魅惑のフレンチを中禅寺湖畔で!日光「カフェ・ドゥ・サヴォア」

魅惑のフレンチを中禅寺湖畔で!日光「カフェ・ドゥ・サヴォア」

更新日:2015/10/18 18:11

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC 絶景・感動探究家、旅する音楽講師
日光中禅寺湖畔は、明治期から外国人の避暑地として愛されてきた地。その中禅寺湖畔に、本場フランス人のお客さまにも人気のフレンチ「カフェ・ドゥ・サヴォア」があります。中禅寺湖産の魚や地産の有機野菜を使った料理、そして素材の美味しさを最大限に引き出すシェフの腕前とセンスは、本場フランス人をも虜にしています。フランス片田舎のビストロを思わせる素敵な店内からは、中禅寺湖の展望もバッチリ。オススメです!

仏・アヌシー湖&中禅寺湖の味が奏でる魅惑の美味ハーモニー!

仏・アヌシー湖&中禅寺湖の味が奏でる魅惑の美味ハーモニー!

写真:フルリーナ YOC

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フランスのオート・サヴォワ県はスイスと国境を接する風光明媚なアルプスの地。シェフの斎藤さんはベルギー・ブリュッセルのホテルレストランで修業の後、このオート・サヴォア県・アヌシー湖畔のレストランで修業しました。アヌシー湖畔はアルプスの山々に囲まれ、避暑地として発展してきた名水の里。帰国後、斎藤シェフは中禅寺湖を訪れ、大好きなアヌシー湖と、風景も食材も気候も似ているこの地に移り住みました。そして「シェ・ホシノ」「中禅寺金谷ホテルレストラン」などで働いた後独立。

日本でフランス料理というと、美しく盛りつけられる特別な時に食べる高級料理、といったイメージが強いですよね。でも現地の人が日常的に食べているフランス料理は、季節の旬の食材の美味しさを生かした素朴で美味しい田舎風料理。「フランス食堂・カフェ・ド・サヴォア」には、そんな暖かで気取らないフレンチの美味しさを味わってもらいたい、という斎藤シェフの思いが生み出した名店です。この店の評判は避暑に来るフランス人にも伝わり、たくさんのフランス人も訪れています。

「ハンパでない美味しさ」と「ハンパでないシェフの拘り」

「ハンパでない美味しさ」と「ハンパでないシェフの拘り」

写真:フルリーナ YOC

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シェフの料理は、どれも素材の味を最大限に引き出す美味しさ!そのハンパでない美味しさを生み出すのは、シェフのハンパでない食材への拘り。野菜やハーブは、有機無農薬栽培のものを使用。何とこの野菜は、ほとんどが自家菜園で栽培。理想とする野菜やハーブをご両親の協力のもと栽培し使用しています。また、食材に使用する調味料に、醤油や味噌などの和の調味料を使わないのもシェフの拘り。地元産の食材を、あくまでもフレンチの王道の味を守りつつ提供しています。

また、肉や魚などの食材は、必ずシェフ自らが市場に出向いて厳選したものを仕入れます。実は、シェフの頭の中でメニューが決まるのはこの時。市場で見つけた良い素材を見ていると、どんな料理にしようかレシピのイメージがわいてくるのだそうです。

そのため料理のメニューは黒板に、デザートメニューのスケッチはスケッチブックに、シェフの手書きで描かれます。大変な手間だと思うのですが、その素敵なセンスにも脱帽。

シェフのセンスが光る魅惑の前菜!

シェフのセンスが光る魅惑の前菜!

写真:フルリーナ YOC

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ランチコースの前菜は3種類の中からチョイス。メニューは日によって変わりますが、中禅寺湖産の魚を使った前菜や、地産の野菜を使ったスープ、原木から削いで出すイタリアやスペイン産の生ハムなどがメニューに登ります。どの前菜も味付けも盛り付けもシェフの抜群のセンスが光ります!

写真の前菜は「さつま芋と栗と生ハム」。あまりの素朴なネーミングにどんな前菜かとワクワク。出てきてみると、確かに!さつま芋と栗と生ハムです。しかし、これを口にしたとたん驚きが広がります。さつま芋の甘さと共にほのかに香るレモンとローズマリーにも似た爽やかな香り。実はこれ、フランスではよく瓶詰で売られている「レモンのコンフィ」。無農薬のレモンを半分に切り、砂糖と塩を混ぜたものに漬けて、3か月常温発酵させたもの。これは衝撃的な美味しさ!

