ロシアの世界遺産「エカテリーナ宮殿」でロシア帝国の栄華を体感

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ロシアの世界遺産「エカテリーナ宮殿」でロシア帝国の栄華を体感

ロシアの世界遺産「エカテリーナ宮殿」でロシア帝国の栄華を体感

更新日:2015/10/02 17:51

サンクトペテルブルグの南約25kmのところにあるツァールスコエ・セロー。
ロシア語で「皇帝の村」を意味するこの地域は、ロシア帝国時代の皇帝の避暑地で「サンクトペテルブルグ歴史地区と関連建造物群」として世界文化遺産に登録されています。
今回はツァールスコエ・セローの中心であり、エカテリーナ1世、エリザヴェータ、エカテリーナ2世といった女帝たちに愛された「エカテリーナ宮殿」をご紹介します。

女帝が愛した夏の宮殿

女帝が愛した夏の宮殿
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エカテリーナ宮殿の歴史は18世紀初め、ピョートル大帝が彼の后、のちのエカテリーナ1世に与えた夏の離宮に始まります。宮殿の名前はこのエカテリーナ1世にちなんだもの。
その後、ピョートル大帝とエカテリーナ1世の娘エリザヴェータが即位すると、イタリア人の建築家を招き、宮殿は現在のようなバロック様式へと改築されました。

エカテリーナ宮殿は内部を琥珀で覆いつくした「琥珀の間」があることでも知られています。
「琥珀の間」はもとはプロイセン王が作らせ、のちにピョートル大帝へ贈られたもの。はじめ冬宮(現在のエルミタージュ美術館)にありましたが、のちにエカテリーナ宮殿に移されました。
エカテリーナ2世は、ことのほかこの宮殿の「琥珀の間」を愛し、彼女の許しがなければ誰も部屋に入ることができなかったといいます。

しかし、「琥珀の間」は第二次世界大戦でナチス・ドイツに奪われ、今も行方がわかりません。
現在の琥珀の間は2003年、サンクトペテルブルグ建都300年記念に合わせて再現されたもの。着工から実に24年の歳月をかけて作られました。

大階段の愛らしいキューピッド像

大階段の愛らしいキューピッド像
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宮殿の正面入口から階上へは大理石製の大階段が続きます。階段の両璧には飾り棚が設けられ、日本や中国の陶磁器が飾られています。当時、これらの陶磁器は金と同じ価値があったとか。

階段を上ったところにあるのが2体の有名なキューピット像です。
19世紀の彫刻で、 東側の窓辺のものは「キューピッドの目覚め」、西側の窓辺のものは「眠れるキューピッド」と呼ばれています。
東側のキューピッドは朝日を浴びて、今起きたばかり、まだ眠そうに目をこすっています。
上の写真は西側はキューピッド。ちょっとだけ、と思ったらすっかり夢の世界へ入り込んでしまったような、無防備な寝姿です。
貝殻の上で横たわる小さなキューピッド。その愛らしさに思わず笑顔になってしまいます。

大黒屋光太夫がエカテリーナ2世に謁見した大広間

大黒屋光太夫がエカテリーナ2世に謁見した大広間
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こちらは金箔を貼った彫刻と鏡がはりめぐらされた絢爛豪華な大広間。
左右の窓からは明るい日差しが差し込み、「明るい回廊」と呼ばれていました。
天井には「ロシアの勝利」と題した壮麗な絵が描かれ、見る者を圧倒します。

1791年、伊勢の商人でロシアに漂着した大黒屋光太夫はこの広間でエカテリーナ2世に謁見、帰国を願い出て、許されました。

江戸時代の日本人の目にこの大広間はどのように映ったのでしょうか。
自分だったら、圧倒されて声も出ないかも。想像がふくらみます。

この大広間では、現在では時々コンサートも行われているそうです。
こんな空間で音楽を聞けたら素敵でしょうね。

皇帝一家の食事の間、「白の主食堂」

皇帝一家の食事の間、「白の主食堂」
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宮殿の内部は博物館として、当時の家具や調度が展示されています。
写真は「白の主食堂」。白と金の縁飾りを基調とした調度で統一されているためにそう呼ばれています。
皇帝一家が毎日食事をした部屋で、時には親しい人との会食もここで行われました。
テーブルの上の果物はマイセン製、大きなひだのあるテーブルクロスに花を飾りつけるのは18世紀の伝統的な飾り付けだそうです。

このほか宮殿では、エカテリーナ2世の公室の「アラベスクの間」、壁一面に絵画が飾られた「絵画の間」、ギリシャ神話のパエトーンを主題にした「緑の食堂」、日本や中国の陶磁器を飾り、壁紙も東洋風のモチーフで埋め尽くした「中国風青の客間」などさまざまな趣向をこらした部屋を見ることができます。

おわりに

夏の宮殿として建てられたエカテリーナ宮殿は窓が多く、ガラスがふんだんに使われていて中はどの部屋もとても明るい印象を受けます。
でも、これだけ窓があると、冬の寒さは防げないのだとか。夏の日射しを喜び、十分に楽しもうとする北方ならではの作りなのですね。

華麗な内装と豪華な調度品で満たされた宮殿の内部は、まさにロシア帝国の栄華を体感できる場所。帝政時代のロシアに思いをはせるのに、またとない空間といえるでしょう。
サンクトペテルブルグを訪れた時は、ぜひ足をのばしてみて下さいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/31 訪問

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