日本のおとぎ話「浦島太郎」や水族館でもお馴染みのウミガメ。東京ディズニーシーの「タートル・トーク」やディズニー映画「ファインディングニモ」の父親クラッシュや息子スクワートを観てから、ウミガメの魅力にはまった方もいらっしゃるかもしれませんね。また、海外旅行の人気渡航先ハワイでは、ウミガメ(ホヌ)は古くから海の守り神ともされ、ホヌ柄の雑貨は日本でも大人気商品♪
ダイビング中に出会ったこのウミガメは「アオウミガメ」。カメが大好きなので、カメが出没する海に潜るときは、カメに会えますように!と願ってダイビングしています。そーっと近づき、かわいいカメをアップで撮れました。「浦島太郎」の話では、浦島太郎が最後に玉手箱を開けて髭の生えたおじいさんになりますが、このカメも白い髭が生えご長寿な感じに見えませんか!?
少しすると両手をいっぱいにひろげ悠々と泳ぎだし、本当に空を飛ぶかのような優雅な姿にホレボレ。海中でカメと一緒に泳げる瞬間はとても格別です。ただし、泳ぐスピードは早いので、すぐに取り残されてしまうのですが、、、
カメは海の中で生活しており、潜りっぱなしと思われているかもしれませんが、私達と同じ肺呼吸もしているので、息つぎの為にたびたび海面に向かって上がってきます。旅行中に宿で一緒になった方は、シュノーケルツアーでの船の移動中、息つぎにやってきたカメと水面で対面できたとのことで、大喜びしていましたよ!私も、今回運よくダイビング中に海面に上がっていくカメも見る事ができました。皆さんも、ダイビングや海のツアーに参加すれば、息つぎ等の姿を見られるかもしれません♪
アオウミガメは、主に繁殖期に小笠原諸島や南西諸島で生息していますが、実は環境省の絶滅危惧種にも指定されており貴重な生物として扱われています。
こちらは、街灯の明かりに導かれて海とは反対の道路にやってきた赤ちゃんカメ。地元の方が危ないからと拾い上げ、大村海岸から海へかえすのを私達に託していただくという、とても貴重な体験をさせていただいたのでした。
本来なら、孵化した赤ちゃんカメは月明かりに導かれて海に向かう習性があります。月明かりが見えないと海とは逆方向の明るい街灯に向かってしまい、この赤ちゃんカメのように自力で海まで辿りつけなかったり、海に向かっている途中&海に辿りついても外敵等にやられてしまうので、最初にご紹介した写真のように大人のカメに成長できる数もわずかなようですよ。この赤ちゃんカメが無事に大きく成長している事を願うばかりです。
例年5月〜8月位が産卵の時期にあたるようですが、今年は4月に既に産卵の確認ができたようです。小笠原ではナイトツアーが充実しており、アオウミガメナイトツアー(例年6月・7月)もあるようなので、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?このツアーでも、きっと貴重な体験ができる事でしょう。
もっと身近にウミガメに触れ合いたい方は、小笠原水産センターや小笠原海洋センターへぜひどうぞ。
小笠原水産センターは「おがさわら丸」が入港する二見港のすぐ近くにある、東京都の水産試験施設です。その中にある小さな水族館は一般公開され、ウミガメや小笠原諸島近海で見られるお魚をゆっくり観察する事ができます。
あと、こちらの施設でぜび試していただきたいのが、アカバ(アカハタ)の歯磨き!テレビ朝日の人気番組「ナニコレ珍百景」で「口臭を気にする魚」として珍百景にも選ばれたんです♪もともとアカバは、体や口の中を他の魚にクリーニングしてもらう魚なので、歯磨きが大好きなんですって!ぜひ、皆さんもお試しアレ☆
もう一つの小笠原海洋センターは、通称カメセンターとも言われ、絶滅危惧種であるアオウミガメの生息数を増加させる為に尽力し、小笠原の生物を保護する為に様々な取り組みをしている施設です。こちらの施設でもウミガメを観察可能。ウミガメ教室も開催されており、通年(2時間)と6月〜8月(半日)、時期や時間により2つの内容が準備されています。ウミガメについて、もっと知りたいと興味をもたれた方は、ウミガメ教室へぜひご予約下さい!
