草原にニョキニョキ立つ石人!キルギスの世界遺産バラサグンとアクベシム遺跡

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草原にニョキニョキ立つ石人!キルギスの世界遺産バラサグンとアクベシム遺跡

草原にニョキニョキ立つ石人!キルギスの世界遺産バラサグンとアクベシム遺跡

更新日:2015/10/16 11:20

Kaycom Dのプロフィール写真 Kaycom D 旅行ライター

キルギスのトクマク近郊にあるバラサグン(ブラナ)とアクベシム(スイアーブ)は、2014年に「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」として世界遺産に登録された遺跡です。
天山山脈を望む大地にポツンと建つブラナの塔と、その麓の草原にニョキニョキはえる石人、そして、今ではかろうじて建物の痕跡だけが残るアクベシム。
かの三蔵法師も訪れたシルクロードの都で、悠久の時を感じてみてください。

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ブラナの塔とバラサグン遺跡

ブラナの塔とバラサグン遺跡

写真:Kaycom D

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ブラナの塔とバラサグン遺跡はキルギスを代表する世界遺産。
現在の塔の高さは25mほどですが、地震で上部が崩れ落ちる前は40m以上あったと言われています。
シルクロード全盛期には多くのキャラバン隊が訪れ、もうひとつの世界遺産アクベシムとともに栄えた都でした。

連なる天山山脈を背にして広大な草原に建つその姿は、旅行中あまり写真を撮らない人でも思わずシャッターを押してしまいたくなる風景。
この構図は、キルギスのガイドブックなどにもよく取り上げられているので、この国の中でも一押しの撮影ポイントです。

また、塔の近くにはミニ博物館もあるのでぜひ訪れてみてください。
館内には、ネストリウス派キリスト教の十字架、仏教寺院の柱の土台、ゾロアスター教の鳥葬後の納骨器などがあり、まさに文明の十字路を実感できます。

ブラナの塔にまつわる悲しい物語

ブラナの塔にまつわる悲しい物語

写真:Kaycom D

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このブラナの塔は、今のところミナレットとして建てられたと言われていますが、実は未だによくわかっていません。創建当時の姿は、ビシュケクにある国立歴史博物館に展示されていますが、それもいろいろな資料を元に想像して作られたもの。

そんな謎に包まれたブラナの塔には、いくつかの伝説があるのですが、そのうちのひとつをご紹介しましょう。

”その昔、王様は国の優秀な占い師を集めて、大好きな娘の将来を占った。
占い師たちは怖がって「100歳まで生きて子供もたくさん生まれる」などとこたえたが、その中で一人だけ「あなたの娘は16歳で黒い虫に刺されて死ぬ」と言った。
王様はなんとか守りたいと思いブラナの塔を建てた。
やがて娘が16歳になると、王様は「占い師の言ったことは嘘だった」と思いとても喜んだ。
そして、娘の誕生日の時に美味しいものを食べさせようと、果物をお皿にいれて持って行った。ところが、そのぶどうの中に黒い虫がいて娘はそれに刺されて亡くなってしまった。”

なんだか、この寂しげに建つ塔の雰囲気によく合った物語ではないでしょうか。

塔の上から天山山脈とシルクロードの絶景を見る

塔の上から天山山脈とシルクロードの絶景を見る

写真:Kaycom D

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ここまで来たら、ぜひ塔の上まで上ってみましょう。

塔に設置された外階段を少し上がると、内部への入り口がポッカリ開いています。塔の中は真っ暗でほとんど何も見えないため、ヘッドライトなどがあると安心。
また、狭い内部は人一人がやっと通れるほどの幅なので、下りてくる人と途中でかち合わないように「これから上りまーす!」と一声かけておくといいでしょう。

上まで続く螺旋階段はかなり急なため、上がる・・というよりはよじ登るという感じですが、2〜3分もあれば頂上に到着できます。
そして、息を切らしながら暗闇から這い出ると、そこには360度の大パノラマが目の前に広がります。

雪を被った天山山脈、どこまでも広がる草原、晴れ渡った青い空・・・。
そんな絶景の中で、当時のキャラバン隊がこの大草原を歩く姿に想いを馳せつつ、しばしシルクロードの風に吹かれてみてください。

草原からニョキニョキ生える石人

草原からニョキニョキ生える石人

写真:Kaycom D

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塔の上でシルクロード気分を満喫したら、次はその麓にいる石人に会いに行きましょう。
草原からニョキニョキと丸みを帯びた石像がいくつも顔をのぞかせていて、その表情がなんともユーモラス。

この石人は、突厥の戦士のお墓といわれていて、右手に馬乳酒の杯、左手に剣を持っているものが多く同じ顔はひとつもありません。
ぜひ、自分の顔と似ているものを探してみてください。

けっこう広いエリアに点在していて、他にも石臼やアラビア語が書かれた石盤なども置かれているので、ここだけでもなかなか見ごたえがあります。

心の目で見る幻の都アクベシム(スイアーブ)

心の目で見る幻の都アクベシム(スイアーブ)

写真:Kaycom D

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バラサグンを見学したあとは、車で10分ほどの場所にあるアクベシム(スイアーブ:砕葉城)も訪れてみましょう。

アクベシムはその昔、交易路としてとても栄えた都。仏教の寺や教会、モスクなどもあり、町へ入るためには、今でいうビザのようなものが必要で、高いお金を払わなければなりませんでした。
また、かの有名な玄奘三蔵(三蔵法師)も訪れ、その後通る国の紹介状や通訳などを整えてもらったという重要な場所。もしここで、そのような準備ができなかったら、この後の旅は安全に続けられなかったとも言われています。

現在ではすっかり風化してほとんど何も残っていませんが、雑草が生える荒れた地面をよく見ると、人工的に掘られた穴があいていて、かつてここに建物が建っていたということが伺えます。

何の予備知識もないと当時の様子を想像するのは少々難しいので、事前に博物館などで見ておくといいかもしれません。
派手さはありませんが、キルギスでは数少ない世界遺産のひとつなので、ぜひバラサグンとセットで訪れてみてください。

最後に・・・

シルクロードの美しい草原に佇む、ちょっと寂しげでミステリアスなブラナの塔と石人は、キルギスの中でも代表的な観光スポットなのでぜひ訪れてほしい場所。
遠い昔にここを通ったキャラバン隊の姿を思い浮かべながら、シルクロードの世界にどっぷり浸ってください!

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/12 訪問

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