そしてカウンターにで〜ん!と鎮座まします原木からスライスした生ハムは、とろけるような食感と甘みを感じる香り高き逸品。しかも量がたっぷりなのが嬉しいです。生ハムはスペイン産のもの、またはイタリア産の生ハム原木です。

そしてこの日の栗は、フランス風栗の渋皮煮。渋皮煮ですが、しっかりフレンチの香り!栗本来の甘みと美味しさを犯さないこのお味にも、すごい!と唸ってしまいます。

日光とアヌシー、名水が育む食材の美味しさ!

日光とアヌシー、名水が育む食材の美味しさ!

写真:フルリーナ YOC

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アヌシー湖には「オンブル・シュヴァリエ」という料理人憧れの淡水魚がすんでいます。日光のヒメマスは「オンブル・シュヴァリエ」の美味しさとと似たところがあるとのこと。アヌシーはアルプスの雪解け水が生み出す名水の地。有名な「エヴィアン」はアヌシーからわずか30キロの場所にあります。そしてまた、日光も日光連山の雪解け水が生み出す名水の地。アヌシーの「オンブル・シュヴァリエ」も中禅寺湖の淡水魚も、名水に育まれた美味しい魚です。

また、肉料理の美味しさも絶品です。日光大笹牧場の「霧降高原牛」を使った牛肉料理や、自然豊かな環境の中で抗生物質を使わず、木から注出した森林のエキスを飼料に混ぜて育てた「森林鶏」など厳選素材を使って、ボリュームたっぷりのメインを提供しています。

日本ではフランス料理は、綺麗にお皿に盛りつけられた上品な料理がほとんど。でも斎藤シェフは、フランスの片田舎の地元の人に愛される、あまりいじりすぎていない素材の味を生かした料理を目指しています。そしてボリュームも現地サイズ!フレンチのコースの肉料理は大体1ピースですが、このお店は2ピースの肉のものがほとんど!大食漢の男性でも満足できる量です。

シェフが生み出す、驚きの絶品スイーツ!

シェフが生み出す、驚きの絶品スイーツ!

写真:フルリーナ YOC

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「カフェ・ドゥ・サヴォア」のスイーツもまた、驚きの連続です。その一つが「山椒のチョコレートケーキ」。オーダーするのにちょっと勇気がいりますが、これがメッチャ美味しい。実は山椒は日光が誇る特産品。山椒はミカン科なので日光よりも北では栽培が難しく、また暖かいと辛みと香りが少なくなってしまいます。日光は香り高いピリ辛山椒を生み出す最適の地なのです。

このチョコレートケーキに使われているのも、もちろん日光特産の山椒の実。山椒にはサンショオールという成分が入っていて、脳に刺激を与えて“美味しい”を増幅させる効果、消化を助ける効果など、嬉しいパワーがあります。そしてケーキにはゼラチンが一切使われていません。チョコレートの濃度と生クリームだけでケーキを成型しています。そのため、口に入れた時のフワッととろける食感も最高!その美味しさ、ノックダウンされちゃってください!

また「塩とシナモンのチーズケーキ」も、お店自慢のスイーツ。沖縄産の塩とフランスのワインビネガーでアクセントをつけています、こちらもまたスゴイと唸ってしまう美味しさ!他にも魅惑のスイーツ揃いで、選ぶのに迷ってしまいます。

こちらにご紹介したのはランチのコースで、前菜・メイン・デザート付きで2050円。前菜とメインは1600円で、料理によっては追加料金がかかるものがあります。またお手軽に食べられるミニサラダが付いた「カジュアルランチ」1300円もオススメです。

最後に

いかがでしたか。斎藤シェフのセンスと才能が生み出す魅惑の味。そしてフランスの片田舎のビストロを思わせる、すてきな店内。店内に使われている年代物の太い梁は、日光の霊山・男体山から切り出された樹齢400年ほどの栂材を使っています。

こちらのお店は、夜も営業。フランス・イタリア・スペインなどの豊富な銘柄が揃うワインを片手に、前菜やメインはもちろん、ガレットやラクレットなども味わえますので、ランチのみならずディナーにも、夜のお酒のお楽しみにもオススメです。日光で味わう、日光ならではの仏サヴォア地方の味、ぜひ楽しんでくださいね。それでは、みなさん、すてきな旅を!

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/12 訪問

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