写真:東郷 カオル
地図を見るJR有田駅の構内にある有田観光案内所。自転車はこちらで借りることができます。有田の見どころは少し範囲が広いため、自転車で周ると効率よく周れます。案内所では自転車の貸し出しの他、お食事処の案内や滞在時間に合わせた観光ルートの提案も。パンフレットと並んで「ハマは1名様1枚でお願いします」と書かれていますが、「ハマ」というのは磁器を焼く工程で使われる敷物のこと。「吾唯足知(われ ただ たるをしる)」と彫られています。本来捨てられてしまうものですが、再利用として観光客に無料で配られており、コースターなどに使われます。
写真:東郷 カオル
地図を見る有田駅から自転車で10分ほど走ると、有田陶磁の里プラザに到着します。ここは世界最大規模の有田焼ショッピングモールで、道の左右に20以上の店が軒を連ねます。普段使いから美術品までが揃う便利な場所。うつわを探しているけどあまり滞在時間のない人にはおすすめです。お店に気軽に入れるというのも特徴かもしれません。
効率良く周るつもりでも、一店一店じっくり見ているとあっという間に1時間以上経っていたりしますので、時間配分に気を付けて、ある程度の目星をつけてお買い物をするのが良いでしょう。
駅からの道のりは坂がありますので、できれば電動自転車がおすすめです。
写真:東郷 カオル
地図を見る次は有田陶磁の里プラザから上有田駅方面へ向かいましょう。有田内山地区は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、江戸、明治、大正、昭和というそれぞれ違った時代の建物が不思議と調和した町並み。香蘭社や深川製磁本店など、レトロモダンな建物も魅力です。少し裏通りに入ると写真のような「トンバイ塀」が残る通りに出会えます。トンバイ塀とは、登り窯に用いた耐火レンガ(トンバイ)の廃材や不要になった窯道具、陶片などを赤土で塗り固めて作った塀のこと。
有田焼は秀吉の朝鮮出兵で連れて来られた陶工・李参平によって400年前に生まれたと言われています。そういわれてみれば、この塀のある通りは韓国の古い町並みに似ていますね。
写真:東郷 カオル
地図を見る有田には磁器でできた鳥居のある、珍しい神社があります。先ほどご紹介したトンバイ塀からもすぐの場所にありますので、立ち寄ってみてください。神社のすぐ手前が踏切になっていますのでご注意ください。雰囲気的には神社の石段の途中に線路が走っているような感じですので、ちょっと危険を感じるかもしれません。
こちらには陶祖李参平が祀られており、鳥居だけではなく神社扁額、狛犬や欄干、絵馬までもが磁器でできています。
写真:東郷 カオル
地図を見る有名ブランドの香蘭社や深川製磁だけではなく、個性的な焼き物まで幅広く楽しめる有田。通りには磁器を扱う店が軒を連ね、個性的な器も手に入れることができます。是非お気に入りの器を見つけてください。
有田では2015年11月15日(日)から23日(月・祝)に第11回秋の有田陶磁器祭りが開催されます。また、2016年には有田焼創業400年の記念すべき年を迎えます。
この機会に有田で焼き物に触れてみてはいかがでしょうか。うつわ好きなら丸一日楽しめる町です。
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(2024/9/10更新)
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