石垣島がある八重山地方は日本最南端で最も赤道に近く、日本で観測できる88の星座のうち84の星座が観察できる場所です。実はこの数、日本最多!石垣島は日本で一番、星座が観察できる場所のひとつなのです。
石垣島には星にまつわる民話や唄が多く残されており、夏に行われる「南の島の星まつり」では星を見るために1時間ほど島全体で明かりを消すという粋なイベントも行っています。石垣島は星空の島なのです。
石垣島天文台は開館日であれば、予約なく無料で施設見学をすることができます。ドーム内の見学も可能で、この大きな「むりかぶし望遠鏡」も間近で見学させてもらえます。石垣島天文台が備える「むりかぶし望遠鏡」は、九州・沖縄では最大の光学・赤外線反射式望遠鏡で口径は105cmを誇り、ハワイにあるすばる望遠鏡と同じタイプの望遠鏡です。
観測が行われるのは夜間のみ。日中は望遠鏡を実際に動かしてもらうこともできます。この大きな望遠鏡が動く姿はまた感動ものです。
さらに土日祝日の夜間は事前予約をすれば、「むりかぶし望遠鏡」を使った無料の天体観望会に参加することもできるので、タイミングが合えばとても貴重な体験をすることができます。
石垣島天文台へ行ったら、是非この4D2Uは観てください!4D2Uとはこれまでの天文学の知見を凝縮してつくられた、宇宙を立体的に観ることができる映像です。しかもこの映像は国立天文台の4D2Uプロジェクトが科学的に正しい映像となるように心がけて作成したものなので、今考えられている宇宙を精確に観ることができ、とても貴重な体験をすることができます。日本全国でも、まだ13か所でしか観ることができません。宇宙飛行士が見る地球の形、今わかっている宇宙の形など、宇宙に興味を持ったことがある人には気になる話題満載の映像と説明が聞けます。
またプラネタリウムのような「今夜の」石垣島の星や星座の説明もあり、その日の星空を見上げたときの楽しみもひろがります。
開館日の15時から約30分間、無料で上映しています。なお4D2Uを観る場合には事前予約が必要となりますのでご注意ください。
石垣島天文台を堪能したら少し足をのばして巨大電波望遠鏡がある石垣島観測局にも行ってみてください。見る者を圧倒するその大きさは一見の価値があります。
この望遠鏡は、私たちがいる天の川銀河の精密立体地図を世界に先駆けてつくるという壮大なプロジェクト、VERAプロジェクトの一端を担っています。このような観測局が日本にはあと3つあり、これらを組み合わせて同時刻に同じ星を観測すると直径2300kmの望遠鏡と同じ性能を発揮することができるようです。これは月面の1円玉を判別できる程の性能というから驚きですね。
この望遠鏡は昼夜問わずに観測を行っており基本的に動かしてもらうことはできません。しかし観測局を訪ねれば、状況次第で局員さんからプロジェクトや望遠鏡について直接解説していただけるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
石垣島天文台は4D2Uシアターを持ち、無料の天体観望会を行うなど、宇宙を身近に感じてもらえるよう、一般の方々とも積極的に関わりを持とうとしている施設です。また石垣島は全国でも珍しく、天文台の近くに巨大電波望遠鏡も備えています。
冬から春にかけては南十字星、夏は天の川、秋は神話に登場する数々の星座が観測できる石垣島。
石垣島は宇宙を身近に感じるのに絶好の場所です。石垣島へ行かれた際には、これらの施設を目的地に入れることを検討されてみてはいかがでしょうか。
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