神社」にぜひ足を運んでみてください。
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(2024/10/16更新)
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