横浜で昭和の香りがする商店街を求めて 下町情緒あふれる横浜橋商店街

横浜で昭和の香りがする商店街を求めて 下町情緒あふれる横浜橋商店街

更新日:2013/06/05 19:06

港ばかりが横浜ではなく、戦前より脈々と続いている商店街も横浜を散策するときに忘れてはならないものです。これらの商店街はいずれも昭和の趣をどこかしらに残していて、レトロ感を味わうにはうってつけです。そんな商店街が横浜に数ある中で、今回は横浜橋商店街をお届けします。

関内駅からも徒歩で行くことができる

関内駅からも徒歩で行くことができる
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横浜橋商店街は、市営地下鉄ブルーライン阪東橋駅から徒歩5分のところにあります。関内の駅前から続く大通公園を真っ直ぐ歩いても20分くらいで行くことができます。このあたりは、古くから、下町の住宅街となっていたところで、地元に根ざしたお店がたくさん集まっています。

関内から桜木町にかけてが横浜の中心部だった頃は、この周辺も繁華街と呼ばれており、当時市内有数の商店街だった伊勢佐木町も目と鼻の先にあることから、かなり栄えた地域でした。

生鮮食品の店が数多くしかも安い!!

生鮮食品の店が数多くしかも安い!!
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横浜橋商店街に一歩足を踏み入れると、アーケードに囲まれ、綺麗に整備された歩道となっていることがわかります。主な商店は食料品店で、惣菜、韓国料理や中華料理の材料、昔ながらの青果店など、数多くの店が並んでいます。

それ以外には、衣料品店の多いところが目立ちます。ブティック風のところから、価格で勝負するようなお店まで多数、食料品も比較的安い価格が表示されていますが、衣料品も実はかなりお買い得、目玉商品を探す楽しみもありますよ。

路地裏に見られる下町の情緒

路地裏に見られる下町の情緒
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ここにも路地裏があり、メインストリートから分かれる道では、交通量が少ないためか、子供達が遊ぶ姿がありました。

その路地裏には、これまた隠れた名店があり、通好みの喫茶店、居酒屋、寿司屋などがあります。食材だけでなく、グルメ目的で訪れても、よい店を発見できるでしょう。

路地を抜けた商店街の裏側にはあまり大きくはありませんが、横浜港開港とともに作られた由緒ある神社、金刀比羅大鷲神社(ことひらおおとりじんじゃ)があります。さらに調べるとこの地域は、かつては遊郭だったんですね。横浜の歓楽街の場所は度々の変遷が見られますが、それにつれて金刀比羅大鷲神社も場所が変わっている歴史があります。毎年11月の酉の日には、酉の市も行われます。

これがあの三吉演芸場だ!!

これがあの三吉演芸場だ!!
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横浜に限らず大衆演芸を知る人にとって超有名な場所といえば「三吉演芸場」。およそ80年の歴史を持ち、大衆演劇を愛する人にとっては、歌舞伎界での歌舞伎座、ミュージシャンでいうところの日本武道館に匹敵するくらいの聖地としてあこがれられている場所なのです。

現在は、大衆演劇の専門劇場となっていますが、かつては落語や映画などが行われていたこともあります。1998年に改築され現在の姿になっており、演劇中には飲食可、場内の売店には、ビール、おつまみ、オリジナルのアイスなどが販売されています。
このような専門の劇場、演劇通の間では「常打ち」と呼ばれることもありますが、現在では三吉演芸場を含めて全国でも30カ所以下になってしまっています。
ちなみに、定期的に落語の公演が行われますが、ここを本拠地としている落語家では、桂歌丸さんが代表的です。

横浜橋商店街は、鎌倉街道と浦舟町の間にありますが、浦舟町側の入り口周辺にも、昭和を思い起こさせる商店がいくつか存在しています。平坦な場所にあり、昭和の下町の雰囲気漂う街になっているので、裏道を散策するのがオススメです。関内から大通公園を訪れる際に寄り道をするのもありですよ。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/05/23 訪問

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