写真:Hiroko Oji
地図を見るブラウンシュヴァイクの鉄道駅からトラムに乗り、市庁舎前で下車すると、町の中心地ブルグ広場はすぐ近くです。リューベック、リューネブルク、ミュンヘンなどの町を興したハインリヒはライオンのような勇敢さから「獅子王」と称えられ、大聖堂そのものと共に、自分のシンボルとしてのライオン像を大聖堂横のブルグ広場に立てました。
1166年に鋳造されたブロンズのライオン像は、かつては金箔を施してあり、ハインリヒ獅子王が力を象徴するものとして立てたもの。 ライオン像はロマネスク様式彫刻の傑作とされています。ブルク広場に立つ像はレプリカで、オリジナルはブルグ広場に面しているダンクヴァルデローデ城で見ることができます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るダンクヴァルデローデ城やブラウンシュヴァイク大聖堂、博物館などが取り囲むブルグ広場では、クリスマス前になるとクリスマスマーケットが繰り広げられ、たくさんの人々で賑わいます。
その中心となるのが、クリスマスタワー。これは、クリスマスピラミッドという木製の装飾品を大きくしたようなもので、元々は室内に飾り、台にとりつけたロウソクを灯すと上部の羽根や小さな天使などの人形の飾りが回るしかけになっているのです。そのゆっくり回る影がお部屋に映し出されてとてもロマンチック。広場の中心に置かれたタワーのもとでは、グリューワインを飲みながら、クリスマスマーケットを楽しむのです。端っこの方には、ミニ観覧車もあって、大人も子供も楽しめます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るクリスマスマーケットでは、シュトーレンやレープクーヘンなどのお菓子をはじめ、ワイン、ハムやソーセージ、生花や造花、ワイングラスなどのグラス製品、キッチン用品、絵画、革製品、靴下や帽子、テーブルウェアー、クリスマスツリーに吊るすオーナメント類、木工製品、子供のおもちゃ等の屋台が所狭しと並んでいます。
右の石の壁は大聖堂で、左のダンクヴァルデローデ城と渡り廊下で繋がっています。1173年〜1195年に建てられた大聖堂は、現在ではゴシック様式とロマネスク様式が混在しています。その丸天井には美しい壁画が残されており、中央にはハインリヒ獅子王とマチルダ妃の棺があります。ダンクヴァルデローデ城はハインリヒ獅子王の居城だったもの。12世紀に建てられたのですが、災害などによって4回も破壊され、1887年に建築家ルードヴィッヒ・ヴィンターにより復元されました。現在は1階の大ホールが公開されています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る歴史的な建物が集まるブルグ広場の一歩奥まったところにあるのが、ハンドワークの博物館。建物自体が木組みの大きな建物で、壁や入口の木彫りのカラフルな装飾がとっても素敵!途中で歪んでいたり撓んでいたりと古さが感じられます。また中庭に面して壁からぶら下がっている看板がそれぞれ凝ったデザインで、一目で何屋さんかがわかる、錆びついた年季の入った看板です。
建物内部は、手作り作品の展示場になっています。
写真:Hiroko Oji
地図を見る通り沿いに建ち並ぶお家は、どれもこれも素敵な木組みばかり!中には、この写真のように、丁寧な掘り込みを窓周りや壁全面に施してあるものも。税金対策として上階に行くほど張り出していくという建て方なのですが、張り出す部分にも重厚な彫刻が施されています。
ブラウンシュヴァイクの町には、歴史的にも重要な建物がたくさんあり、この他にも、1754年創設のアントン・ウルリヒ公美術館は、レンブラントやフェルメールなどのドイツ屈指の古美術コレクションを所蔵していることで、ニーダーザクセン州で最も重要な美術館とされています。本館は改築工事のため、2015年まで閉鎖されていますが、コレクションの一部と特別展はダンクヴァルデローデ城で見ることができます。
この記事の関連MEMO
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/12/5更新)
- 広告 -