山が燃える!日帰り最難関でも行きたい越後の名峰「平ヶ岳」

山が燃える!日帰り最難関でも行きたい越後の名峰「平ヶ岳」

更新日:2015/10/06 17:28

新潟と群馬の堺にある越後三山只見国定公園に座する百名山「平ヶ岳(2,141m)」は小屋がないためテント泊以外は日帰りする必要があります。しかも平ヶ岳登山口からの往復は全行程12〜14時間!日帰り最難関の山なのです。
しかしご安心を。トップ写真の紅葉を見るだけなら途中の下大倉山(1,604m)までの往復4時間程度でOKなのです。健脚の方も登山初心者の方も楽しめる、名山ならぬ名コースをご紹介いたします。

なにはともあれ雲海から

なにはともあれ雲海から
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平ヶ岳登山口にはトイレがあるのでここで済ませていざ出発。下大倉山までは約2時間程度の登りですが痩せ尾根を登るので足元は注意しましょう。午前中に登ると写真のような雲海(濃い霧!?)に浮かぶ尾瀬国立公園の百名山「燧ケ岳」を見ることができます。朝早く出発したい場合は登山口には15台ほどの駐車スペースがあるので前夜車中泊もありですね。

名前の通り「平ら」です

名前の通り「平ら」です
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平ヶ岳の山頂はいったいどこ?、と思うほど名前の通り頂上付近は平らな池塘(高層湿原)が広がっています。木道が整備され日帰りでなければゆっくり散策したくなるような絶景が広がります。前述のとおり、小屋はありませんが、キャンプ指定地と水場はこの頂上付近にありますのでテントと食料を担げる体力のある方なら一泊をオススメいたします(といってもテント4〜5張でいっぱいになりそうな小さなキャンプ指定地ですが)。ちなみに登山口から頂上付近の湿原までのコースタイムは6〜7時間です。

頂上付近の散策スポット「玉子石」

頂上付近の散策スポット「玉子石」
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頂上付近の池塘には玉子石という不思議なスポットがあります。見ての通り、突然ちょこんと丸い石(というか岩ですが)が絶妙なバランスで現れます。これを目の当たりにできるのは頂上まで来た人だけですから、ぜひ見に行きましょう。もちろん頂上付近は前述の通り「平ら」ですのでアップダウンはありません。なおパワースポットなのかヒーリングスポットなのかは不明です。ご自身で確かめてみてください(笑)。

すわ山火事か、台倉山付近から望む風景

すわ山火事か、台倉山付近から望む風景
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頂上付近を散策したら急いで下山しましょう。朝6時から登ってもコースタイム通りなら下山時間は夕方の18時ごろ。紅葉のシーズンなら日没時間です。道迷いを防ぐためにも明るい内に下りたいところです。なお午後は多少気温もあがり秋晴れが期待できます。来た道を戻る途中で尾瀬の方面を見てみると・・・
山が燃えてます。台倉山(1,695m)付近には写真のような沢筋に沿った燃えるような山肌を眺めることができます。

やっぱり燃えてる!?下大倉山付近からの展望

やっぱり燃えてる!?下大倉山付近からの展望
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さてようやく、冒頭でお話した下台倉山を通り、痩せ尾根まで戻ってきました。それでもなおこの紅葉ぶり。百名山に登るからにはピークを踏みたくなるものですが、紅葉を上から眺めて楽しむだけなら、このあたりまででも十分です。登山口から下台倉山(標識があります)の往復は約4時間ですので、ぜひ登山初心者の方もここまではトライして欲しいです。

おわりに

この平ヶ岳、実はピークを踏むだけなら今回紹介したコースとは反対側(新潟側)の中ノ岐登山口から往復6時間程度で登れます。しかしながら風景を楽しむなら、紅葉が美しい尾瀬方面を眺めながら登るこのコース(群馬側)をオススメいたします。

平ヶ岳登山口まではバスがでておりますので、下台倉山までの日帰りの方はご利用を検討ください(頂上までの日帰りが可能な早朝にはバスはないので車でのアクセスが必須になります)。バスは東武線の会津高原尾瀬口から尾瀬口経由、またはJR浦佐駅から奥只見ダムを経由してでていますが、完全予約制です。予約をつかさどる魚沼市観光協会に必ず事前に問い合わせてください。また新潟県の奥只見方面からは、奥只見山荘が催行人数が揃い次第バスを出していますのでそれを利用する手もあります。

水場は道中3か所ありますが、頂上付近を除いて枯れている可能性もあるので、たっぷり持っていきましょう。

では気を付けていってらっしゃいませ〜

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/23 訪問

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