タパスバーというと、スペインを思い出す人が多いのではないでしょうか。確かにフランス料理は基本的に一人一人オーダーし、シェアするという文化がありませんでした。でも今パリでは、おつまみを小皿で出してくれてシェアできるバーがどんどん増えているのです。その中でも人気店であるバーがここ「ラヴァン・コントワール」です。サンジェルマンデプレ地区のオデオン駅のすぐ近くにあり、いつもたくさんの人で賑わっています。
「ラヴァン・コントワール」は大人気ビストロ「ル・コントワール・デュ・ルレ」の隣りに併設されました。「ル・コントワール・デュ・ルレ」はビストロノミーの第一人者イヴ・カンドボルドによるバスク料理のお店で、予約をとらないことから連日行列ができることで知られています。あまりの人気に、お客さんが席に着くまでの時間をつぶせるように、まさにレストラン内のカウンター(フランス語でコントワール)でアペリティフを飲む感覚で隣に開店したのが「ラヴァン・コントワール」だったのです。
バスク地方はスペインの国境と接しており、フランスでありながらタパス文化が根付いている土地。タパスへのこだわりがあるのも当然と言えば当然なのです。
ここは全て立ち飲みです。おつまみのメニューは天井に、ワインのリストはカウンターにそれぞれメニューがあります。天井には美味しそうな料理が前菜からメイン、デザートまで写真と値段とともにぶら下がっていて、じっくり選んでいるとちょっと首が痛くなってきます(笑)。フランス語がわからなくても、写真があるのでだいたい想像できるので安心です。ワインに関しては、厳選されたものばかりなので、どれも美味しくいただけます。
立ち飲みですが、料理はもちろんイヴ・カンドボルドによるものなので、とにかくハイレベルです。繊細で力強い味付けは、厳選されたワインととても合います。一つ一つの料理の量があまり多くないので、まさにおつまみ感覚でいろいろなお皿を試すのが楽しいですよ。どれにしようか迷ったら、「Poitrine de porc caramerisé」(豚の胸肉の照り焼き)や「Crème brurée」(クレーム・ブリュレ)がおすすめです。
タパスバーの店頭にはクレープのスタンドもあり、こちらもパリのベスト・クレープリーに選ばれたことがあるほどハイクオリティなお店です。また、もちろん機会があったらぜひビストロの「ル・コントワール・デュ・ルレ」へ。最もパリっぽい雰囲気のあるお店であり、気軽に入れるのに味はどれもハズレなしの料理ばかり。定番料理が中心ですが、良い食材を使っていることがわかります。そしてカンドボルド氏はビストロの隣のホテルも買い取っており、こちらもクラシックなインテリアがステキな憧れのプチホテル。宿泊客は優先的にビストロに入れるらしいので、ぜひ泊まってみてはいかがでしょうか。
いかがでしたか?テイクアウト、タパスバー、ビストロ、そしてホテルが一緒になったカンドボルド・ワールドで、思う存分パリの決定版グルメを堪能してくださいね。
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