「法隆寺」飛鳥時代の国宝と出会い日本の記憶を辿る

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「法隆寺」飛鳥時代の国宝と出会い日本の記憶を辿る

「法隆寺」飛鳥時代の国宝と出会い日本の記憶を辿る

更新日:2015/09/29 17:13

直 旅道のプロフィール写真 直 旅道 トラベルコーディネイター、通訳案内士(英語)

誰もが知っている奈良県斑鳩にある「法隆寺」。世界最古の木造建築というだけでなく、聖徳太子が活躍した飛鳥時代の国宝を数多く所有する唯一無二の存在。今回は法隆寺に貯蔵される飛鳥時代の国宝に焦点をあててご紹介いたします。

法隆寺の入り口から既に飛鳥の息吹を感じる

法隆寺の入り口から既に飛鳥の息吹を感じる

写真:直 旅道

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法隆寺は、聖徳太子と推古天皇による607年の創建で、日本書紀には670年の火災で全焼した後再建されたと記載されています。

ここには建造物と工芸品あわせて40近くの国宝、及び100を越える重要文化財が存在するのですが、中でも飛鳥時代の国宝をこれだけ所有している所は他になく、そのオーラは別格です。

西院伽藍への入口である「中門」からして国宝となっていまして、この中門は飛鳥建築の特徴である、古代ギリシャローマに影響を受けたとみられる中央にふくらみをもつエンタシスの柱で支えられています。

中門の両サイドには、711年に造られたと言われる我が国最古の金剛力士像(阿形と吽形)が配置されていますがこちらは重要文化財指定となっています。

中門がある西院伽藍は、670年の火災の後に場所を変えて建てられ、金堂、五重塔、中門の順に建立されたと考えられています。

世界最古の木造建築、五重塔と金堂の佇まいが美しすぎる

世界最古の木造建築、五重塔と金堂の佇まいが美しすぎる

写真:直 旅道

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「金堂」は、わが国に現存する最古の飛鳥建築の建物で、「五重塔」は最古の塔、共に飛鳥時代の国宝です。

金堂の建物は「軒が深く大鳥が羽を広げて舞い降りたような美しさ」と言われる入母屋造りとなっていて、内部には釈迦三尊像、阿弥陀三尊像、薬師如来像が安置されています。また金堂内部の壁面には、世界的にも知られる12面壁画が描かれ仏教の真理や宇宙観が表現されています。ただこの壁画は、残念な事に昭和24年の火災で焼失してしまい、その後昭和42年に14名の日本画家の手によって再現されたのですが、それでも素晴らしく感動的です。

我が国最古の五重塔は、高さ31.5m、均整のとれた、安定した美しい印象を与えています。
塔の四面の扉が開いてそこから4つの塑像で仏の世界を表現しています。

金堂も五重塔も外からだけでなくぜひ、中を覗き込んでそこにある、仏教観をご自身で感じてみてください。自分の心と対話ができるような気がしてきます。

大宝蔵院は、超一流の仏教博物館となっています

大宝蔵院は、超一流の仏教博物館となっています

写真:直 旅道

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平成10年に百済観音堂を中心とする大宝蔵院が完成し、ここに多くの国宝や重文が展示されるようになりました。
中でも人気があるのが飛鳥時代の国宝「百済観音像」です。わが国を代表する仏教美術の最高峰で日本の仏像には珍しい八頭身のすらりとしたお姿と優美で慈悲深いその表情は世界中の人びとを魅了し続けています。

その他、飛鳥時代の国宝として推古天皇御所持の仏殿と伝わる有名な「玉虫厨子」があります。写真や教科書で見たことがあるかと思いますが、実際目の前で見るととても大きく重厚な感じを受けます。

法隆寺敷地内にある中宮寺もぜひ訪れてください

法隆寺敷地内にある中宮寺もぜひ訪れてください

写真:直 旅道

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法隆寺の敷地内に中宮寺があるのですが、ここも絶対外さないでください。この中宮寺の中に飛鳥彫刻の最高傑作「半跏思惟像(はんかしゆいぞう)」が安置されています。

この像の憂いを含んだ微笑は、エジプトのスフィンクス・ダビンチのモナリザと共に「世界の三代微笑像」と呼ばれ、人間の救いをいかにせんと思惟される清純な気品をたたえています。

この像ももちろん国宝指定となっていまして、多くのファンをもつ人気仏像です。正面にすわってこの像と向き合うといつまででも心の中で会話ができそうな気になってきます。

まとめとして

今回は飛鳥時代の国宝に焦点をあててご紹介いたしました。
聖徳太子(574-622)が活躍していた時代に生まれた文化が現在にまで伝承されているのってほとんど奇跡だと思いませんか。
百済観音像や半跏思惟像などここでは写真で紹介できませんでしたがネット上の画像とかでは本当の素晴らしさは伝わらないと思います。
ぜひ、ご自身の目で見て、感じて、心で対話してみてください。
日本の文化の素晴らしさを改めて発見できること間違いないと思います。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/19 訪問

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