岩手「SL銀河」に乗って宮沢賢治の世界を体験する旅

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岩手「SL銀河」に乗って宮沢賢治の世界を体験する旅

岩手「SL銀河」に乗って宮沢賢治の世界を体験する旅

更新日:2015/09/25 12:59

光野 英裕のプロフィール写真 光野 英裕 旅ブロガー、グルメブロガー、アマチュア登山家

蒸気機関車といえば、水蒸気を動力にもくもくと煙を出し、汽笛を鳴らしながら走る、子どもから大人までを魅了する列車ですが、岩手県花巻〜釜石を運行する『SL銀河』をご存知でしょうか。

『SL銀河』は、岩手県出身の詩人・童話作家『宮沢賢治』の世界観をモチーフにデザインされており、車内でプラネタリウムが見れるほどロマンあふれる蒸気機関車です。ここでは『SL銀河』の楽しみ方をまとめてみました。

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『SL銀河』のモチーフとなった宮沢賢治の世界観とは

『SL銀河』のモチーフとなった宮沢賢治の世界観とは

写真:光野 英裕

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『銀河鉄道の夜』を始め、宮沢賢治は数多くの作品を世に残していますが、自然を愛し、生き物はみな兄弟であると考えていた彼の作品には、時間や空間を超えたストーリーが多いという特徴があります。

特に、宮沢賢治にまつわるエピソードとして『イーハトーブ』は外せません。彼は、出身地である岩手県全体を自分が描いた『イーハトーブ』という架空の理想郷に見立て、それを実現しようとしたと言われています。自分で描いた世界を実現するなんて、とてもロマンあるエピソードだと思いませんか。

つまり、『SL銀河』で広大で自然いっぱいの岩手県を走り抜けるというのは、銀河鉄道に乗って『イーハトーブ』を旅するといっても過言ではなく、宮沢賢治が実現しようとした壮大なファンタジーの世界を全身で体験できるのです。

エレガントな客車で満喫する非日常の世界!

エレガントな客車で満喫する非日常の世界!

写真:光野 英裕

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早速、『SL銀河』に乗ってみましょう。乗車してまず驚いたのは、客車の豪華さです。
『SL銀河』の客車は、宮沢賢治が生きた大正から昭和の世界観を表現しています。えんじ色を基調とした座席に、ガス灯風の照明やステンドグラスなど、まさにイメージ通りの銀河鉄道がここにあります!

座席にゆったりと座って、広大な岩手県を眺めるも良し。お弁当を食べながら時間を過ごすのも良し。優雅に走る鉄道の旅は、非日常を満喫できます。お弁当には、めのこ飯に、焼いた鮭、ワラビやゼンマイなどの山菜が盛り付けられた『SL銀河弁当』や、おから・こんにゃくで出来たコン肉で有名な花巻名物『花巻バーガー』なんていかがでしょうか。

岩手の名品・宮沢賢治にまつわる品々が展示された車内はまるで博物館。

岩手の名品・宮沢賢治にまつわる品々が展示された車内はまるで博物館。

写真:光野 英裕

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続いて、少し客車を探索してみましょう。
車内には『銀河鉄道の夜』の複写原稿や関連する書籍など、宮沢賢治にまつわるたくさんの品々が展示されています。童話や詩集、評論は手にとって読むことができ、どっぷりと宮沢賢治の世界に浸れます。

そして、1号車には『銀河鉄道の夜』の世界を体験できる『プラネタリウム』が放映されています。放映中にタイミングよく汽笛が鳴って、本当に小宇宙を旅行しているような気分になれました。

他にも、SL銀河をイメージしたブルーの『南部鉄器』や宮沢賢治の作品にも登場する伝統的な織物ホームスパンを始めとする岩手県の伝統工芸品も展示されており、見どころ満載で飽きさせません。

停車駅ではロマンチックな外観の写真撮影を楽しもう!

停車駅ではロマンチックな外観の写真撮影を楽しもう!

写真:光野 英裕

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途中駅で15分程度停車する駅がいくつかあり、ホームに降りることができます。特に遠野駅では、給水・灰捨て作業を行うため、1時間以上停車します。この時間を利用して『SL銀河』の美しい外観を写真におさめましょう。

写真は、宮沢賢治作の童話『銀河鉄道の夜』をモチーフにした『SL銀河』の客車の外観です。『銀河鉄道の夜』は、主人公ジョバンニが、友人カムパネルラと、宇宙空間を走る架空の鉄道『銀河鉄道』で旅をするという物語。

車体に描かれているのは『銀河鉄道の夜』で登場する星座ですが、背景の青色が、先頭車両から後ろの車両へかけて、徐々に明るくなっています。これは夜明けをイメージしてデザインされているんです。客車に描かれている星座も全て違いますので、是非、すべての車両の写真をお忘れなく!

おわりに

いかがでしたでしょうか。
『SL銀河』は始発駅の花巻から終点の釜石まで乗っても2,440円(乗車券1,620円、指定席券820円)とリーズナブル。日本には新幹線や寝台特急など、かっこよくて素敵な鉄道がたくさん走っていますが、モクモクと煙を出しながら蒸気で走る蒸気機関車にはレトロでロマンを感じます。宮沢賢治の世界に想いを馳せながら、ぜひ一度、乗車してみてはいかがでしょうか。

掲載内容は執筆時点のものです。

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