写真:LUI
地図を見る「シャルトル大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Chartres)」は、2つの建築様式の尖塔をもつのが特徴の一つです。
正面から見て左側はゴシック様式、右側はロマネスク様式です。
現存する大聖堂は1260年に献堂された教会ですが歴史はより古く、700年代にはこの地に教会があったとされます。
現在の大聖堂は1194年に火災に見舞われ、約30年かけて再建された過去を持ちます。
そのこともあり、火災以前からの右側と再建された左側が、それぞれの時代の流行を取り入れてか、異なる建築様式となっています。
2つの尖塔をもつ教会で、2つの見た目がここまで異なる教会は珍しいです。
写真:LUI
地図を見るシャルトルブルーのステンドグラスの中でも、最も有名なのが青い聖母です。
このステンドグラスは、南袖廊から後陣に向かって少し進んだところにあります。
ここでは天使に支えられた、冠をかぶった聖母マリアが小さなイエスキリストを膝に抱いた姿が描かれており、光を取り込んだ装束の青のグラデーションが、周囲の赤を背景に輝きます。
この聖母の部分は、12世紀中ごろの制作されたものです。
また、このステンドグラスの下部分には、聖書の6つの場面が描かれており、水を葡萄酒に変えた奇蹟、「人はパンのみに生きるのではない」といった場面が描かれています。
写真:LUI
地図を見る教会の周歩廊は、ブルーを基調としたステンドグラスに囲まれた空間となっています。
それぞれ13世紀と19世紀に制作されたもので、日が東から差す午前中には特に、鮮やかなブルーの光で教会内を満たします。
目の前一面が、シャルトル大聖堂を代表するステンドグラスからのブルーに染まり、柱の柔らかな白と調和する素敵な空間です。
個々のステンドグラスには、聖書に出てくる聖人についてなどが描かれています。
写真:LUI
地図を見る北のバラ窓は、イエスキリストの誕生を予言した旧約聖書の人物たちと聖母マリアが主たるテーマとなっています。
バラ窓の中央には聖母マリアと幼いイエスキリスト、それを取り囲む4羽のハトと8人の天使、そのさらに外側にイエスキリストの祖先であるユダの12人の王が四角い窓に描かれており、いちばん外側の12人の小預言者たちがバラ窓の円を描きます。
写真:LUI
地図を見るエッサイの樹のステンドグラスは、イエスキリストがダビデ王の家系から現れ、磔刑にされ、復活したことを描いています。
下からダビデの父であるエッサイの横たわる姿に始まり、ダビデを含む4人のユダヤの王族、聖母マリア、そしてイエスキリストという並びとなっています。
このエッサイの樹は、救世主出現の予言の過程を樹に見立てて、果実をイエスキリストが誕生したこととし、ストーリーを表しています。
また、樹の両サイドには、旧約聖書の預言者たちが7人ずつ描かれています。
このステンドグラスは12世紀に制作されたもので、教会の西のバラ窓の3つのランセット窓の右側にあります。
シャルトル大聖堂には教会内に描かれた迷路、南のバラ窓、聖母被昇天を描いたステンドグラス、後陣を囲む繊細な石彫刻、見事な彫刻があしらわれた正面ファサードといった見どころが、紹介した以外にもたくさんあります。
世界遺産の名にふさわしい感動を、あなたに与えてくれることは間違いなしです!
パリから日帰りでも訪れることができるので是非、この感動を体験してみてください!
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この記事を書いたナビゲーター
LUI
関西在住の社会人です。社会人でも中身の濃い旅行がしたい!という自分の素直な気持ちに従い遊びも仕事も両立させるスタイルで旅行をしています。旅のメインは写真撮影、温泉、グルメ。おもなエリアは関西周辺です。
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