本州最果ての温泉街『下風呂』。隠れた名湯と幻の鉄道・大間線のアーチ橋

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本州最果ての温泉街『下風呂』。隠れた名湯と幻の鉄道・大間線のアーチ橋

本州最果ての温泉街『下風呂』。隠れた名湯と幻の鉄道・大間線のアーチ橋

更新日:2015/10/22 11:27

鰻田 ニョロのプロフィール写真 鰻田 ニョロ ブロガー

下北半島北部、海峡に面した海沿いに本州最果ての温泉街、下風呂温泉があります。青森から一時間半列車に揺られて下北駅、そこから更にバスで一時間という、かなり辺鄙な場所です。

秘境とも呼ぶべき小さな漁村の小さな温泉街。しかしそこには素晴らしいお湯と新鮮なイカ、そして幻の鉄道の遺構があります。

他人とは一味違った旅がしたい、そんな方へ特にお薦めのマイナースポットです。

戦争の遺産。ついに実現されなかった幻の鉄路。

戦争の遺産。ついに実現されなかった幻の鉄路。

写真:鰻田 ニョロ

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太平洋戦争のさなか、津軽海峡を守る要塞の強化工事に資材を運ぶため、下北半島突端の大間まで鉄道を敷設する計画がありました。

線路はむつ市から津軽海峡へ抜けた大畑まで完成。その先もほぼ完成間近となっていたのですが昭和18年、戦況の悪化と資材不足を受けて工事は中止されました。戦後、予定線として工事再開の日を待ちながらも昭和43年、青函トンネルが津軽半島ルートに決定したのを機に、計画は完全に消えてしまったという歴史があります。

鉄道遺構を観光資源として再利用。

鉄道遺構を観光資源として再利用。

写真:鰻田 ニョロ

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沿岸には使われる事のないまま放置され、崩壊しかけた橋脚やトンネルなど味のある遺構が沢山あるのですが、せっかくここまで造ったのにと思ってしまいます。

しかし下風呂温泉のアーチ橋は遊歩道として復元され、現在は観光名所としての役目を担っています。

津軽海峡を眺めながら足湯で一休み。

津軽海峡を眺めながら足湯で一休み。

写真:鰻田 ニョロ

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使われる事の無かったプラットホームは改修され休憩所となり足湯も設置されました。ちょうど海峡を眺めながら足湯を楽しめるようになっています。

温泉大国青森。温泉の湧くところに共同浴場あり。

温泉大国青森。温泉の湧くところに共同浴場あり。

写真:鰻田 ニョロ

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下風呂は小さな漁村の小さな温泉街ですが、地元の人々の憩いの場として2軒の公共浴場があります。その内の一軒、新湯。木造モルタル造りの古い建物は、昔懐かしい銭湯の雰囲気。

お湯は酸性・含硫黄ナトリウム塩化物・硫酸塩泉。少々ぬめりのある濃いいお湯ですが、源泉がダバダバと掛け流されており、とにかく熱い。しかし地元の方々は平然と入られています。

灰色に濁る硫黄泉。海辺地二号源泉に入れるのはさつき荘だけ。

灰色に濁る硫黄泉。海辺地二号源泉に入れるのはさつき荘だけ。

写真:鰻田 ニョロ

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下風呂温泉は無色透明のお湯がほとんどですが、唯一濁り湯を引かれている民宿「さつき荘」さん。

改装されたばかりで綺麗な内装と広いお部屋。女将さんがバス停まで迎えに来てくれるなどの行き届いたサービス。これで一泊二食付き8500円は安い。

さらにお湯が素晴らしい。ダバダバとかけ流されている濁った海辺地二号源泉はさつき荘さんとアーチ橋の足湯でしか味わえないのですが、日によって灰色になったり黒くなったり乳白色になったりするそうです。硫黄成分が濃く湯上がりは肌もサラサラになり、とても温まります。こんな北の外れにこれほど良い温泉があったなんて驚き。

また料理も、漁港で水揚げされたばかりの新鮮なイカが絶品です。

下風呂温泉はまだあまり知られていない穴場スポット。

下北半島と言えば恐山と大間のマグロ以外あまり注目されない土地ですが、だからこそ人も少なく手付かずの自然に溢れており、静かで長閑な時間を過ごす事が出来ます。

それでいて下風呂は一部の廃線未成線ファンや一部の温泉好きの間では有名な場所。観光資源としてのポテンシャルを多く秘めた場所なのです。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/08/17−2014/08/18 訪問

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