温泉街の店は、夕食後の散策客やチェックアウト前の宿泊客のために比較的夜遅くまで開いており、朝も開店が早い。7時〜8時ごろから店が開き始め、こんな風に店先で温泉饅頭を蒸す光景が見られる。
温泉饅頭はぜひ朝に買って、蒸したてのを温かいうちに食べたい。
さて、今回私が買い集めた温泉饅頭と地元銘菓は下記のとおり。
■羽田甘精堂
温泉饅頭
湯めぐり餅(ごまだれ・抹茶・なめたけ)
■松本製菓
胡麻そば饅頭
■西山製菓店
温泉饅頭
しぶざるくん饅頭
そば饅頭
■小古井菓子店
温泉饅頭
■わかたけ製菓
志賀しぐれ
以上を、甘いものが苦手な私が全て食べ…たわけではなく、甘いもの好きな知人4名に食べ比べてもらった。さて結果は?
いくつかの店の温泉饅頭やお菓子を食べ比べてもらった結果、全員がダントツで高得点をつけたのが羽田甘精堂の温泉饅頭だった。
確かにこれは私も美味しいと思った。ふかしたてのを店頭でいただいたのだが、とかく饅頭にありがちな「一口食べると口の中の水分が全部持っていかれる」的な食感ではなく、皮がしっとりもちもちなのだ。餡も甘さ控えめだが、とにかく皮が旨い!1個63円。
次に人気があったのが、同店の「湯めぐり餅」。直径2センチほどの小さな餅で、中にトロリとした3種類の餡が入っている。ごまだれ、抹茶、なめたけで、どれも甘さ控えめ。餅になめたけ?と最初は違和感を感じるが、これがまた意外に美味しい。
湯めぐり餅は冷凍ができ、食べる時も冷蔵庫で冷やしたほうが美味しい。これは他の土産物屋でも買うことができる。各6個が3種類ずつ計18個入りで1,050円。
羽田甘精堂は通りの手前の方、一番賑わっているエリアから少し外れた所にある。
所在地:長野県下高井郡山ノ内町平穏2316
電話番号:0269-33-2324
営業時間:8時〜22時
温泉饅頭も売っている小古井菓子店オリジナルのうずまきパン。一見どこにでもありそうな菓子パンだが、これがもうやみつきになる美味しさで、個人的にはダントツで一位の土産(?)である。
ちなみに、このうずまきパン、地元ではおやつとしてだけでなく、地元の小学校のパン喰い競走に採用されている由緒あるパンなのだ。
ほんのり甘いパン生地の上に、カスタードクリームが渦巻き状にかけられているのだが、美味しさの秘訣はパンの中に仕込まれたマーガリン。試しに1個買ってみた時、店のおばちゃんに「あっためる?あっためたほうが美味しいよ」と言われ、言われるがままにレンジでチンしてもらった。
レトロなビニール袋を破り、ほんのり温かいパンを真ん中からちぎると、中から薄黄色に溶けたマーガリンがジュワッと滲み出てくる。
手がベタベタになり、そのまま一口かじってみた。
「…うわっ!!なんだこれ?めっちゃくちゃウマい!」
マーガリンの絶妙な塩気がカスタードのほのかな甘味に加わって、たまらなく旨い!パンも適度にしっとりしていて、あっという間に食べ終えてしまった。
1個105円。保存料など使用しておらず、お店で手作り。賞味期限は3日ほど。それでも私は大量に買い、いくつか冷凍保存している(笑)
そのまま食べずに、必ずレンジで10秒ほど温めてから食べるべし。店ですぐ食べると言えばその場で温めてくれる。
小古井菓子店では、うずまきパンの他にもチーズパン、クリームパンなど数種類のパンを製造販売しているが、何はともあれ、まずはうずまきパンをお試し頂きたい。
所在地:長野県下高井郡山ノ内町平穏2114
電話番号:0269-33-3288
営業時間:8時〜20時
うずまきパンについて語り尽くしたため、すっかり饅頭のことを忘れていた。
羽田甘精堂さんの次に人気だったのは松本製菓の「胡麻そば饅頭」である。
この饅頭、実は、私が宿泊した旅館「さかえや」さんのウェルカム饅頭(客室に置いてある饅頭)だった。甘いものが苦手な私だが、何気なく食べたらとても美味しかったのだ。知人に取ったアンケートでも2位だった。
ほっこりした皮の中に、味噌と練りごまを使った茶色がかった餡が入っている。甘さも控えめで風味が香ばしい。
所在地:長野県下高井郡山ノ内町平穏2185
電話番号:0269-33-2342
営業時間:8時〜22時
和風旅館も和食も大好きな私だが、旅館の朝ごはんをお腹いっぱい食べると必ず美味しいコーヒーが飲みたくなる。
喫茶「信濃路」は渋温泉に来る前からチェックしておいた。温泉街で片手間に出しているコーヒーではない。何しろこの店「ホットコーヒー」しかないのである。旅館の朝食を済ませ、いそいそと向かった。
信濃路の開店は早く、7〜8時頃から開いている。その代わり店じまいも早い。
店主は一山春子さん。御年90歳の女性である。90歳のお婆ちゃんが温泉街でコーヒーを?などと侮ってはいけない。豆も吟味して指定、その場で一杯ずつ挽き、ネルドリップの袋も生地から指定して手作りしているのだ。
カウンターに座ると、春子さんとの会話が自然に始まる。
生まれも育ちも渋だが、両親が当時ドイツ人との交流をしており、コーヒーもその頃に知ったのだとか。娘時代から海外に行ったり、幼い頃から舶来品のスキー板でスキーをしてたりと、随分とハイカラな女性だったらしい。
まだコーヒーという飲み物が浸透してなかった50年前に、ここでコーヒー屋を始めたとのこと。
そんな彼女の生い立ちから、渋温泉の古い歴史まで、キリマンジャロの香ばしい香りに包まれて話は尽きることなく。
所在地:長野県下高井郡山ノ内町平穏2148-2
電話番号:0269-33-2746
営業時間:7時か8時頃〜 昼過ぎには閉まっていることが多いので注意。
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(2024/9/9更新)
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