沖縄の世界遺産を廻る旅!琉球王国時代の城跡「中城城」

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沖縄の世界遺産を廻る旅!琉球王国時代の城跡「中城城」

沖縄の世界遺産を廻る旅!琉球王国時代の城跡「中城城」

更新日:2015/10/15 09:29

後藤 徹雄のプロフィール写真 後藤 徹雄 フォトグラファー

奄美諸島から沖縄本島、先島諸島の広範囲に点在する城跡をグスクと呼び「城」の字を当てます。13世紀頃から領主が地域支配のために築いた城で300箇所以上が確認されています。
そのうち沖縄本島に遺る5城が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。本土の近世城郭に先立つこと二百年、王国全盛期の城壁に触れ海洋国家の歴史に想いを馳せる旅に出掛けましょう。

最も良く遺構が残る「中城城」に海洋国家の残像を見る

最も良く遺構が残る「中城城」に海洋国家の残像を見る

写真:後藤 徹雄

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中城城(なかぐすくじょう)は14世紀後半に沖縄本島中部、中城湾に面した石灰丘陵上に築かれ、城主は按司(あじ)と呼ばれる歴代の支配者でした。
城郭の構造は六つの郭を直線状に並べた連郭式。大陸の進んだ技術を取り入れた設計でした。

城壁はほぼ垂直に立ち上がり、緩く曲線を描くように城郭を囲んでいて壮観。城門は石造拱門(アーチ型門)となっていて上部に木造の櫓が載っていたと推定されます。
沖縄では古来、隆起珊瑚礁から切り出した石灰岩を城壁や石畳、民家を囲む石垣や階段等の建材として使ってきました。本土の火山岩系の石に比べ柔らかく加工がしやすいので、正確に成形して積み上げることが出来たのです。

また太平洋戦争で壊滅的被害に遭った沖縄ですが、ここ中城城では被害が少なかったことも幸運でした。

二の郭の城壁から太平洋と東シナ海を見晴らす!

二の郭の城壁から太平洋と東シナ海を見晴らす!

写真:後藤 徹雄

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標高約160mの城壁に上がると中城湾から続く太平洋、東シナ海を展望することができます。

護佐丸が増築した新城、三の郭城壁の美しい「相方積み」

護佐丸が増築した新城、三の郭城壁の美しい「相方積み」

写真:後藤 徹雄

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1440年座喜味城から移った護佐丸盛春により増築されほぼ現在の形が完成しました。
城主となった護佐丸は三の郭、北の郭を増築し城門をアーチ型門に改修。中城城では築城年代によって石の積み方も進歩していて、初期の野面積みから布積み、この三の郭では最も進歩した相方積みと発達の過程をたどる見方もできます。

優れた築城術を持ち、琉球王 尚氏の忠臣だった護佐丸は今でも人気、知名度の高い武将です。沖縄本島に限らず護佐丸の名を取った琉球料理店が全国に多数あることからもその人気がうかがえます。

ペリーの黒船艦隊も認めた!その築城技術

ペリーの黒船艦隊も認めた!その築城技術

写真:後藤 徹雄

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幕末の頃の首里城や中城城の正確な記録があります。

1853年日本に開国を迫るペリーの黒船艦隊が遠征の途上琉球王国に立ち寄り、ここでもやや強引な首里城表敬訪問をやっていて「日本遠征日記」にその記録が残っています。
さらに琉球奥地探検隊を中城城にも派遣し測量をし、スケッチも残しています。
記録では特に石垣の積み方など築城技術の高さとともに、街の清潔さを褒めているのが印象的です。軍の公式記録にも残る美しい古城だったのですね。

城歩きのあとは沖縄料理と地元のビールを!

城歩きのあとは沖縄料理と地元のビールを!

写真:後藤 徹雄

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では那覇市内にもどって、のどを潤し沖縄料理を堪能しましょう。
行き先に迷ったときは市民の台所とも言われる「牧志第一公設市場」へ行ってみてはいかがでしょう。
市場の二階が食堂街になっていて、気軽に屋台感覚で食事ができます。一階の市場で買った魚などの食材を調理してもらうこともできます。
写真は地元のオリオンビール、海ぶどう、ミミガー(豚の耳)、もずく天麩羅ですが、ほかにもグルクンの唐揚げ、チャンプルーなどまだまだ沢山のメニューが並んでいます。国際通りに近く買い物もまとめてできます、ぜひ地元の食材を味わってみてください。

最後にもう一度「中城城」がお勧めです

規模の大きさでは首里城に及びませんが、現存により近いということや観光客で混み合うこともなく、なによりも太平洋を見晴らす立地などから中城城は城跡、グスクファンに根強い人気があるようです。

城壁の上に立ち、潮風を受けながら流れる雲を追いかければ時の経つのも忘れてしまいます。
沖縄の青い空と海の間で、波の音が聞こえて来る静かな城跡探訪ができるのが中城城の大きな魅力ではないでしょうか。

那覇市内から一時間でアクセスできる王国時代の古城「中城城」を是非訪ねてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/06/14 訪問

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