福島「鶴ヶ城」とあわせて訪れたい!会津若松ゆかりの散策スポット

福島「鶴ヶ城」とあわせて訪れたい!会津若松ゆかりの散策スポット

更新日:2019/09/20 17:21

大宮 つるのプロフィール写真 大宮 つる 開運ライター、台湾愛好ライター
福島・会津若松に旅行に行ったら、ぜひとも訪れたいのが、国指定史跡若松城址「鶴ヶ城」。まさしく会津若松のシンボルと言ってもいい存在ですよね。
お城そのものの見どころは色々あるのですが、せっかく来たのだから鶴ヶ城以外のスポットも訪れ、思う存分満喫したいところではないでしょうか? そこで今回は、鶴ヶ城とあわせて訪れたい、会津若松ゆかりの散策スポットをご紹介します。

戊辰戦争当時の姿に!国指定史跡若松城址「鶴ヶ城」

戊辰戦争当時の姿に!国指定史跡若松城址「鶴ヶ城」

写真:大宮 つる

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鶴ヶ城は戊辰戦争の舞台となった白壁が美しい名城。2011年に黒瓦から、戊辰戦争当時の“赤瓦”に吹き替えられたため、より一層当時が偲ばれる姿となっています。

戊辰戦争当時の姿に!国指定史跡若松城址「鶴ヶ城」

写真:大宮 つる

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美しいお城を鑑賞するだけではなく、歴史を知るためにも、天守閣に登ってみましょう。5層からなる天守閣は高さ25メートル。その内部は郷土資料館となっており、会津の歴代藩主や、戊辰戦争などについて学べます。

戊辰戦争といえば、白虎隊の悲劇が広く知られていますよね。16〜17才の少年たちが会津を守るという純粋な思いで戦場に赴き、自刃したという事実を目の当たりにするので、とても身の引き締まる思いがします。

戊辰戦争当時の姿に!国指定史跡若松城址「鶴ヶ城」

写真:大宮 つる

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最上階の展望台では、会津の街並みや周囲の山々を望みながら、あらためて今の平和である世の中をかみしめたいところではないでしょうか?

<鶴ヶ城の基本情報>
住所:福島県会津若松市追手町1-1
電話番号:0242-27-4005
アクセス:会津若松駅から車で11分ほど

築城の歴史にあり!「鶴ヶ城稲荷神社」

築城の歴史にあり!「鶴ヶ城稲荷神社」

写真:大宮 つる

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天守閣の展望台から外を眺めていると、城内に稲荷神社があることに気づきます。そのことを不思議に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「鶴ヶ城」築城の歴史と切っても切れない関係の神社です。

その神社は「鶴ヶ城稲荷神社」。約600年前に城が作られたころから、守護神として祀られていたそう。地主神といっても良い存在かもしれませんね。

今は鶴ヶ城と呼ばれていますが、最初に築城されたのが東黒川館(鶴ヶ城の前身)で、1384年に芦名直盛によって築かれました。直盛は築城の縄張りに苦労していたため、勧請先の「田中稲荷神社」に祈願。不思議な夢を見て、目覚めた後、雪の中にあった狐の足跡を目印に縄張りを決め、無事に城を築くことができたという伝説があるとか。

築城の歴史にあり!「鶴ヶ城稲荷神社」

写真:大宮 つる

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石畳を登っていくと、編み笠をかぶった狛狐、ほっかむりをした子どもの狛狐が階段の両脇に3対ご鎮座しています。その何とも愛らしい姿を眺めてみてくださいね。

ご祭神は宇迦魂命(うかのみたまのみこと)で、ご神徳は五穀豊穣、商売繁盛、事業繁栄など。神社内に社務所はありませんが、土日に売店のテントが出され、お守りなどを頂くことができます。御朱印は会津若松市内にある「蚕養国(こがいくに)神社」にて頂けます。

<鶴ヶ城稲荷神社の基本情報>
住所:福島県会津若松市追手町1-1
備考:鶴ヶ城内

茶室「麟閣」でお茶を堪能

茶室「麟閣」でお茶を堪能

写真:大宮 つる

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鶴ヶ城内には、県指定重要文化財の茶室「麟閣」もあります。ぜひとも訪れてみましょう。

