滋賀県は琵琶湖の南西に位置する雄琴温泉。最澄によって開かれたとされる1200年以上の歴史を持つ温泉街です。
雄琴温泉の名は、昔、平安時代に貴族である今雄宿禰の荘園があったとされ、その邸から琴の音が聞こえたことから、姓の「雄」と「琴」をとって雄琴と呼ばれるようになったそうです。なんとも風流ですね。
雄琴温泉周辺の観光は、まず、琵琶湖クルーズ。東京ディズニーランドのマークトゥエイン号のようなアメリカ南部の蒸気船風のミシガンクルーズが有名です。ほかに、西に行けば比叡山もあります。比叡山スカイラインへ行けば、琵琶湖の絶景が楽しめます。さらに琵琶湖オーパルでは、琵琶湖の上に透明なボールを浮かべ、その中に入って、歩いたり転んだりしながら、まるで琵琶湖の上を歩いているような気分になれるウォーターボールを筆頭に、カヌー、ウェイクボード、ヨット体験などマリンスポーツを堪能できます。
さらに忘れてならないのが満月寺浮御堂。琵琶湖に突き出たお堂で、松尾芭蕉も訪れたこともある風流な佇まいは、一見の価値ありです。西を見れば日本一の琵琶湖、東を見れば比叡山、歴史ある温泉街に一際高い本館を持つ湯元館はそれらを見渡せる絶景露天風呂を持つ温泉宿です。
湯元館の歴史は古く、1929年、雄琴温泉最初の旅館として創業しています。おすすめの一つに「日帰りプラン」があります。
琵琶湖のアクティビティを楽しみながら、泊まるまでいかないまでも、露天風呂とお食事を楽しめる日帰りプランは人気。近江牛も食事の中に入っていて、温泉+お食事でだいたい5000円ほど。
また、食事は外で食べるから温泉だけという方には、大人一人1800円という、よりリーズナブルなプランもあります。しかも、湯元館の場合、お風呂が3つもあり、お風呂好きは半日楽しめるというお得な遊び方ができるのが魅力的です。
湯元館の3つのお風呂は、1. 琵琶湖が一望できる展望露天風呂、2. 比叡山側を一望できるガラス張りのお風呂、3. ミストサウナやジェットバスがあるスパ風のお風呂となっています。
これらのお風呂はすべて場所が異なるため、1つ入ると服を着て館内を移動し、別のお風呂に向かうスタイル。ちょっと面倒臭いと思われがちですが、実は、1つのお風呂が終われば、ロビーで一休みができるので、ゆっくりと楽しむことができます。
途中、地下にあるゲームセンターで遊ぶこともできるので、子供連れにはありがたい。大人も卓球場があるので、1つ入って卓球で汗を流して、また、別のお風呂へ、なんてこともできます。もちろん、1つのお風呂だけでも十分楽しめますので、時間の許す限り選択できるのも嬉しいです。
オススメはなんといっても最上階にある展望露天風呂。ガラス張りなので、空と琵琶湖の境目がなく、まるでシンガポールの「マリーナ・ベイ・サンズ」のようで、ちょっと怖いぐらいの眺望が楽しめます。ほかに、屋根の付いた露天風呂と足湯があり、ついつい長風呂してしまうでしょう。
2つめのお風呂としては宿の中にあるお風呂。こちら比叡山側にあります。こちらにも小さな露天風呂がありますが、室内風呂からも十分に眺望が楽しめます。
壁の二面が大きなガラス張りとなっており、室内の窮屈さゼロです。ここだけでも十分に1800円の価値があります。オススメとしては、ここが一番洗い場が大きいのでここで体を洗っておいて、あちこちのお風呂に移動するのがいいでしょう。室内なので、湯から上がっても体が冷えることもありませんしね。
最後に紹介するのは、「回遊大浴場」。ここは日頃の運動不足を解消するのにぴったりです。お風呂に入りながら運動ができます。
ミストサウナやジェットバスなどがあり、これらのお風呂を順番通りに入っていくことにより、ダイエットや運動不足などに効果がある、とされています。
この中で特にユニークなのが、ステンレスのパイプから全身に向かってものすごい勢いで水が噴出する器具。まるで拷問器具のような見た目の器具から、高圧の水が四方八方から噴出し、体のツボを刺激します。水しぶきもすごく、ちょっとびっくりです。これはもうアトラクションのようです。
今回は3つのお風呂を紹介しましたが、湯元館は全部で7つのお風呂があります。日によって、または時間によって男女が入れ替え制となっているので、また来たくなること請け合いです。
温泉はアルカリ単純泉で、ちょっとヌルッとした質感とお風呂上がりにさっぱりするのが印象的。琵琶湖観光でたっぷり流した汗がすっきり吹き飛ぶような爽快感が楽しめる温泉です。
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