11月の終わりから1月中旬まで、アムステルダムではライトフェスティバルが開かれます。国内外から選ばれた最高のアーティストたちによるモダンで個性的な光のオブジェが運河の所々にディスプレイされ、冬のファンタジーな光の世界を作り出しています。作品はどれもユニークで斬新ですが、夜のライトアップされた重厚な歴史的建築様式の建造物と見事に調和し、互いの美しさを引き立て合っています。
ライトフェスティバルのウォーキングツアーもありますが、凍てつく冬の夜に運河沿いを見て歩くのは大変と思われる方は、運河クルーズの乗船がお勧めです。昼間とは違ったアムステルダムの街並みと水上から眺める幻想的な光のアートに、きっと感動されるでしょう。
冬の夜、光に包まれるのは運河だけではありません。いつも大勢の観光客やショッピング客で賑わっているアムステルダムの中心地ダム広場でも、年末年始には盛大にイルミネーションと巨大ツリーが飾られ、豪華な光のきらめきに包まれます。その脇に建つ迎賓館として使用されている王宮もライトアップされ、昼間よりもっと壮麗で威風堂々とした姿を見ることができます。
この広場周辺にはカフェやレストラン、若者向けのブティック、ショッピングセンター、土産物店などが数多くあります。ショッピングを楽しんだり、カフェで一服したり、輝くイルミネーションに彩られたダム広場を眺めながら、華やかなアムステルダムの冬の情緒を満喫しましょう。
ダム広場の一角、ダムラック通りに面した老舗デパート『デ・バイエンコルフ』。「蜂蜜の巣箱」という名前の意味を持つこの店は、1914年に創業して以来、有名な『アンネの日記』にも登場し、オランダ唯一の高級デパートと言われています。
年末、店内は可愛らしいクリスマスの商品やディスプレイで溢れ、大勢の買い物客で賑わいます。高級品ばかりでなく、センスのいい小物や日用品もあるので、お土産やギフトを探すのに最適。デパートの建物全体に飾られたイルミネーションもゴージャスで、外観を眺めているだけで夢見心地の気分になります。その輝きは周辺のどの建物よりも一際目を引き、老舗デパートの貫録を見せつけているかのようです。
アムステルダムでは、様々なイベントで冬でも退屈しない夜を過ごせます。しかし、寒い屋外で過ごすのが苦手な方は、コンサートや観劇に出かけるのはいかがでしょうか。アムステルダムには沢山のコンサートホールや劇場、ライブハウス等があり、多様なエンターテイメントが楽しめます。
中でも、川岸に建つカレー劇場は1887年からの歴史を誇り、ライトアップされた外観が優美なだけでなく、内部もまた天井桟敷がありクラシカルで豪華。ミュージカルやモダンバレエなど質の高いプログラムを提供していることでも有名ですから、きっと満足できるエンターテイメントを楽しめるでしょう。
アムステルダムで見逃せないのがアムステル川に架かるマヘレの跳ね橋です。数々あるアムステルダムの橋の中では最も有名で、その名前はオランダ語で「痩せぽっちの橋」という意味。1671年頃に建造されて以来、ずっと市民からそう呼ばれ親しまれてきました。跳ね橋は何度も改修され架け替えられてきましたが、美しいフォルムは昔のまま。ゴッホは南フランスで、故郷のマヘレ跳ね橋を懐かしみ『アルルの跳ね橋』を描いたという説があるほど、絵になる橋です。
マヘレの跳ね橋は、1994年までは手動で開閉されてきましたが、現在は自動式です。開閉は不定期で、大きな船が通過する時だけ開きます。
昼間に見るマヘレの跳ね橋もノスタルジックな情緒がありますが、夜ライトアップされた姿は必見。運河の水面にその姿が映し出され、幻想的な情景が醸し出されます。
ウィンター・マジック(冬の魔法)とも称されるライトフェスティバルは、例年11月下旬頃から、年を越した1月中旬頃まで開かれています。開催日程や展示場所は毎年変わるので、必ず公式サイトでご確認ください。
年末年始など冬にアムステルダムに行かれる方は、ぜひ昼間の観光だけでなく、夜の街歩きを楽しんで下さい。街全体が光のアートに包まれた現代的ファンタジーの世界は、ロマンティックな旅の思い出づくりにきっと一役買うでしょう。
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(2025/1/24更新)
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