どちらの施設も無料なのがうれしいところ♪天気のいい日も残念ながら雨にふられてしまった場合も、両センターでウミガメや小笠原諸島で見られるお魚をゆっくり観察する事ができます。
■小笠原水産センター
<住所>東京都小笠原村父島字清瀬
<電話>04998−2−2545
<営業時間>8:30〜16:30、年中無休
■小笠原海洋センター
<住所>東京都小笠原村父島字屏風谷
<電話>04998−2−2830
<営業時間>9:00〜12:00、13:30〜16:00
※おがさわら丸出港中休み
絶滅危惧種のアオウミガメですが、小笠原は食用目的でアオウミガメの捕獲が東京都より認められており、年間100頭ほど捕獲されているようです。古くから貴重なタンパク源として食用とされており、今現在も郷土料理としてウミガメ料理が食べられています。
小笠原に行くまでは、大好きなカメを食べるなんて・・・と躊躇していました。しかし、海亀の甲羅に「海亀料理」と大きく書かれたお店が目に入り、折角小笠原に来たのだから、郷土料理を食べてみようと、こちらの「BAR CREYON」へ。
父島の大村地区のメインストリート沿いにあり、多分滞在中一度は立ち寄るであろう生協の目の前にあるお店です。写真のウミガメの煮込みと唐揚げを注文しました。ウミガメの煮込みは、塩ベースでもつ煮のような印象、唐揚げは鶏肉の唐揚げのような印象です。
ダーツや大画面のテレビもあり、絶対に見たかったサッカーワールドカップ最終予選(日本VSイラク)を、大画面のテレビでみんなでワイワイ観戦する事ができました♪2013年6月4日に無事にワールドカップ出場決定!小笠原で観戦し勝利したイラク戦がとても懐かしい思い出です。小笠原滞在中にスポーツ観戦するなら、こちらのお店がオススメです。(詳しくはお店にご確認をお願いします)
■BAR CREYON
<住所>東京都小笠原村父島字東町(番地なし)
<TEL>04998−2−2093
<営業時間>19:00〜27:00
お土産にぜひ購入したいのが、海豚屋さんの手ぬぐいやブックカバー!こちらでも、かわいいカメグッズが手に入ります。月明かりに向かって歩く赤ちゃんカメ達の様子がかわいく描かれていますよ。
「海豚」って何て読むんだっけ・・・?フグ?フグは「河豚」。海の豚と書いて、「イルカ」と読みます。イルカヤさんのオーナー田中さんは、ダイビングのインストラクター&写真家でもあります。
田中さんが出会った海の生き物からデザインが生まれ、型紙作成から仕上げまで全て手作りの一品だそうです!同じ反物から作られたものでも、手作りならではの微妙な違いが味わい深い感じに♪こちらは、購入した直後に撮影しましたが、使い込んでいくと手作り手ぬぐいならではの生地の風合いが変化し、ますます愛着を感じずにはいられないのでした。生地も丈夫でしっかりしているので、ずっと長く大切に使っていけそうです。
私は、特に小笠原っぽいカメ、クジラ、イルカの手ぬぐいを購入。写真にあるイルカのブックカバーもオススメで、本を読むのがより楽しみになりました♪
古くからカメと共に生活し、今でもカメを大切に保護して共存している小笠原諸島。小笠原に行くには25時間半というちょっとしたハードルがありますが、乗り越えれば自然豊かで、自然を大切にしている取り組みを至る所で感じる事ができる素敵な島です。少し長いお休みができたら、小笠原へ旅行計画を立ててみてはいかがでしょう?きっと、みなさんをウェルカメ!と待ち望んでいるハズですから!皆さんもカメと小笠原を大好きになってくれたらうれしいです♪
■小笠原海豚屋
<住所>東京都小笠原村父島字東町
父島ビューホテル1F ディープブルー内
<TEL>04998−2−7280
<営業時間>営業時間にご注意下さい!
おがさわら丸入港中:16:00〜19:00
おがさわら丸出港日:12:00〜14:00
記事の中でご紹介した赤ちゃんカメの他の様子は、他の記事でも書いています。よろしければ、記事下のMEMO欄をご覧になって下さい。
・一生に一度は見たい国の天然記念物南島!世界自然遺産の小笠原へGO!
・小笠原でしかできない夜の楽しみ方
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/10/12更新)
- 広告 -