この布施の弁天さんは、弘法大師が造ったといわれる弁財天像をご本尊(秘仏)として開山された祈願寺です。山門をくぐり石段をあがると最初に目に付くのが本堂で、その朱塗りの美しさには目を見張るものがあります。
吸い込まれるように本堂に入ると、そこには「八臂(はっび)弁才天」が鎮座しています。この「八臂弁才天」は八本の腕があり、その手には玉や弓、斧、矢などが持たれとても親しみやすいお姿をされています。
11時になると大きな和太鼓の音が響き住職が本堂にいらっしゃいます。そしてお経ともまた違う、なんとも美しい声に節がついた唱えが、本堂いっぱいに響き渡ります。この音楽のような唱えを「声明」と呼び、日本における仏教儀式に用いられています。例えるならば、キリスト教における賛美歌のような存在で、心の奥底に響く音色に思わず私も内陣に正座をし聞き入ってしまいました。
所々で一緒にご真言を促され、私も声を出して言ってみます。
弁天さんがこの世に姿を現すときは、白蛇となって現われるといわれることから、本堂の中には玉子がたくさんお供えされています。蛇は玉子を好み脱皮をすること→生まれ変わり→不老長寿と考えられ、そのご利益を授かろうと皆さんが玉子をお供えしていくようです。
そしてここ布施の弁天さんでは、お供えされた玉子を加持祈祷した後にゆでて、参拝者の方々にご利益が行き届くようにと渡してくださるのです。ただしこの玉子は毎回108個、しかも毎月一日・十五日・巳の日だけなので、いつでも頂けるわけではありません。
美しい声明を聞き入りご住職のお話があり退場された後、お坊さんがこの玉子を持って現れます。皆さん参拝後にこの玉子を大事に1つ受け取っていきます。私もお賽銭を入れて玉子を1つ受け取りました。
そしてさきほど受け取った玉子に願い事を書きます。何でもこの玉子に願い事と名前を書く→むいて食べる→殻を誰も通らない場所に埋めると願い事が叶うといわれているようなのです。
早速私も願い事と名前を書いてじっくり殻をむいていただきました。
境内からの景色はとても見晴らしが良く利根川の河川敷が遠くまで見渡せます。そしてちょっと癒されたお地蔵さんがこの写真。
不動明王の姿なんだそうですが、赤いおべべの中にそっと抱かれたお地蔵さん。この姿がお顔に反してとても愛らしくてとても心が和みました。
帰り道に布施弁天の参道脇にあるちょっと小さな山があるのですが、そこにちょっと不思議な上り口があったので寄ってみました。入り口には「妙見菩薩」と書かれていて足元の石には☆のマークが刻まれています。看板には「妙見大菩薩は夜空に煌めく北斗七星を含む北極星の神様仏様の有り難い御化身です。」と書かれていたのでのぼってみました。
するとそこには小さなお堂が・・・・。あまり気づかれることなくひっそりと佇んでいる雰囲気でしたが、参拝をすると少し北極星の神様仏様に近づけた感じがしましたよ。
布施の弁天さんに行ったらぜひ寄ってもらいたい場所があります。すぐ隣に「あけぼの山農業公園」という大きな公園があり、少し中に歩いていくと春は桜やチューリップが咲き乱れ、とても素敵な広場があります。これからの季節は蓮の花が池一面に咲きますが、どの季節に行っても癒してくれる水車の風景が見られます。少しここで弁天さんでの心地よい余韻にひたりながら、ボーっとする時間もおススメですよ。
いかがでしたか?
弁天さんのご利益を頂きに出かけてみませんか?
布施弁天東海寺
千葉県柏市布施1738 TEL04-7131-7317
JR常磐線我孫子駅より「あけぼの山公園」行にて終点徒歩10分
柏駅西口より「布施」行にて終点
バスの本数が少ないので事前に確認してくださいね。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/11/10更新)
- 広告 -