ここを知れば京都ツウ!大徳寺塔頭のひとつ「高桐院」

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ここを知れば京都ツウ!大徳寺塔頭のひとつ「高桐院」

ここを知れば京都ツウ!大徳寺塔頭のひとつ「高桐院」

更新日:2015/10/06 12:53

成沢 崇のプロフィール写真 成沢 崇 名古屋仏像研究会 会長、旅ライター

京都市紫野に建つ臨済宗大徳寺派の大本山「大徳寺」。鎌倉時代末期に創建された古刹。
広大な境内に20余りの塔頭寺院を持ち、数多くの有名な茶室を持つことでも知られています。
今回は、大徳寺の塔頭寺院の中でも特にお薦めしたい「高桐院」の見どころをご紹介します!

高桐院は大徳寺境内の北東に

高桐院は大徳寺境内の北東に

写真:成沢 崇

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大徳寺へは北大路通で停車する市バス「大徳寺」から徒歩5分、自家用車ならば大徳寺の専用駐車場(1回500円)から境内へ入ることが出来ます。今回ご紹介する高桐院の他にも大徳寺境内には20余りの塔頭寺院があります。
しかし、すべての寺院が拝観できるというわけではなく、通常公開されているのは高桐院、龍源院、大仙院、瑞峯院の4つのみ。その他の塔頭寺院は非公開で一部のみ春と秋に開催される特別公開で拝観が可能です。

大徳寺の境内に入るとまず目に飛び込んでくるのは朱色の三門。重要文化財に指定されたこの門の2階部分は千利休が寄進したもので、この門の2階に安置された千利休の像がきっかけで豊臣秀吉の怒りを買い、切腹させられる原因の一つとなったのは有名な話です。

最近では第140回直木賞を受賞した山本兼一の小説『利休にたずねよ』が、2013年に
映画化されてご覧になった方も多いはず。

三門をくぐることは出来ませんが、この山門を右手に見ながら石畳の境内を進んでゆくと高桐院へと到着します。

直角に曲げられた参道

直角に曲げられた参道

写真:成沢 崇

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大徳寺境内の高桐院の山門をくぐり、まず目に入るのは直角に曲げられた参道の姿。

2〜3メートルだけ進むと右手に曲がるように参道を切っています。これぞ日本独特の「待ちの美学」で、高桐院を初めて訪れる方には参道を曲がった先に見える景色に心奪われるはず。夏の青もみじ、秋の紅葉、冬の雪景色と季節を問わず訪れる人を魅了します。この先の景色は、是非とも実際に高桐院へ訪れて味わってきて下さい。

参道の美しさは京都市内でもトップクラスです。

秋の紅葉シーズンには散り紅葉も堪能

秋の紅葉シーズンには散り紅葉も堪能

写真:成沢 崇

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高桐院の歴史は古く、慶長6年(1601年)に細川忠興(元首相の細川護熙の先祖)により建立されました。

客殿から眺める庭は「楓の庭」と呼ばれ、季節を問わず美しい姿を見せてくれるのですが、やはり秋の紅葉の時期が一番のおすすめ。苔の敷かれた庭に植えられた楓が紅く染まり紅葉の季節には多くの観光客が訪れます。高桐院では散ってしまった紅葉を掃くことはしないため、タイミングが良ければ庭一面が真っ赤なジュータンで広がることも。紅葉シーズンが終わりかけの散り紅葉もまた見事な姿です。

高桐院は庭を眺めながらお抹茶が頂けるというのも嬉しいポイント。庭に一燈だけ建つ石灯籠を眺めながらゆっくりと秋の京都を満喫して下さい。

茶人千利休の邸宅を移築した「意北軒」

茶人千利休の邸宅を移築した「意北軒」

写真:成沢 崇

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高桐院は参道や庭だけでなく建築物も貴重なものが多く見どころ豊富。
客殿から続く書院造りの建物は「意北軒」とよび、千利休の邸宅を移築したものとも伝えられ、さらにそこから続く2畳台目の茶室「松向軒」は利休七哲の一人である細川忠興が建てた質素な茶室。どちらも京都らしい趣が感じられる建築物です。

客殿からスリッパをはいて庭園へ降りることができ、飛び石を伝い庭園を散策することができます。ここでの見どころは、細川忠興とその妻ガラシャ夫人の墓とされる石灯籠と、秀吉の家臣加藤清正が朝鮮出兵の際、朝鮮王城に建つ羅生門の礎石を持ち帰り忠興へ贈ったといわれるおり蹲踞です。特に石灯籠は千利休秘蔵の灯籠で利休と忠興の深い関係を知ることの出来る証でもあります。

大徳寺まで来たら「あぶり餅」はすぐそこ

大徳寺まで来たら「あぶり餅」はすぐそこ

写真:成沢 崇

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今回ご紹介した大徳寺は高桐院だけではなく限定公開も含めれば多くの塔頭寺院を拝観することが出来ます。大徳寺の拝観を終えてひと休みするなら、北側に建つ今宮神社参道に向かい合って建つ二件の茶屋がおすすめ。この茶屋で出される「あぶり餅」は、京都を取り上げた番組や本で誰もが一度は目にしたことがあるはず。

あぶり餅とは、きな粉をまぶした親指大ほどの餅を竹串に刺して炭火で炙ったあと、白味噌のタレをかけて頂くという和菓子で、南の「かざりや」さんと北の「一和」さんのどちらでも頂くことが出来ます。

どちらのお店も一人前500円で、写真は「かざりや」さんのあぶり餅。
高桐院からは歩いて5分程の距離。大徳寺と今宮神社の距離を知ってしまうと「大徳寺へ行ったらあぶり餅」というお決まりのコースの誕生です。

大徳寺は春と秋の特別公開、そして10月第2日曜日がポイント!

大徳寺の塔頭「高桐院」だけでなく、春と秋に特別公開される塔頭寺院の情報も押さえておくと、より濃い京都旅になるはず。基本的に春の特別公開は3月下旬から6月上旬、秋の特別公開は10月中旬から12月中旬にかけて行われます。

特別公開とは別に、毎年10月の第2日曜に行われる曝涼(ばくりょう)は大徳寺の宝物が一挙公開される年に一度の特別な日。大徳寺本坊や各塔頭寺院が保管する掛け軸や襖絵などの虫干しを兼ねて行う特別公開で、狩野探幽の方丈襖絵など、約100点におよぶ寺宝を拝見することが出来ます。雨天順延はせず、雨が降ると中止になってしまいます。その時の天気次第ということになるので、そこだけはご注意を。春と秋、そして10月第2日曜日を押さえておけば、大徳寺の魅力をもっと知ることができるでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/19 訪問

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