写真:Hiroko Oji
地図を見るツェレ(Celle)の鉄道駅は、町の中心地から徒歩15分ほど離れています。駅を出て公園沿いの通りを10分ほど進んでいくと、左前方に見えてくるのが、緑に囲まれたツェレのお城で、手前に馬と少年の像が立っています。
お城の大部分は1530年にルネサンス様式で建設されたのですが、17世紀に、バロック様式が付け加えられ、リューネブルクの領主であったツェレ大公のためのお城となりました。後になってルネッサンスの原型に戻そうと改修工事が始まったのですが、途中で終わってしまったため、お城の両側にある塔は、正面に向かって右がルネッサンス、左がバロックと異なった様式になっています。このお城の内部はガイドツアーで見学できます。特に城内の教会はガイドツアーでないと中は見られません。
写真:Hiroko Oji
地図を見るお城の敷地を突き抜けると、旧市街の町並みが広がります。ツェレは第二次世界大戦での被害がなかったため、15世紀以降に建てられた木組みの家が約500軒ほど残っています。
旧市街の中心地には市教会や市庁舎が建ち、歩行者天国となっているメインストリートのツェルナー通りは観光客で賑わいます。昔は公爵の馬車が通った道で、クリスマス前になるとクリスマスマーケットの屋台が建ち並ぶのですが、広さは充分!狭さを感じさせません。
両側には色とりどりの美しい木組みの家が建ち並びます。色使いが特徴的で、デザインも豊富、上階に行くほど少しずつ出っ張って行く建て方で、正面からは三角の屋根が可愛らしく見えます。そのお家が一堂にずらりと建ち並ぶ様子には圧倒されてしまいます。木組みの数々に加えて、凝ったデザインの看板も次から次とぶら下がり、ただただ歩くだけでも十分楽しめてしまう町並みです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るツェレの木組みは、特に色使いの美しさ、色の数の豊富さがピカイチ!その中でも特に色彩が美しいと評判のお家が、ポスト通り(Poststr.)とルンデ通り(Rundestr.)の角に建つホッペナーハウス(Hoppener Haus)。煉瓦と木枠の組み合わせが美しく、木枠に施された赤や青、黄色や緑の木彫り装飾が目を引きます。1532年に建てられたもので、家の前には紋章を掲げたライオン像のある噴水が立っています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る町の東の方にあるハイリゲンクロイツ通り(Am Heiligen Kreuz)の26番地にある緑色のお家は、ツェレ旧市街で最古の木組みの家です。建物にはプレートが付けられていて、1526年に建てられたことがわかります。そんな歴史あるお家の1階には、モダンなお店が入り古さを感じさせません。旧市街にはプレートのあるお家が他にもあり、何らかの歴史がある建物なので、プレート探しをするのも面白そうです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るツェレの旧市街は、東西に延びる通りと南北に延びる通りが何本もあるのですが、どの通りを歩いてもメインストリートのように素晴らしい木組みのお家が建ち並びます。市教会に面した細い路地には特に古い町並みが続き、落ち着いた雰囲気が心を和ませてくれます。また、童話の中にいるような石畳の情緒あるグローサー広場(Groser Plan)は、クリスマスマーケットが繰り広げられる時期は屋台で埋め尽くされ、童話の世界がいっそう賑やかに広がります。
カラフルな木組みの家並みが続く童話の世界のようなツェレの町、いかがでしたか?「北ドイツの真珠」と言われるのも納得できる町は、鉄道駅から15分ほど歩きますが、途中には公園があり、この中を通ると歩くのも苦になりません。旧市街の南側にはフランス庭園もありますので、お時間に余裕があれば散策にお薦めです。
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この記事を書いたナビゲーター
Hiroko Oji
旅の計画を練り、現地でその土地ならではの経験を楽しみ、帰ってきたら写真の整理をして旅行記や記事を書くと、一つの旅で3〜4回楽しんでいます。アメリカで大自然の偉大さに圧倒され、人生観が大きく変わりました…
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