1日8組の至福の源泉!レトロな箱根日帰り貸し切り露天温泉

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1日8組の至福の源泉!レトロな箱根日帰り貸し切り露天温泉

1日8組の至福の源泉!レトロな箱根日帰り貸し切り露天温泉

更新日:2015/10/08 14:14

佐久田 隆司のプロフィール写真 佐久田 隆司 孤高のアウトドアライター、ネイチャーカメラマン

神奈川県箱根町には17湯の源泉があります。中でも底倉温泉は最後の1軒となった「函嶺(かんれい)」だけ!ここは1時間貸し切りで源泉かけ流し露天温泉が楽しめる数少ないところです。レトロな風情とともに、至福の時間を楽しめる箱根のスポット!自然の中でののんびり温泉体験は、ゆっくりと時を巻き戻していきます。

箱根17湯で唯一1軒だけが残る底倉温泉は元医院!

箱根17湯で唯一1軒だけが残る底倉温泉は元医院!

写真:佐久田 隆司

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神奈川県箱根町の17種の源泉は、早川とその支流沿いに山間までつながる源泉群、そして強羅(ごうら)側、さらに芦ノ湖、仙石原方面と広範囲に湧いています。早川の支流「蛇骨川(じゃこつがわ)」沿いは、太閤秀吉が小田原攻めの際に体を休めた「太閤石風呂」もあるなど、数多くの源泉がひしめく地域です。

そこにある「底倉温泉(そこくらおんせん)」ではかつて3軒が経営していましたが、今は「函嶺(かんれい)」が1軒残るのみ。国道138号線沿いにありながら、ひっそりと森に隠れるように建っています。

「函嶺」の外観がちょっと温泉とそぐわないのも、大正末期に医院として建てられ、昭和になって院長が他界した後に温泉施設として使われてきたからです。ですがそのあまりにも温泉施設として特異な外観は、多くの方が通り過ぎてしまう運命を背負ってしまいました。
※写真は紅葉の時期の「函嶺」の玄関先

日帰りの源泉かけ流しは1時間の貸し切り専用!

動画:佐久田 隆司

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「函嶺」は少し前まで宿泊も行っていましたが、現在は日帰り温泉のみの営業になっています。ナトリウム-塩化物温泉のかけ流しの温度は高く、その日最初の入浴になれば多少加水しなくてはいけないでしょう。しかし泉質のすばらしさは箱根温泉郷のどこにも引けを取らないもので、肌をすべすべにして湯上りはいつまでもホッカホカです。

入浴は1時間の入れ替え制で、貸し切り専用の露天風呂だけになっています。
施設側で時間帯を決めているわけでないので、自由に予約して時間を指定できますが、きっちり1時間刻みで入れ替えたとしても1日8組が最大です。男湯、女湯の区別もありませんから、同時に入れるカップルや家族などには最適でしょう。同性の少人数にもおすすめです。

※動画には「函嶺」の源泉かけ流し温泉の様子が収めてあります。

貸し切り、かけ流しででこの値段はもはや奇跡!

貸し切り、かけ流しででこの値段はもはや奇跡!

写真:佐久田 隆司

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「函嶺」で驚かされるのはその料金の安さ! 大人1人¥700(税込み)の貸し切りのかけ流し温泉は箱根界隈でも破格の値段。それもワングループで1時間ですから仮に1人で訪れる予定でも空いていればこの値段で至福の時間を過ごせます。

露天風呂の下を流れる「蛇骨川」のせせらぎを耳に、ゆったりと誰にも会わずに浸れるのはもはや箱根ではありえないでしょう。石鹸やシャンプーも設置されていて、お願いすればドライヤーの貸し出しもあります。湯船は大人5人ほどの大きさですがそれでも十分な広さを満喫できますし、四季の移ろいを湯船で楽しめるのです。春は新緑!秋は紅葉と手に取るような自然が満載です。

※箱根登山鉄道 宮ノ下駅下車徒歩10分

レトロな建物にも価値がある

レトロな建物にも価値がある

写真:佐久田 隆司

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日帰り湯にはお湯だけ浸かるプランと休憩ができるプランがあります。奥にはお座敷があって入浴と休憩を楽しめる場所も設けてあります。(他のお客の予約がなければ、何度でもお湯にはいれる可能性があります。)

そして建物はまさに医院だった風情をそのままに残しています。アールデコ調に設えた内装は大正時代を彷彿とさせ、ロッキングチェアに湯上りの体を預ければ、かつての時代に思いを馳せることも。細かな調度品も歴史を感じさせるので、館内をつぶさに見ることも「函嶺」の楽しみの一つです。

※2階は現在公開されていません。

自然と源泉かけ流しとプライベートを満喫する素敵な場所

自然と源泉かけ流しとプライベートを満喫する素敵な場所

写真:佐久田 隆司

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「函嶺」から国道138号線を挟んだ正面には、開業間もない木賀温泉の大型日帰り温泉施設もありますがこことは源泉が異なっています。こちらは設備も、食事なども充実しているので、グループの方はこちらを利用した方が良いと思います。

ただし、自然の中で源泉を満喫するプライベートな時間なら、「函嶺」は最高の場所でしょう。確かに設備の点などでほかとの差は否めませんが、ここは全く温泉の概念が違っています。本当に温泉が好きなら一度足をのばしてみる価値は十分です。それでいてこの料金は、もはや現在の箱根温泉郷において奇跡としか言いようがありません。

箱根の観光協会公式サイトなどでもなぜか「函嶺」が紹介されていないことを考えると、その施設の意図をくみ取ることができるでしょう。

施設の意向をしっかりと汲んで利用したい

「函嶺」は日帰り温泉ですが、営利を第一に考えた施設ではありません。あくまでこの温泉を利用させてもらう謙虚な気持ちで訪れたいものです。それ故に格安で極上の温泉三昧とレトロを味わえるのです。そのひと時は貴重な人生の1ページになりえるのです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/01 訪問

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