現在台湾各地にある「観光工場」とは、工場の生産や製造はそのまま行いながら、一部を観光客に開放している施設です。時代や産業構造の変化による工場経営の行き詰まりを解消するために、政府指導により始められました。
台湾お香の工場「新港香芸文化園」も、そんな「観光工場」の一つ。外にある工場では、お香の製造過程を見学できるだけでなく、中に入ると写真や実際のお香を比較しての資料展示などもあり、台湾のお香に関する知識を深められます。またお香に関する体験コーナーなどもあります。一週間前までに予約をすれば、係の方に無料で解説してもらえますよ。
写真は、工場前に展示してあるお香で作られた自転車のオブジェです。車輪だけでなく、籠やサドルなどまでお香でできています!
お香は台湾の伝統産業の一つで、こちらでは今でも手作業でお香が作られています。お香の品質を守る為、手作業は冷房設備のない暑く、粉が舞う中で行われています。この過酷な労働環境から、若い人に敬遠され、職人の後を継ぐ人が見つからない状況だそうです。「新港香芸文化園ももともとは小さな加工工場でしたが、陳家三兄弟がお香製造に熱心に取り組んだ結果、有数のお香ブランドとなったといいます」。写真撮影は自由にできるので、今後途絶えてしまうかもしれない職人の技を是非カメラに収めて下さい!
台湾の廟でお香を目にすることは多いですが、実際に作ったことのある人は少ないのでは?「新港香芸文化園」では、お香が手作りできたり、香り袋が手作りできたりするんです。費用も150元〜200元と日本での講座に比べたら格安で体験できます。できあがったお香はもちろん持って帰ることができるので、思い出に残る特別な体験ができますよ!
「新港香芸文化園」館内にはお香をテーマにしたいろいろな展示がされていますが、特におすすめするのが写真の中華宮廷風のお部屋。お香を雅やかなお部屋で楽しむイメージルームで、ここで写真を撮れば台湾旅行の思い出に残ること間違いなしです!
「新港香芸文化園」館内と外のショップではお香やその関連商品が売られています。お土産にもピッタリなかわいいお香立てや香り袋などもたくさんそろっています。
「新港香芸文化園」のコンセプトは、自分だけの好みの香りを見つけてほしいということだそうです。台湾の香りの世界に浸り、香り探しの雅な旅に出かけてみませんか。
台北から台湾高速鉄道(台湾新幹線)を使えば嘉義駅まで、約1時間20分で到着します。そこからは嘉義客運(バス)で北港方面行きへ乗り「新港奉天宮」で下車。中山路を徒歩約5分で「新港香芸文化園」に到着します。
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(2025/2/10更新)
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