この大聖堂は1220年に建築が開始され、68年後の1288年には塔を除く主要部分がほぼ完成したようです。当時としてはこの工期で、フランス最大の大聖堂が出来上がったことは、異例のスピードだったようです。高さ42m、奥行き145mの規模を誇り、聖堂の内外は多数の彫刻で飾られ、天地創造や、アダムとイブ、イエスの生涯、最後の審判などがリアルな表現で刻まれています。これらの彫刻群は「石の百科全書」とも呼ばれ、文字を読むことができなかった人々に聖書の教えを伝える絵物語でした。
この素晴らしい彫刻で囲まれた大聖堂のファサード(正面)は、当時極彩色に彩られていたといわれています。その当時の色と同じものが、我々の目の前に再現され、それは見事で幻想的です。
19時、ライトアップは、フランス語の語りと音楽で始まります。
そして一つ一つの彫刻に、色が重ねられてゆく様子は圧巻です。極彩色に彩られた聖人や使徒の像が、まるで息を吹き返してよみがえったかのように目の前に現れてきます。大聖堂の塔の部分には、雲が映し出され、流れていきます。
ライトアップ中も大聖堂に近づくことができますが、どうやってこの色が再現されているのかわかりません。
現在日本でも流行っている、プロジェクションマッピングの様な派手な色の動きはありませんが、色が蘇り、彫刻が浮き出る様に見えてくる様子は本当に素晴らしいものです。今まで見た中のライアップイベントとは全く違った荘厳な趣向です。
そして19時40分ライトアップが終わります。
このライトアップショーは大聖堂前の広場に来れば誰でも無料で見られます。まだ2015年のスケジュールが発表されていないようですが、昨年までは毎年同じようなスケジュールでした。
・12月1日から1月1日の間毎日
・19時から40分間、大聖堂前の広場でライトアップされます
ライトアップショーと併せて、街のクリスマスマーケットも楽しむことができます。御覧の写真はアミアンの市庁舎ですが、ここから伸びる通りにクリスマスマーケットがひろがります。ただフランスアルザスやドイツのシュトュットガルトのクリスマスマーケットのように大規模なものではありませんが、素朴で可愛らしい飾り付のお店や食べ物の屋台などが立ち並び、なんとなくアットホームな感じで楽しめます。
ほんの数秒ですが素晴らしい雰囲気を少しでも感じていただければ。
(直ぐに音が出ますのでお気をつけください)
パリから日帰りで、このイルミネーションだけを見に行く場合のスケジュールはこんな感じです。
16:04 パリ北駅出発
17:10 アミアン着 この街のクリスマスマーケットでお買い物や屋台で食事を楽しんでライトアップを待ちます。クリスマス市が出ている通りから大聖堂までは歩いて5分程度。
19:00 ライトアップスタート
19:40 終了
20:39 アミアン発
21:56 パリ北駅着
(上記はあくまでも参考ですので、お出かけになる際には再度スケジュールをご自身でお確かめください)
アミアンで宿泊してもう少しゆっくりしたい方にお勧めするホテルは、Mercure Hotelでしょうか。機能的で料金も手頃なホテルで、何より大聖堂が目の前でライトアップ鑑賞、ショッピングなど街の中心で便利です。
この冬パリのクリスマスシーズンに旅行を予定されている方、是非アミアンのライトアップも計画に取り入れてみてください。
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