写真:やま かづ
地図を見る第1段、第2段、第3段と、連続する3段の滝から形成されている「天帝淵瀑布(チョンジェヨンボクポ)」は済州(チェジュ)島で最大の滝です。
第一の滝は「神の池」を意味するU字型の淵からできています。伝説によると、道教の天帝に仕える7人の天女が夜な夜な沐浴をしに天からおりてきたということです。
周りの緑を映し込み、独特な彩を醸し出している第一の滝に広がる淵、すーっと吸い込まれそうなほど神秘的です。
近年は第一の滝の水量が減り、豪快に流れ落ちるさまは余り見られなくなりました。しかし、淵にたまった水は下流へ向かい、第二の滝、第三の滝を形づくっています。
写真:やま かづ
地図を見る第一の滝の淵にたまった水はその水量を増して、第二の滝となって流れ落ちます。端から端まで幅が約30メートル、さほど偏りなく水が流れ落ちる姿はとっても滝らしく、周囲の渓谷に広がる緑と相まって非常に美しい風景をつくり出しています。
散策路から滝へおりていく小道はちょっと急で、水がたたきつけられる轟音は聞こえるものの、その姿がなかなか見えてきません。はやる気持ちを抑えて、足元に気をつけながら進んでいくと、目の前に趣のある第二の滝が姿をあらわします。
写真:やま かづ
地図を見る「天帝淵瀑布」第三の滝を拝むにはさらに散策路を進んでいきます。この第三の滝はかなり谷の深いところにあるので、散策路は途中で終了、張り出したデッキからの見学となります。少し離れたところから見おろすので、滝の高さ自体は余り気になりませんが、その滝つぼの青さ、谷深くにこだまする水の流れ落ちる音に心が洗われるようです。
なお、第二の滝から第三の滝に向かう途中、深い渓谷には天女の衣をモチーフにしたアーチ状の「天臨橋」がかけられています。橋の半ばまで進むと、天気がよければ、済州で一番高い山、漢拏山(ハルラサン)を臨むことができます。また、橋の欄干に近寄って足元を覗けば、切り立った谷底の岩肌と川の流れ、緑が織りなす絶景が楽しめます。なお、欄干は低いので、高所恐怖症の人はご注意を。
写真:やま かづ
地図を見るうっそうと茂った亜熱帯林に囲まれた散策路を10分ほど進んでいくと目の前にあらわれるのが「天地淵瀑布(チョンジヨンボクポ)」です。
名前の由来は、天と地が出会って誕生したからだとか、あるいは、滝の高さと滝つぼの深さが同じだからだとか諸説あります。いずれにしても、滝つぼの深みのある色合いに心が奪われること、間違いありません。
また、ここは天然記念物、熱帯性淡水魚のカニクイオオウナギが生息する貴重な場所としても知られています。
写真:やま かづ
地図を見る「正房瀑布(チョンバンボクポ)」はアジアでは珍しい、断崖絶壁から直接、海に流れ落ちるダイナミックな滝で、眼前に広がる青い海とのコントラストがみごとな景観を生み出しています。
滝は海からの風に直接影響されるので、水しぶきが広範囲に飛び散り、滝つぼ近くにいる観光客からは歓声が上がります。また、光の角度によっては虹があらわれることもあり、滝がその時々に見せる姿に魅了されます。
「正房瀑布」には、秦の始皇帝の命を受けた徐福が、不老不死の薬草を求めて訪れたという伝説が残されています。不老不死の薬草を手に入れた後にこの滝を訪れたのか、はたまた、薬草が手に入らず途方に暮れてこの滝を訪れたのか、先人の思いにしばし寄り添ってみたくなります。
ひと口に「滝」と言っても、それぞれ特徴があり、また、その名前に由来するいろいろな言い伝えがあることに気づきます。そんな興味深いストーリーに耳を傾け、自然のつくり出した造形美を堪能、そして、体じゅうにマイナスイオンを浴びてパワーを充填する。
神秘いっぱいの済州島パワースポット、滝めぐり3連発はいかがですか?
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(2024/9/18更新)
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