写真:沢木 慎太郎
地図を見るこちらが、“タイのシルク王”と呼ばれているジム・トンプソンが晩年に住んでいた邸宅。うっそうとしたジャングルに囲まれた家で、タイの伝統的な様式を取り入れた古い建築はたいへん趣があり、バンコク内でも珍しい。
高級なチーク材で作られた家は6棟からなり、客間や寝室、ダイニング、書斎などを見学することができます。蒸し暑いバンコクを涼しく過ごすための工夫が随所に見られ、格調高いシャンデリアやアンティークな調度品と相まって、落ち着いた味わいのある雰囲気がとても居心地いい。この邸宅は、千葉真一主演の映画でロケにも使われました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「ジム・トンプソンの家」の最大の見どころは、たいへん珍しい古美術の数々。ジム・トンプソンはタイをはじめ、ビルマ(現ミャンマー)やラオス、カンボジア、ベトナムなどを訪れ、アジア各地の彫刻や陶磁器などを収集。これが見事なまでの国宝級のコレクションで、民俗博物館と言っていいほど素晴らしい多くの美術品と出会うことができます。
邸宅内の撮影はNGですが、中庭から見た部屋の撮影は可能。ほんの一部しかご紹介できないのがとても残念なのですが、文化的にも価値の高い仏教美術品が数多くそろい、貴重な美術品を楽しむことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る邸宅には絵画館やシルク館といったアートスポットがあり、ここではご覧のようにタイシルクをあしらった美術作品を楽しむことができます。床に広がるタイシルクはなんとも色鮮やかで美しく、艶やか。南国らしい華やかで強烈な色彩は、ジム・トンプソンが求めていたタイの情熱そのものの色です。
タイシルクのほかにも、あんどんや絵画などが飾られ、タイらしい幻想的な世界も体験することができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るところで、「ジム・トンプソンの家」では日本語の案内もあり、10人ほどのグループがひとかたまりとなって邸宅を見学するツアーも行っています。大屋敷に飾られた美術品や装飾品、絵画、彫刻、陶磁器などを詳しく説明してくれるのでたいへんおもしろく、かなりのおススメ。そして何よりも、タイ人女性のおもてなしが心地いい。
写真は、受付にいるタイ人女性スタッフですが、みなさん素敵な方ばかり。こうしてタイ人とふれあうことができるのも、「ジム・トンプソンの家」ならではの楽しみ方です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る見学を終えると、タイの民族衣装に身を包んだタイ人女性が生糸をつむぐ実演も見ることができます。器用な手つきで繭から糸をつむぎ、ハンドルをくるくるまわして糸を手繰り寄せていくのですが、これはとても繊細な作業で根気が必要な仕事。心を込めて一本ずつ取り出した糸が色鮮やかなタイシルクとなって、人々の生活に溶け込んでいるわけです。
また、タイ人女性の民族舞踊も見ることができ、なかなかおもしろい。タイは微笑みの国と言われていますが、こうした素敵な微笑みでジム・トンプソンの家を訪れる人々をもてなしてくれます。
また、「ジム・トンプソンの家」ではカフェやショップもあり、ここだけでゆっくりくつろぐことができますよ。
タイ・シルクに魅せられ、私財を投げ打ち、世界に名だたるブランドを確立したジム・トンプソン。彼はCIAの前身である組織の一員として戦争に参加し、バンコクで終戦を迎えました。
アジアの美しさを深く愛し、元宮殿のオリエンタルホテルの再生に乗り出すなど、タイの発展に貢献したジム・トンプソン。彼はしかし、突然にマレーシアで行方不明になり、何の手がかりもないまま今日に至ります。
数々の伝説を持つタイ・シルク王。バンコクに観光で訪れたなら、謎の失踪当時そのままに保たれている「ジム・トンプソンの家」を訪れ、彼が残したコレクションにふれてみてはいかがですか?
また、ジム・トンプソンでおススメするお土産も別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみて下さい。
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/19更新)
- 広告 -