実はこの豊平峡ダム、自動車で直接行けるわけではありません。「豊平峡冷水駐車場」において、自家用車またはシャトルバスから降りる必要があります。そこから豊平峡ダムまでは、歩いていくか、ハイブリッド電気バスに乗るかのいずれかの方法で、トンネルを通って向かいます。
もし時間に余裕があるのなら、駐車場から歩いてダムまで向かってみてください。ゆったりとウォーキングを楽しむのも、紅葉狩りの醍醐味ではないでしょうか。
トンネルは最初に「冷水トンネル」があり、その次に「豊平峡トンネル」があります。この2つの間に橋が架かっているのですが、ここはオススメの絶景ポイント。
冷水トンネルの出口から見て右側には、見事な渓谷美が広がっています。視界の奥に「千丈岩」と呼ばれる岩峰が見え、その景観は見応え満点です。これを見るだけでも、この場所を訪れた甲斐があるというもの。
また、反対側(左手)には「九段の滝」が流れ落ちています。滝の流れに、癒しを感じるというのもありでしょう。
ちなみに、ここを通る際はハイブリッド電気バスが少し停車してくれます。ハイブリッド電気バスに乗ったからといって、その景観を見逃すということはありませんので、ご安心ください。
豊平峡トンネルを抜けたら、ついに豊平峡ダムが視界に現れます。そして、そのダムによって形成された「定山湖」。
豊平峡ダムと定山湖を囲む山々は、北海道屈指の紅葉スポットと呼ばれるだけのことはあり、風光明媚な景色を楽しませてくれます。
このダム一帯は、優れた景観スポットです。ダムによって形作られている「定山湖」は「ダム湖百選」に選ばれ、またこの辺り一帯の森は「水源の森百選」に選ばれるほど。
ダムの放流側にある「豊平峡」は、その谷に断崖が多くあって、迫力ある景観となっています。秋においては赤と黄色のコントラストが見られ、その様子はまさに秋の風物詩。
ダムの天端からは、その絶景を堪能できます。ぜひ、天端を歩いてみましょう。
豊平峡トンネルの上にはレストハウス「だむみえーる」が建っており、ここには期間限定のレストランがあります。営業しているのは、秋の季節限定です。
紅葉を見て一息つきたいときは、ここできのこそばやジンギスカンなどを味わうことが可能です。
また、レストハウスにはその名称の通り、ダムの景観を見渡せる「見晴し展望台」があり、絶好の展望ポイントとなっています。豊平峡ダムに訪れたのなら、この場所を外すというのはあり得ないでしょう。
レストハウス「だむみえーる」へは、遊歩道があるので歩いて行くことが出来ます。また、体力があまりなくて上まで登るのが辛いという方も、無料のリフトカーがあるので安心です。
せっかく訪れたのですから、このリフトカーを体験してみてください。
<基本情報>
住所:北海道札幌市南区定山渓840番地先
電話番号:011-598-3261
営業時間:9:00〜16:00(売店)/10:30〜15:30(お食事)
営業期間:9月23日〜10月29日
定休日:期間中無休
アクセス:豊平峡トンネルの出口から見て左側に、リフトカー乗り場や遊歩道があります。そちらから登って、レストハウスまで来てください。
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
レストハウスの目の前にある展望台からは、定山湖からダムの姿まで、全景を見渡すことが出来ます。まさに、抜群の眺めと言えるでしょう。
そんな素晴らしい眺めなら、記念に風景写真を残しておきたいと思うはず。ぜひ、気の済むまでシャッターを押してください。
秋ならではの季節感を写真に色濃く出したいのなら、やはり紅葉を強くアピールしたいところ。レストハウスから定山湖の方向を見て左側に、紅葉の木があります。レストハウス側に寄って、この左側の木を写真に入れてみるといいでしょう。
ちなみに、夕方頃になると太陽が沈んできて、定山湖の上に浮かびます。逆光になって湖面が照らされるので、旅情感たっぷりです。こちらの光景もオススメ。
その代わり、景色の明暗差が激しくなるので、写真撮影は若干難しくなります。その点はどうかご注意ください。
リフトカーは登り専用なので、レストハウスからの帰りは遊歩道を歩いていく事になります。こちらは下りなので、それほど体力を使わず歩いていけます。
当然ながら、遊歩道の周りも木々は秋の色彩に染まっていますので、紅葉を満喫しながらのウォーキングとなります。まさに、豊平峡ダムにおける紅葉狩りの締めを飾るのに相応しいと言えるでしょう。
ちなみに、レストハウスから遊歩道でさらに上の方へ歩いていくと「渓谷展望台」があり、こちらではより自然らしい景観を味わえます。
ただし、2017年10月の時点において、渓谷展望台への遊歩道は落石の恐れがあるため、通行止めなっています。
北海道屈指の紅葉スポットである豊平峡ダム。冷水トンネルと豊平峡トンネルの間の橋から見た景色や、ダム一帯の景観、また見晴らし展望台からの眺めなど、紅葉狩りを楽しめる要素が盛りだくさんの場所です。
豊平峡ダムの紅葉が見頃となるのは、10月上旬〜中旬。北海道ならではの早めの紅葉シーズンとなっております。その時期が訪れたら、ぜひ豊平峡ダムへ訪れてみてください。
<注意事項>
豊平峡ダムからの帰りの時ですが、自家用車でなくシャトルバスで来られた方は注意が必要です。
帰りの最終便の運行時刻ですが、豊平峡ダムから豊平峡冷水駐車場へと移動するハイブリッド電気バスが16時30分なのに対し、豊平峡冷水駐車場から定山渓へと移動するシャトルバスが15時30分となっています。
つまり、ハイブリッド電気バスの最終便に時間を合わせると、定山渓へと戻るシャトルバスの運行はすでに終了してしまっています。
その場合、札幌方面行きのじょうてつバスが発車する豊平峡温泉まで、わざわざ山の中の道路を歩いていかなければなりません。
山の中を歩くのは、万が一ヒグマに遭遇した場合を考えると安心出来ません。シャトルバスで来る方は、帰りの時間にくれぐれもお気をつけ下さい。
<基本情報>
住所:北海道札幌市南区定山渓840番地先
電話番号:011-598-3452
アクセス:車の場合、定山渓より国道230号線を走行、途中で豊平峡温泉への分岐道路を進み、そのまま山奥へ
バスの場合、定山渓観光案内所前からシャトルバスに乗車(豊平峡温泉からも乗車可能)、豊平峡冷水駐車場にて下車
2017年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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