写真:野水 綾乃
地図を見る「むつみの宿 旅館 和多屋」は、海岸線を走る温泉街の表通り(国道251号)沿いに建ちます。長崎駅方面からは島鉄バス小浜ターミナルで下り、徒歩10分ほど。宿で送迎もしてくれますが、名物の「小浜ちゃんぽん」の店などが立ち並ぶ賑やかな温泉街を歩いて辿り着くのもいいでしょう。
建物はリニューアルが加えられているものの、昭和40年ごろに建てられたもの。古き良き木造家屋の佇まいと、美しい格子が目を引きます。
写真:野水 綾乃
地図を見る客室は全10室。写真の6畳和室は、一人旅やカップルには十分な広さです。吊り棚の懐かしい造りなど、久しぶりの田舎に帰ったようで落ち着けます。古い造りなので部屋にトイレはありませんが、ウォシュレット付きの共同トイレが用意されています。また、グループやファミリー向けに10畳和室もあります。
写真:野水 綾乃
地図を見る100℃を超える源泉温度と、豊富な湯量が自慢の小浜温泉。泉質は海辺の温泉らしく、ほんのり塩辛い塩化物泉です。宿では男女別の大浴場と、無料の貸し切り風呂でこの小浜の湯を堪能できます。
写真の貸し切り風呂は檜造り。小ぢんまりとしていますが、二人で貸し切るにはちょうどよく、檜の芳しい香りが立ち込めます。男女別の大浴場もその日の予約状況により、貸し切りにできることがあるとのことなので、聞いてみましょう。
温泉はさらりとした肌触りで、塩のベールに肌が包まれるよう。入浴後もしばらく汗がひかないほど、身体の芯からよく温まります。
写真:野水 綾乃
地図を見る食事は朝夕とも部屋食です。なかなかこの価格帯で部屋まで配膳してくれるところは少ないかもしれません。特に一人旅では周りを気にせずにゆっくりと食事を楽しめるのがいいですね。
長崎の海が育んだ新鮮な海の幸を主に、板長手作りの創作料理が並びます。とろとろの角煮やしゃぶしゃぶなどの肉料理も付き、全体の品数も多すぎることなく、最後まで美味しくいただけます。
写真:野水 綾乃
地図を見る宿からは少し歩いただけで海に出られます。朝夕の食事の前後には、ぜひ海沿いを散歩してみましょう。特にきれいなのが夕暮れ。広い空と海を茜色に染めながら沈みゆく夕陽の美しさは、時を忘れて眺めてしまいます。かつて小浜を訪れ、この地の夕日に感動した歌人の斎藤茂吉も「ここに来て落日を見るを常とせり 海の落日を忘れざるべし」と歌に詠んでいます。
同じく海沿いにある日本一長い足湯「ほっとふっと105」や、絶景の海上露天風呂「茜」なども歩いて5分ほど。温泉街の名所は歩いて楽しめる距離にあります。
お散歩から宿に戻ると、女将さんやスタッフの方が「お帰りなさい」と迎えてくれます。もうしばらくここで過ごしたいな、帰るころにはそんな思いがよぎるかもしれません。
いかがでしたでしょうか。宿泊は2食付きがいちばんお得感があっておすすめですが、素泊まりだとさらにリーズナブルに5000円以下で泊まれます。スーパーやコンビニは宿の目の前にありますので買い物に不自由することはないですし、夕食に名物の「小浜ちゃんぽん」を楽しむのもいいですね。小浜の高温泉を利用した「蒸し釡」体験施設で、海の幸など好きな食材を蒸して食べるのもおすすめです。
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(2024/10/9更新)
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