今こそ「里山×現代アート」新潟・越後妻有を巡る旅

今こそ「里山×現代アート」新潟・越後妻有を巡る旅

更新日:2015/10/05 12:35

野口 まさゆきのプロフィール写真 野口 まさゆき 里山フォトグラファー
山あい深く美しい棚田と小さな集落が点在する越後妻有地方、ここはまさに日本の原風景といえます。そんな里山の自然や歴史、文化を感じながら現代アートを鑑賞してみませんか?
2015年は「第6回大地の芸術祭」が行われましたが、常設のミュージアムや屋外作品もたくさんあります。
普段の静けさのある今こそ、ゆったりと思う存分に楽しめるんですよ!
今回はJR十日町駅を起点として車で巡る旅をご案内しましょう。

日本棚田百選の中でも屈指の絶景!星峠の棚田

日本棚田百選の中でも屈指の絶景!星峠の棚田

写真:野口 まさゆき

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まず最初にオススメするのがここ!
国道253号から403号を走り「池尻」の交差点から約10分。「星峠の棚田」の看板が見えたら右折します。坂をのぼり集落を過ぎすと一気に視界が開けます。

田植えの春、緑一面の夏、稲穂実る秋、そして雪化粧の冬。どの季節でも期待を裏切らない素晴らしい絶景が待っています。写真は朝もやにたたずむ早朝のワンショットです。駐車スペースに車を置いて、ゆっくりと散策するとよいでしょう。

この近くには鞍掛純一氏の作品「脱皮する家」があり、見学や宿泊が可能です。

紅葉、新緑の美しいブナ林へ

紅葉、新緑の美しいブナ林へ

写真:野口 まさゆき

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国道403号を池尻交差点まで引き返し353号を松之山方面に約15分走ると「美人林」の標識が見えてきます。ここを左折すると美しいブナ林に到着します。
樹齢約90年の木々は、すらりと美しい立ち姿を形成し、いつしか「美人林」と呼ばれるようになったそうです。紅葉、新緑、そして雪景色のブナ林は特におすすめです。身体いっぱいに新鮮な空気を吸って心身ともにリフレッシュしてみませんか?

この近くには里山科学館「キョロロ」もあり、里山の自然と文化に触れることができます。ぜひ立ち寄ってみてください。

まつだい「農舞台」は芸術祭のアートがたくさん!

まつだい「農舞台」は芸術祭のアートがたくさん!

写真:野口 まさゆき

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JRほくほく線まつだい駅近くには、雪国農耕文化村「農舞台」があります。
ここの代表作品、イリヤ&エミリア・カバコフ作の「棚田」は2000年の芸術祭スタート以来の象徴的な作品です。春から秋への稲作の5段階を表現したレリーフと詩が立体絵本のように構成されています。

この農舞台にはミュージアムショップもあり、地元の特産品からアーティストが手掛けたグッズまでたくさん揃ってますよ。旅の記念に買い物を楽しんでみましょう。

ランチは地元の食材を味わえる「里山食堂」で

ランチは地元の食材を味わえる「里山食堂」で

写真:野口 まさゆき

農舞台の2F、フランス人アーティスト、ジャン・リュック=ヴィルムートの作品にもなっているカフェです。水色の内装の空間からは窓ガラス越しに城山や棚田が見渡せます。イスに座るとテーブル上にはなぜか松代の風景が!

地元のお米に山菜、そして新鮮な野菜などをビュッフェ形式で贅沢に味わえます。ドリンクやスイーツもありますよ。

そして食後はトイレへ立ち寄ってください。ここには思わぬヒミツが隠されているんです!

必ず寄りたい!「光の館」

必ず寄りたい!「光の館」

写真:野口 まさゆき

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まつだい駅から国道253号で十日町方面に戻り、県道49号経由で川西地区へ。ここには光のアーティストといわれるジェームズ・タレル作の「光の館」があります。

和室に寝っ転がると屋根がスライドして、天井の四角い窓から空の光の変化を眺めることができます。ここは宿泊施設にもなっていて、日没の時間帯には照明プログラムとの相乗効果でより印象的なものになります。

写真では屋根が閉まっている状態ですが、さて、どんな光のアートが現れるのでしょうか!?ぜひ、自分で訪れて確かめてください!

疲れを癒やすのはやっぱり温泉!

今回は日帰りコースをご紹介しました。車でも歩きでもそれなりに体力を使うので、温泉につかって疲れを癒やしたいですね。近くには日本三大薬湯に数えられる松之山温泉や雲海の景色が素晴らしい芝峠温泉があります。一泊二日でゆっくりと鑑賞するのがおすすめです。

その場でしか表現できない作品(=サイトスペシフィック・アート)を自分の五感で自由に感じる、そんな創造的で豊かな旅を味わってみましょう!

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/05−2015/09/06 訪問

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