茶室「麟閣」でお茶を堪能

写真:大宮 つる

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麟閣とは、千利休の子・少庵が豊臣秀吉の迫害を受け、会津に逃れた際、会津城主の蒲生氏郷のために建てたと言われている茶室です。

氏郷が少庵をかくまい、秀吉に千家再興を願い出て、許しが得られたことから、少庵は京都に戻ることができました。その後、表・裏・武者小路の三千家に分かれ、現在に至っているという歴史があります。なお、1643年に会津の領主となった保科正之(三代将軍・徳川家光の弟)も、“大名三茶人”に数えられるほど茶道をたしなんでいたとのこと。

茶室「麟閣」でお茶を堪能

写真:大宮 つる

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そういった歴史に思いを馳せながら、趣のある建造物を眺め、美しいお庭で抹茶と和菓子(500円)を堪能してみてはいかがですか?

<麟閣の基本情報>
住所:福島県会津若松市追手町1-1
備考:鶴ヶ城内

会津松平氏庭園「御薬園」にも行ってみよう

会津松平氏庭園「御薬園」にも行ってみよう

写真:大宮 つる

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ちょっと足をのばして訪れたいのが、国指定名勝・会津松平氏庭園の「御薬園(おやくえん)」です。

この地はもともと霊地であったことから、会津領主の芦名盛久が別荘を建て、その後、会津松平家二代藩主の松平正経が、領地内に住んでいる人たちを疫病から救うために、薬草園を整備したことから始まります。三代藩主の正容が朝鮮人参を植え、広く奨励したことにより、“御薬園”と呼ばれるようになりました。

会津松平氏庭園「御薬園」にも行ってみよう

写真:大宮 つる

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こういった背景があることから、御薬園は現在も約400種を栽培する薬用植物標本園があり、中央に心字池を設けた池泉回遊式庭園(作・目黒浄定)や、御茶屋御殿、重陽閣、楽寿亭といった趣のある建造物が敷地内にあります。

ちなみに、重陽閣は昭和48年に移築されたもの。秩父宮妃勢津子殿下がご成婚のご報告をされる際に、東山温泉に建てられた由緒ある建造物となります。

会津松平氏庭園「御薬園」にも行ってみよう

写真:大宮 つる

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御茶屋御殿でも、四季折々の美しい景色を眺めながら、抹茶と和菓子を味わうことができます!

<御薬園の基本情報>
住所:福島県会津若松市花春町8-1
電話番号:0242-27-2472
アクセス:鶴ヶ城から車で8分ほど

園内にある「楽寿亭」には戊辰戦争の傷跡が!

園内にある「楽寿亭」には戊辰戦争の傷跡が!

写真:大宮 つる

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御薬園は戊辰戦争の際、新政府軍の療養所として使用されていたため、建物の焼失は免れており、御茶屋御殿・楽寿亭ともにそのままの姿を見ることができます。

御薬園に訪れたら、ぜひとも心字池の中心の地にある楽寿亭の周りをグルッと回ってみてください。手すりのところに、戊辰戦争当時の刀の傷跡があることに気づくことでしょう。こういった傷跡を間近で見られるのも珍しいことですよね。

<楽寿亭の基本情報>
住所:福島県会津若松市花春町8-1
備考:御薬園内

会津若松ゆかりの散策スポットを巡って、満足度120%

福島「鶴ヶ城」とあわせて訪れたい会津若松ゆかりの散策スポットをご紹介しましたが、いかがでしたか?

鶴ヶ城の天守閣、麟閣、御薬園ともに入場は有料ですので、3施設とも入場されるようでしたら、一般財団法人会津若松観光ビューローが発行する“三施設共通入場券”がお得です。御薬園は鶴ヶ城から徒歩15分ほどで行けますが、鶴ヶ城の散策が終わったら、車で御薬園に移動するのが便利です(駐車場あり)。

歴史に触れながら、会津若松ゆかりの地を存分に楽しんでくださいね!

なお、関連MEMOに、会津若松で元祖のわっぱ飯が食べられる「田季野」の記事、会津若松市から約1時間の距離で行ける「塔のへつり」の記事を記載していますので、あわせてご覧ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/23 訪問

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