ひなびた風情の中にも目を見張る立派な建築物があり、見どころも満載。乗船の際にもらったパンフレットのモデルコース『竹生島港−(約7分)→本堂−(約3分)→三重塔−(約5分)→唐門・観音堂−(すぐ)→船廊下−(すぐ)→都久夫須麻(つくぶすま)神社−(約5分)→竹生島港』を見ながら、入島料として1人400円を支払い、目の前にそびえる階段を上ります。目指すは宝厳寺本堂!
江ノ島、宮島と並んで日本三弁才天のひとつ、弁才天が祭られています。
165段の階段(祈りの階段と呼ぶらしい)を上りきったところで目に飛び込んでくるのが寺内最大の建物、宝巌寺本堂(弁才天堂)。
ここには「弁天様の幸せ願いダルマ」があります。ダルマは一つ一つが職人さんの手作り。たくさんの人が、願い事を書いた紙をダルマの中に収め、本堂に奉納していました。
山の中腹にある本堂の側には、さらに上へと上る階段があります。そこを上りきった先にあるのが、2000年に再建されたばかりの三重の塔(ちなみに先代の三重の塔は江戸時代に焼失)。
そこは竹生島の中でも最も見晴らしのいいところ。琵琶湖がまるで海のように眼下に広がる絶景が楽しめます。
そこから上りで来た階段とは、また別の階段を下りていきます。その先にあるのは唐門(国宝)です。
唐門を入ったらすぐに千手観世音菩薩を収めた御堂をもつ観音堂に到着します。観音堂は重要文化財にも指定されているのですが、同じく都久夫須麻神社へと渡る舟廊下と呼ばれる廊下も指定されているのです。この舟廊下、写真でもわかるように天井が船底のようになっています(幅1.8m、長さ30m)。実際、豊臣秀吉が朝鮮出兵をしたときに使われた「日本丸」の船櫓から作られたものとか。こんなところに・・・とびっくりしました。
それにしても、お寺と神社が仲良く渡廊でつながっているのは変な感じがしますよね。もともとは神仏習合の信仰が行われていたからだそうで、明治時代の神仏分離令によって、現在の宝厳寺と都久夫須麻神社の「寺」と「神社」に分かれ、区別されるようになった経緯があるようです。
伏見城の遺構とされている都久夫須麻神社の本殿は、国宝に指定されるほどの絢爛豪華さを誇り、襖や柱、欄間など随所にわたり桃山時代の技術力の高さを見ることが出来るそうで、楽しみに向かいました。しかし残念ながら2009年より本殿の内装保護のためということで、この日は拝観できませんでした。また拝観が始まるのを楽しみに待とうと思います。
本殿の先には竜神拝所があり、土産物を購入したり、かわらけ投げを楽しむ人など、多くの人で賑わっていました。拝所という名のとおり、中には竜神を祭る祭壇があり、そこには「狛犬」のように白蛇が両サイドに鎮座〜!白蛇は神の使いとよくいわれますが、これって「狛蛇」?まさかそんなものはないですよね(笑)
竹生島の唯一の玄関口である船着き場には昔ながらの売店(土産物店)があり、しばし昭和の時代にタイムスリップ。店も人もいい意味でとても「レトロ」でほのぼのとした気持ちにさせてもらいました。
琵琶湖に浮かぶ小さな島、竹生島。歴史と信仰の島は、まさに「神の斎く島」。パワーもいっぱいもらいました〜
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(2023/11/29更新)
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