丸みを帯びたシルエットの尖端が特徴で、街のシンボルとして圧倒的な存在感を放っている「ノートルダム教会(Collegiale Notre-Dame)」。ゴツゴツとした岩肌の絶壁に隣接して建つその姿からは、厳しい自然と共存しているような力強い美しさを感じます。
巨大な崖とその上にあるシタデルを背景にして佇む「ノートルダム教会」をムーズ川沿いから望んでみましょう。そこには1度見たら決して忘れられない、見事な景観が広がります。
ディナンはサックスを考案した「アドルフ・サックス」生誕の街。その雰囲気が一番感じられるのはムーズ川沿いを少し歩いた所にある「アドルフ・サックス通り」です。
アドルフがサックスを持ってベンチに座っている銅像があり、観光客に人気の記念撮影スポットになっています。ぜひ隣に座って仲良くポーズを決めてくださいね。
ノートルダム教会側とその対岸のディナン駅側とを結ぶ「シャルル・ド・ゴール橋」。橋の両側には、サックスのオブジェが等間隔に設置されています。
1つ1つデザインの異なるカラフルなサックスはとても華やかで、教会や岩肌のシックな色合いとのコントラストは、ため息が出るほどの美しさ。教会を背景にして、これらのオブジェを撮影すると素敵な写真が撮れますよ。こちらもおすすめの撮影スポットです。
実は2002年まで使用されたベルギーフラン紙幣の肖像に用いられてたアドルフ。そんな優れた偉人を輩出したディナンの街中には、それを強調するかのように至る所にサックスのオブジェが!いくつオブジェがあるのか探しながらの散策はいかがでしょう?
日本でも人気の高いベルギービール「Leffe(レフ)」。このビールはディナンにある「レフ修道院」で醸造されていたアベイビールというジャンルに入るビールです。ベルギー国内で知らない人いない位メジャーな銘柄で、かつてはこの地の修道院で醸造されていました。ぜひ生みの里であるディナンでレフを味わってくださいね。
レフは日本でも手に入りますが、日本などへの海外輸出用として醸造されるものと、ベルギー国内に流通するものとは味が異なります。輸出用として流通しているものは万人受けのためかホップが効いた風味ですが、ベルギー国内用のレフはトラディショナルなテイストで昔から変わりはないそうです。そういった背景を踏まえて飲むのも楽しいですね。ぜひその違いをご自身の舌で確かめてみてください。
レフが飲めるおすすめのお店はノートルダム教会にすぐ近く、ムーズ川沿いの「Cafe Leffe」です。ビールにぴったりのお食事もたくさんあるのでランチもできますし、散策の休憩として利用することもできます。
戦争を幾度となく経験し、多くの犠牲者を出したディナン。現在の美しくのどかな街の姿からは想像もできないほど、過酷な運命を背負ってきました。その辛い歴史を証明するように、今でも高くそびえるディナンの絶壁には城塞が残っています。
城塞内部に保管されている戦争で使われた大砲や銃、処刑台やギロチンなどは、当時巻き起こった出来事の悲惨さを訴えかけています。
ノートルダム教会の右手にはシタデルへ上るロープウェイ乗り場があり、城塞のある展望台まで行くことができます。体力に自信があれば、ロープウェイ脇にある長い階段を登っていきましょう。
残酷な歴史とは裏腹に、この城塞からは素晴らしい景色を見ることができます。ノートルダム教会やムーズ川、周囲に広がる家々などを一望できる絶景スポットです。
天気が良ければムーズ川クルーズもおすすめです。アルデンヌの自然の風をたっぷりと感じることができますよ。ベルギー人も絶賛するほど素晴らしいディナンの景色を目に焼き付けてくださいね。
また、ディナンはアルデンヌ観光の拠点としても便利な街です。ディナンを中心に周辺の古城巡りやリエージュ、デュルビュイにも足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
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