写真:たぐち ひろみ
地図を見る四万温泉に行きたい一番の理由は、もちろんここが温泉地であること。忙しい毎日から開放されて、ゆっくり充足できるのが温泉の最大の魅力です。
泉質は主に「ナトリウム−カルシウム塩化物硫酸塩泉」。切り傷・神経痛・疲労回復などに特によいといわれています。四万温泉には一般の温泉宿や日帰り温泉のほか、無料の公共の湯が3ヶ所あり、9時〜15時の間、自由に入浴することができます。
特におすすめなのは、中心部からややはずれた北部にある「御夢想の湯」。ここは千年以上も昔に四万温泉の源泉が発見された地といわれていて、近くには温泉湧出を記念して建立された重要文化財の「日向見薬師堂」もあります。ちなみに、四万温泉の「四万」は4万の病を平癒するという意味なのだとか。
写真:たぐち ひろみ
地図を見る四万温泉に来て驚くのは、東京近辺にこんなに自然に恵まれた場所がまだあったということ。温泉街に沿って流れる四万川の水はとにかく碧くて透明! 豊かな水流が奏でるせせらぎの音が町中に響きわたります。
時間があったら、川の水底が砂やじゃりで削られてできたという「四万の甌穴群」、「摩耶の滝」、「小泉の滝」、四万川の上流にあるダム湖「奥四万湖」などを訪れてみてください。心が洗われるような澄んだ風景を堪能できます。
また、春は桜、夏や緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、季節ならではの風景が楽しめるのも四万温泉の魅力の一つです。特に10月下旬〜11月上旬が見ごろの紅葉の時期は、この地域が最も色めき立つ季節。訪れるなら、この時期がイチオシです!
写真:たぐち ひろみ
地図を見る四万を訪れる人の大半が食べると思われる群馬の名物「やきまんじゅう」。まんじゅう、と聞くと温泉まんじゅうのようにあんが入った和菓子、または信州の「おやき」を想像しがちですが、この「やきまんじゅう」は全然別物です。小麦粉とイーストを主材料にしたパンのような食べ物で、これに甘辛のみそだれをたっぷり塗って焼き上げます。見かけこそ大きいものの中はスカスカ、1人でも1串4個は楽勝です。
群馬の名物と呼ばれながら、実は今これを実際に食べられるお店はかなり希少なので、この機会をぜひお見逃しなく!四万温泉では中心部の島村商店と銀泉茶屋で食べられます。
写真:たぐち ひろみ
地図を見る四万温泉を訪れたいもう1つの大きな理由は、江戸〜昭和の風景をリアルに体験できること。なかでも、日本最古の湯宿建築といわれる積善館本館はあまりにも有名! 見学者でいつも赤い橋の上がごった返しています。
四万温泉には、それ以外にも昭和の商店街を彷彿とさせる、なんともレトロな風景が存在します。いまだに「スマートボール」のお店があったり、「喫茶×××」、「○○商店」、などの古めかしい看板があったり、赤いポストがまだ現役だったり。まるで映画のセットを持ってきたようです。宿にチェックインしてから、こんな通りを浴衣で散策するのも、楽しい旅の思い出になるでしょう。
写真:たぐち ひろみ
地図を見るもう1つ、この地域の名物なのになかなか食べられないものが「おきりこみ」です。名前だけでは全然想像がつきませんが、これは名古屋のきしめんや山梨の「ほうとう」のような幅広麺と野菜を一緒に煮込んだ素朴な料理。今でも一般家庭ではよく食べられているのですが、さて外で食べようと思うとなかなか見つかりません。
四万温泉でも、現在見かけるのは銀泉茶屋*だけ。味噌味と醤油味の2種類ある「おきりこみ」のうち、ここで食べられるのはあっさり味の醤油ベースの方。具材は、にんじん、大根、ねぎ、きのこ類などとかなりヘルシーで、昼食に食べるのにちょうどいいボリュームです。
*…銀泉茶屋は閉店しました。2023年7月現在、おきりこみは蒼水庵でいただけます。
かなり独断的でしたが、四万温泉の魅力の数々をご紹介しました。あなたもこんな素朴な温泉地で、心と体を癒されてみませんか?一度訪れたら、また行きたくなる、そんな不思議な魅力が四万温泉にはあります。
四万温泉へは、上野からJRの特急で中之条まで2時間、そこから四万温泉行きの路線バスで40分。東京駅からの直行バスなら、所要3時間半です。
なお、中之条町では「ふるさと納税」をした人に「感謝券」を発行していて、これが四万温泉での宿泊にも利用できます。また、宿によっては「ふるさと納税プラン」などの特別料金を提供しているところもあるようです。ご参考まで!
2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/11/6更新)
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