写真:やま かづ
地図を見る一般的にアワビの小型のものをトコブシと呼ぶこともありますが、そのトコブシを使った済州島の名物料理が「トコブシ釜飯(オブンジャトルソッパッ)」。刻んだトコブシとキモをお米と一緒に炊き上げるので、磯の風味がたっぷりと詰まっています。しかし、隠し味?として、食べる直前に特製醤油とバターを混ぜるのには驚きです。
日本人なら特製醤油だけでいただきたいところですが、あら不思議、甘くてコクのある磯の風味がバターに優しく包まれて、これはこれでアリかも! と思ってしまいます。
バターは少量を石釜のふちに塗り、香りを楽しむのがポイント。また、バターのかわりにマーガリンを使っているお店もありますのであしからず。
店舗名:テウジョン
住所:済州市三徒1洞569-27
写真:やま かづ
地図を見る済州島の定番麺料理といえば、名物の黒豚を使ったうどん「コギグクス」。豚の肉と骨、野菜を長時間煮込んでとったスープは臭みがなく上品な味わいで、スライスしたゆで豚肉とうどんの相性は抜群なんです。
旧済州市街の三姓路(サンソンロ)は「コギグクス通り」と名づけられ、幾つかの専門店がしのぎを削っています。24時間営業のお店もありますので、夜食や朝食としてもお勧めです。
店舗名:チャメグクス(姉妹グクス)
住所:済州市三姓路67
写真:やま かづ
地図を見る日本人にとってのお粥は、食欲のないときに食べる質素なイメージですが、中華料理を初め、韓国料理のお粥は具材たっぷりのメニューが中心です。
済州には海の幸がふんだんに使われたお粥がありますが、中でも、コリッとした歯ごたえがうれしい「チョンボッチュッ(アワビ粥)」は日本人のお粥の概念を飛び越えた贅沢な一品となっています。
あふれるほどのアワビが入っているわけではありませんが、ごま油と磯の風味が濃厚な、ちょっとリッチな気分になれる済州島ならではのお粥です。
店舗名:シフン・ヘニョエチプ(始興海女の家)
住所:西帰浦市城山区始興里12-64
写真:やま かづ
地図を見る韓国では栄養価が高いワカメスープを誕生日や産後などに飲むという習慣があります。そんな特別なワカメスープに済州島近海でとれたウニを入れたのが「ソンゲミヨックッ」で、済州独自の郷土料理となっています。
「ソンゲミヨックッ」は、最初にウニをワカメと一緒にごま油で軽く炒め、その後、スープにしているので、食材のうまみがギュッと凝縮しています。しかしながら、スープ自体は意外なほどあっさり、クセがないのが特徴です。
ウニの軍艦巻きしか知らないあなた、スープになったウニはいかがですか?
店舗名:テウジョン
住所:済州市三徒1洞569-27
営業時間:10:00-20:00
写真:やま かづ
地図を見る済州島の食肉を代表する黒豚は、大草原に放牧して上質の飼料で育てられています。そのため、肉質がよく、臭みのない脂身は黒豚独特の香ばしさがあり、噛めば噛むほど肉汁のうまみが口の中に広がります。
そんな済州産の黒豚を食べるのなら、皮つきの「オギョプサル(5枚肉)」が一番!しっかりした歯ごたえでコラーゲンもたっぷり。「サムギョプサル(3枚肉)」なら食べたことがあるという方、その違いをぜひ実感してください。
なお、旧済州市街には通称「黒豚通り」が東門市場の北側に広がっており、そこには「オギョプサル」の専門店が集まっています。
店舗名:ファロ・ヒャン(郷)
住所:済州市健入洞1399-2
韓国最大の島、済州島は海と山に囲まれており、常に新鮮な食材が手に入ります。そのため、調理方法も素材のうまみを生かしたものが中心となり、トウガラシなどの香辛料は控え目、辛さもほどほどです。
そんなソウルや釜山では味わうことのできない珍しい済州島の郷土料理、ぜひご賞味ください。
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この記事を書いたナビゲーター
やま かづ
プライベートでの渡航歴は、東南アジアを中心に200回以上、渡航国はのべ350カ国を数えます。海外旅行の趣味が高じて機内食会社に勤務、航空会社のさまざまな機内食に接し、世界各国の食習慣や食文化を学びまし…
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