写真:岡本 大樹
地図を見る小笠原諸島近海でウォッチングできるクジラはザトウクジラとマッコウクジラの2種類。マッコウクジラに比べ、ザトウクジラはアクティブな動きをすることが多く、島から近い場所で見ることができるので、ホエールウォッチングが初めてという方にもオススメです。
ただ、マッコウクジラは小笠原諸島近海で通年見られますが、ザトウクジラは12〜5月頃にしか見ることができません。その中でもよく見られるベストシーズンは2月からゴールデンウィーク頃までとなっています。
ザトウクジラの一般的な体長は11〜16mで、体重は30t以上にものぼります。2〜4頭くらいの群れで動いていることが多く、その中でも母と子のペアが最もよく見られます。
写真:岡本 大樹
地図を見るツアーに参加して船に乗りこみ海へ出ると、すぐにクジラに出会える可能性の高いエリアまで行くことができるので、クジラの姿が見えた時点でホエールウォッチングの開始となります。
クジラが現れる海域まで船が出るとスタッフの方がクジラを探してくれますが、その時できれば自分でも探してみましょう。その時に知っておきたいクジラの目印になるのがブローです。
ブローとはいわゆる潮吹きです。一度のブローで水は4メートルほど噴き上げられ、霧散するまで数秒間はあるので相当遠くからでも見つけることができます。
写真:岡本 大樹
地図を見るザトウクジラは一度潜ってしまうと5〜10分、長いときは30分ほど潜ったままのこともあるので、場合によっては見つけてウォッチングを開始した途端に深く潜ってしまい、そのまま見失うということも少なくありません。
ですが、深く潜る瞬間はシャッターチャンスでもあります。深く潜る時の最後に水上に残る尾ビレの写真は、見れば一発でクジラだとわかる写真を撮ることができるためとても人気があるのですが、撮影はそれ程難しくありません。というのも、ザトウクジラは深く潜る時に体をググッと丸めて沈み込み、最後にその尾ビレだけが水上に残る形になるのです。つまり、普通に泳いでいた体がググッと丸くなったのに気づくことができれば、そのあとに訪れるシャッターチャンスを待ち構えることができます。
写真:岡本 大樹
地図を見る潮吹きや潜水はあまり大きくない動作ですが、時には威嚇のためにクジラは激しく水面を打ちつけることもあります。
その打ちつける動作をスラップといいますが、どの部分でするかによって名前が変わります。写真はペダンクルスラップと言い、スラップの中でも最も激しい動き。水飛沫でその勢いがわかるかと思います。
いろんなアクションを見られるかどうかはクジラ次第ですが、一度にいろいろ披露してくれるクジラもいるので目を離さずに動きを追いましょう。
写真:岡本 大樹
地図を見る今まで紹介してきたものでもクジラの雄大さは十分感じられます。しかし、クジラの大迫力を味わうものとしてジャンプ(クジラの場合ブリーチングと言います)に勝るものはありません。
このクジラのブリーチングに関してはまだ謎が多く、なぜそんなことをしているかという理由も決定的なものはないそうです。
説としては、体についた寄生虫を振り落とすためであるとか、求愛行動である、遊んでいるだけなどのいろいろなものがあります。しかし、目の前でブリーチングが起こった時の圧倒的な迫力は、そんな謎など一瞬にして吹き飛ばしてしまいます。
クジラを見るなんてことは日本ではあまりなじみがなく、自然相手なので絶対に遭遇できるというわけではありません。ですが、場合によっては二日続けて連続ブリーチングを見られることももちろんあり、それを実際見たときの興奮は何物にも代え難いものです。
ザトウクジラを見られるのは5月中旬くらいまでで、ゴールデンウィークがシーズンの最後のピークとなります。そのためかなり人が増える時期でもあるので、早めに計画して予約をとってくださいね。
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この記事を書いたナビゲーター
岡本 大樹
「十人十旅!」をコンセプトにいろんなカタチの旅を学びまた自分の旅を創造していきたいこれまでは主に日本での旅をしていて・47都道府県・4端(宗谷・根室・与那国・波照間)・18の世界遺産に行ってきました!…
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