「タパス」って何? と初めて聞かれる方もいると思いますので、まずその説明から。
スペインのバル(バー、カフェのようなお店)にはなくてはならない小皿料理で、冷たいものから温かいものまでいろいろな種類があります。日本で言えば、つまみですね。スペインの人達が間食や夕食の前に、軽くタパスをつまんで、ワインやビールで一杯というのが典型的なスペイン人のライフスタイルのようです。
スペインやイタリアなどラテンの国々の食事のスタート時間は、日本に比べてかなり遅い時間から始まります。昼はだいたい1時過ぎ、夜は早くて8時過ぎ頃からオープンします。又レストランで食事となると少なくとも2時間位かかることになると思います。
旅行中の私たちにとっては、観光や買い物の合間の時間で、昼間はそんなにランチに時間かけたくない時、このバルでのタパス料理はとても便利で、美味しくて、簡単に食べられて言うことなしです。
ご覧のようにお店のカウンターのショーケースにタパスが並べてありますので、言葉の心配もなく、これ、あれ、と指差せばオーダーできるのも楽です。
タパスを提供するお店はバルセロナの街中に沢山あり、老舗のバルからチェーン展開するレストランなど様々。今回お勧めするタパスのお店は、2014年に出来たばかりの一大グルメスポット「EL NACIONAL」の中にあります。もともとこの建物はカフェシアターとして建設されたようですが、その後工場や倉庫として使われていたものを改装し洒落た気持ちの良い大きな空間に生まれ変わりました。場所もバルセロナの目抜き通りグラシア通りに面した(少し入ります)場所で、まさにお買い物や観光途中に寄るにはぴったりの場所。
さてこのEL Nacionalの中の幾つかあるレストランやバルの中でこの「La Taperia」がお勧めです。
料金システムはご覧のメニューのように、お皿の色や形で値段が分かれていて、非常にクリアです。これって回転寿しのお皿の色で値段が違うシステム取り入れた? と思ったくらいです。だからと言ってさすがに回転しているベルトからタパスを取るのではないのでご安心ください。
又このお店のタパスをオーダーするスタイルはちょっと他のバルとは違い、ユニークです。
オープンキッチンでどんどん色々なタパスをその場で作ってくれ、小さな皿(先ほどの器の形や色によって料金が決まります)に分けます。ウェイターがその小皿を乗せた大きなトレイを持ち、かけ声(メニューの内容)をかけながら、テーブルの間を歩き回ります。お客は、回ってきた料理を実際に見て気に入れば、取って食べるという方式。これってワゴンに飲茶を入れて歩き回る香港の飲茶レストランと同じですね。一人でこの店に入ってもいろいろな種類のタパスを少しづつ楽しめます。冷たいタパスが並べられたカウンター席から、一般テーブルの席までゆったりした店のレイアウトになっています。
ただしこのお店も現地のお昼時間(1時過ぎあたり)に行くとかなり並ぶようです。我々日本人にはランチにぴったりの、このお店のオープン時間12時に行けばまだ並ばなくても良いかもしれません。
この「EL NACIONAL」には、それぞれ特色を持ったレストランやバル、カウンターバー、カフェなどが入っており、どこの店にしようか迷ってしまうほどいろいろなお店があります。毎日お昼12時から深夜2.3時までフルにオープンしていますので、観光やショッピングの空いた時間に行けるのも便利。
限られた観光の時間の中で、美味しいものを食べる時間もほしい、でも昼間だとあまり時間もかけたくない、又今日の夕食は軽く済ませたい、そんな時にはこのタパス料理が一番。是非このお店で、出来立てのいろいろな種類のタパスにトライしてはいかがでしょう。
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(2024/12/5更新)
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