写真:岡本 大樹
地図を見る映画『おおかみこどもの雨と雪』の映画監督は細田守さん。『サマーウォーズ』などの大ヒット作を手がけ、その注目度はどんどん上がっていっています。
その作品の中には故郷である富山県の描写が少し入っていることもありますが、この『おおかみこどもの雨と雪』に関しては、富山県が主な舞台として描かれています。
その中でも特にこの写真の「花の家」は、映画を観たことがある方なら、そのままの姿なので驚かれるはず。
写真:岡本 大樹
地図を見るこの家があるのは富山県東部の上市(かみいち)町。旅好きの人であっても、おそらくその地名を知らない人がほとんどでしょう。実際映画が作られるまでは観光客はほとんどいない小さな町でした。
ところが『おおかみこどもの雨と雪』で舞台モデルとなってからは、「花の家」(花というのは主人公の名前です)と呼ばれるようになり、多くの映画ファンが訪れる聖地となっています。
写真:岡本 大樹
地図を見るもちろん家の中を見学することもできます。元々この古民家は空き家だったのですが、細田監督が映画製作前に偶然見つけ、ほぼそのままの形で映画に登場させました。
元々あったものを作品にしたので当たり前ですが、家の外観はもちろん庭の感じや中の様子もアニメの世界そのまま。ここに立つと色んなシーンが思い出され、ボーッと庭を眺めていたくなってしまうのは筆者だけではないはずです。
写真:岡本 大樹
地図を見るさらに嬉しいことに家の中には映画関連のいろいろなものが用意されています。まず玄関には大きなポスター、そして居間には映画の資料や訪問者が自由に書き込めるノートなども置いてありますし、上市町限定のピンバッジなどのグッズを買うことも可能です。
時間帯によっては無人のこともありますが、管理されている方がいらっしゃれば上市のいろんな話を聞くこともできるかも。作中に出てくる主人公家族を取り巻く人たちの雰囲気ととても近く、ますます映画の世界観に浸れること請け合いです。
この古民家の管理には所有者だけではなく「特定非営利活動法人おおかみこどもの花の家」の方々も深く関わっています。詳細なアクセス案内や最新の積雪状況などは、記事下の関連MEMO「おおかみこどもの花の家」のホームページでチェックしてみてください。
写真:岡本 大樹
地図を見る物語は花の家を中心に進んでいきますが、後半には富山の美しい自然の描写も多くなっていきます。そのモデルとなったのが立山です。
大きな滝や、壁のようにそびえ立つ山肌など、山の壮大さを表しているシーンが見られますが、実際に目の前にすると想像以上の迫力を感じることができます。
写真:岡本 大樹
地図を見る映画にも少し登場した滝は称名滝(しょうみょうだき)といい、立山の中でも観光地として多くの人が訪れる場所です。
滝の勢いはかなり激しく、近くまで行くと飛んでくる水飛沫でそれを感じることができるでしょう。実はこちらの称名滝、それほど全国的には取り上げられませんが、日本で最も落差のある滝。
ちなみに向かって左側の太い流れのものが称名滝、右のものはハンノキ滝といい落差自体はこちらの方があります…が、こちらの滝を見られるのは雪解け時のみとなっています。二本の滝が流れている様子を見たい場合には時期に気をつけて訪問してくださいね。
写真:岡本 大樹
地図を見る称名滝には駐車場があり、そこからでも遠目に滝の姿が見えています。にも関わらず、滝の近くまで行くには徒歩で30分ほどもかかるので、歩きやすい靴で訪問しましょう。
ただ時間をかけてでもやはり行く価値はあるので、周りの自然を楽しみながら歩いて行くことをおススメします。
写真:岡本 大樹
地図を見る称名滝に向かう少し手前右側では、迫力満点の山肌を見ることができます。映画でのラストシーンにも使われている場所なのでうっかり見逃してしまわないようにご注意ください。
写真:岡本 大樹
地図を見るここは悪城(あくしろ)の壁と呼ばれている場所で、その高さは500mもあり、雲が発生していると全く上が見えないほどの巨大さを誇っています。
また横幅はなんと2kmにも渡っていて、写真はほんの一部分でしかありません。車窓から楽しむこともできますが、展望台もあるので時間があればそちらから見てみましょう。
なお、映画本編ではラストシーンにも滝がありますが、その滝もハンノキ滝同様に雪解けの時期にしか見ることのできないものなので、ご注意ください。
富山の自然は厳しく、住むには大変なこともあるかもしれませんが、その分自然の美しさを感じることもできる場所。『おおかみこどもの雨と雪』ではその自然の厳しさと美しさ両面が描かれています。今回ご紹介した上市や立山を訪れ自然に触れることで、さらにこの映画を楽しむことができると思います。
称名滝はすでに人気の観光地となっていますが、古民家の方はまだ富山を訪れる方でも知らない人が多いのではないでしょうか。これを機に一度訪れてみてはいかがですか。
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この記事を書いたナビゲーター
岡本 大樹
「十人十旅!」をコンセプトにいろんなカタチの旅を学びまた自分の旅を創造していきたいこれまでは主に日本での旅をしていて・47都道府県・4端(宗谷・根室・与那国・波照間)・18の世界遺産に行ってきました!…
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