雲龍院は、南北朝時代の北朝第4代天皇、後光厳天皇の勅願で作られたお寺(1372年)で、真言宗泉涌寺派の別格本山とされています。(皇室との縁の深さ から、塔頭と同じく泉涌寺山内にありながら別格本山という高い寺格が与えられています)
雲龍院(泉涌寺)は、JR京都駅から北東方向に直線で約2Km弱のところにあります。頑張れば歩いても来られる距離ですが、京都市バス(207、208系統)にて泉涌寺道下車、参道の坂を登ること徒歩数分の場所に大きな泉涌寺大門があり、その先少し坂を登ったところに雲龍院の入り口があります。
雲龍院では、庭園を取り囲むように作られた書院の各部屋(間)からの景色が、障子で切り取られた額縁絵のように見えます。
蓮華の間では、雪見障子の四角の窓から見える庭の風景が心を和ませてくれます。部屋の一角に座布団が置いてあり、そこに「報道ステーションのお天気お姉さんオススメの見方」と説明が書かれています。その場所から見える風景は「色紙の景色」と呼ばれていて、雪見障子の四角の窓からそれぞれ違った景色を眺めることができます、左から椿・灯籠・楓・松の順です。
大輪の間は、雲龍院の中で一番広い部屋(間)です。
大輪の間からの、大きな額縁で切り取られたように見える「赤い毛氈と障子を通して見える庭」の木々の彩が鮮やかです。新緑の緑、紅葉の朱色、雪景色の白と季節季節で味わってみてください。
大輪の間には、椅子とそこに座った時に足を乗せることのできる石が置いてあります。その石の上に足を置いて、目をつぶって深く静かに思いを巡らせてみてください。今まで経験したことのない「瞑想」に入れるかも知れませんよ。
悟りの間には、四角の「迷いの窓」と、丸い「悟りの窓」があります。「迷いの窓」は、人生における苦しみを象徴し「生老病死四苦八苦」を表しているといわれています。正確な真円を描いてる「悟りの窓」は禅における悟りの境地を表しているそうです。
この間で、何かを感じるはずです。
京都でも一位二位を争う紅葉の名所の通天橋で有名な東福寺が徒歩圏内にあります。
真言宗泉涌寺派の総本山の泉涌寺も、その塔頭として空海が庵を結んだとされる西国三十三所観音霊場第15番札所の観音寺(今熊野観音寺)もすぐ近くにあります。
古都のひと時を、雲龍院とその近くの散歩で楽しんでみてはどうでしょう。
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(2023/12/3更新)
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