写真:渡部 洋一
地図を見る世界遺産登録を目指す古都鎌倉。中でも天平8年(736年)の創建と伝わる古刹長谷寺は、幕府の象徴・鶴岡八幡宮や鎌倉大仏で有名な高徳院等と並んで鎌倉を代表する観光名所です。
この寺の名を世に広めたのは、高さ9.18メートルと日本最大級の木造観音である十一面観音像(長谷観音)、そして四季折々の美しい景観です。春は梅や桜、初夏には紫陽花、そして秋には鮮やかに燃え上がる紅葉の樹々が、訪れる者を魅了します。歴史の生み出す厳かな空気の中で日本の四季の美しさを堪能できるとあって、一年中旅行者の絶えない超人気スポットです。
写真:渡部 洋一
地図を見る秋の鎌倉は、紅葉スポットの宝庫。都心からアクセス抜群の好立地もあって、紅葉狩りのシーズンには多くの観光客で賑わいます。
鎌倉の街中に点在する紅葉の名所の中でもその代表格と言える長谷寺。秋の陽光に照らされる昼間の紅葉ももちろん美しいですが、特におすすめしたいのが夜の姿です。毎年最盛期には夜間特別拝観が実施され、ライトアップされた紅葉を楽しむことができます。
古刹の歴史が醸し出す厳かな空間が徐々に暮れゆくと、鮮やかに染まった紅葉に向かってライトが点灯します。古都の闇夜に浮かび上がる真紅の紅葉は、絵に描いたように幻想的。息を呑む美しさで見る者を虜にします。
写真:渡部 洋一
地図を見るライトアップに輝くのは、紅葉だけではありません。十一面観音像の安置された観音堂の横に鎮座する石造釈迦如来座像もライトに照らし出され、時の洗礼を受け続ける穏やかな姿が暗闇に浮かび上がります。
曲線的なラインが優美な石像と背景を飾る艶やかな紅葉の共演は、古都鎌倉ならではの秋の芸術作品です。
写真:渡部 洋一
地図を見る長谷寺の紅葉ライトアップで闇夜に躍る色は、もみじの赤だけではありません。
赤に負けない強烈な存在感を放つのが、眩しく輝く黄色のイチョウ。漆黒の中に現れた絵の具のように濃い黄色の扇葉が鎌倉を吹き抜ける風に揺れ、圧倒的な美しさで古都の夜を彩ります。
写真:渡部 洋一
地図を見る長谷寺の紅葉ライトアップを楽しみ尽くすなら、色づく樹々を見上げるだけでなく、足元にも注目です。境内の放生池では、見事な紅葉の映り込みを眺めることができます。
その水面は、鮮やかな紅葉を映し出すまさに幻想の鏡。写真撮影をするなら、風が止む瞬間を狙いましょう。
古都鎌倉を代表する名刹・長谷寺。四季折々の美しさで名を馳せたこの寺の真骨頂とも言える、幻想的な紅葉ライトアップをご紹介しました。
長谷寺の紅葉の見頃は、例年11月中旬から12月上旬。2015年の紅葉ライトアップの日程は、11月21から12月6日に予定されています。
多くの寺社仏閣が拝観を終了するこの時間、夜間特別拝観を行う長谷寺は夜の穴場とも言える超おすすめスポット。そこでは、鮮やかな色の躍る幻想的な鎌倉の夜が、あなたを待っています。
長谷寺へのアクセス、拝観料、営業時間、ライトアップの時間等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。
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(2024/12/4更新)
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