写真:市川 芽久美
地図を見る昔ながらの赤ポストが目印のお店の入り口。
以前はこの直販のお店にしか入る事が出来ませんでしたが、蔵の酵母の匂いを実際に感じながら、ユニークな歴史と伝統の酒造りの技を見学出来るようになりました。
世界遺産に登録され、ますます注目の富士山。その山麓にある新名所として、こちらの酒蔵も徐々に訪れる人が増えてきました。
江戸時代の雰囲気を持つ外観や内装、そして蔵内には昔からの酒造りの道具が展示され、お酒好きの方でなくても十分楽しめる蔵見学コースになっています。
写真:市川 芽久美
地図を見るいよいよ、お店の裏にある酒蔵見学です。
まず、真珠のように精白した米を、米粒の中心にまで水を浸透させ、高温の蒸気で酒米を蒸し、麹・酵母・酸などを加えて醗酵させます。
この行程を高砂では、じっくり長時間かけて丁寧に行い、独自の酒母を造っています。
醗酵が停止した"もろみ"を丁寧にしぼり機にかけ、火入れをした酒をタンクに貯蔵。185年もの間お酒を造り続けてきたこの蔵でさらに香味が熟成し、まろやかな高砂の奥深い味の日本酒「高砂」になります。
冬の酒造りの時期でなくても、この蔵に染み付いた独特な酵母の匂いが楽しめます。
写真:市川 芽久美
地図を見る「仏像が祀られているのですが、観ていきますか?」と案内係の方に聞かれたら、迷わず見せて頂きましょう。醸造タンクが並ぶ蔵の2階に登ってみると、そこには酒造工程を見守っている薬師如来像が8体安置されています。
江戸時代中期頃の制作で、保存状態も良く歴史的価値が高い如来像です。明治時代の神仏分離(仏像取り除きの神事)に従い、富士登山の玄関口にある浅間神社(現浅間大社)や、富士山でも多数の石仏が廃棄され、金属製の仏像は、寺や個人に隠し奉納されたのです。
この蔵にある金属製の8体の仏像も、そのときの仏像を引き取ったもの。
今では、美味しいお酒造の守り神です。
写真:市川 芽久美
地図を見るこの酒蔵で造られる日本酒の特徴は、仕込み水の富士山の伏流水(超軟水)を使った口当りの優しく少し甘く感じる酒質。そして、蔵に生息する乳酸菌・硝酸還元菌を利用して仕込む“高砂山廃仕込”。富士山の水と、長時間かけて育てた酒母が重なって、この蔵独自の風味を持った日本酒『高砂』が造られています。
こちらで使われる富士山の水は、店内にもひかれており、実際に飲んでみる事も可能です。
写真:市川 芽久美
地図を見るそして、見学後の楽しみはこちらで造られる種類豊富な日本酒の試飲です。
生酒や、もろみが入った活性にごり酒、梅酒や焼酎なども造られており、バラエティー豊かな味を楽しめるのも嬉しい。
最近ではラベルも一新され、見た目もお洒落なスパークリング酒や、地元朝霧高原のヨーグルトをブレンドした、ヨーグルト酒など新しい味も登場。是非富士宮ならではのお酒の味を楽しんでみてください。
全国の酒屋さんでも「高砂」の日本酒を取り扱うお店が増えましたが、種類が揃っていて安価に購入できるのはこの直販店のみです。
富士山の全景を眺めながら、酒テイスティングも楽しめる”高砂酒蔵見学”、是非富士山観光の一環で訪れてみてはいかがでしょうか。
蔵見学は、事前予約が必要です。
詳細はMEMOのリンクをご覧ください。
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(2024/12/12更新)
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