奇跡を信じて世界中からルルドへ!フランスの聖地で身も心も救われる!

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奇跡を信じて世界中からルルドへ!フランスの聖地で身も心も救われる!

奇跡を信じて世界中からルルドへ!フランスの聖地で身も心も救われる!

更新日:2015/11/02 15:49

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家

フランス南西部のスペインと国境を分かつピレネー山脈の麓にある、カトリック教会の巡礼地となっているのがルルド。この町を、奇跡を信じて世界中から絶えず巡礼者が訪れるのをご存知でしょうか。

19世紀のある日、一人の少女の前に聖母マリアが出現し、お告げ通りの「泉の水を飲んだら病が治る」という奇蹟が起きたといいます。それが噂となり、今では行列が途切れることのない世界的聖地となって多くの人々が訪れています。

少女ベルナデットの身に何が起きた?

少女ベルナデットの身に何が起きた?

写真:Hiroko Oji

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仏ルルド(Lourdes)の町は、小さい町でありながら年間600万人もの人が訪れるカトリック最大の巡礼地で、特に病を患う人にとっては、心の救いの場になっています。それは、次のような奇跡が言い伝えとなった結果なのです。

1858年2月11日、川の畔へ薪集めにやってきた貧しい少女ベルナデットは、突然目の前に現れた聖母マリアからお告げを聞かされます。「泉へ行って水を飲み、顔を洗いなさい」と。指示された洞窟へ行き地面を掘ると泉が湧き始め、その水を持ち帰って周りの人に飲ませたところ、次々に病が治るという奇跡が起こりました。彼女はこの後も聖母マリアと何度も出会い、「罪をつぐなうことと、ここで行列をし、聖堂を建ててほしい」とのお告げを聞いたといいます。そして、建てられたのが今のサンクチュアル(聖域)なのです。

少女ベルナデットの像は、聖域の東にあるサン・ミッシェル門から入った広い芝生の中に写真のようにたっており、訪れた人々を静かに出迎えています。

微笑むようにして立つ聖母マリア像

微笑むようにして立つ聖母マリア像

写真:Hiroko Oji

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東の入り口サン・ミッシェル門から入ると、真っすぐ西に向かって聖なる道が延びています。先に見えるのがロザリオ聖堂と無原罪のお宿り聖堂の堂々たる建物。その手前に神々しく建っているのが聖母マリア像です。その足元には、奇跡を信じて訪れた人々の、病気克服の願いや感謝の気持ちがこもった花束が、たくさん供えられています。

この写真の右奥には、聖ピオ10世の地下バジリカ聖堂が緑の芝生の下に広がっています。入り口から坂の通路を下ると楕円形の聖堂内に入れるのですが、外観からは想像もできないくらいの広さと近代的な造りにまず驚くことでしょう。そして数えきれないほどのたくさんの聖人たちの像のパネル!全部丁寧に見ていると、時間がいくらあっても足りないほどです。

広大な聖域と荘厳な二つの聖堂

広大な聖域と荘厳な二つの聖堂

写真:Hiroko Oji

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参道を真っすぐ西へ向かい、一番奥まったところにあるのが二つの聖堂です。下に見える、素晴らしいモザイク画で壁一面を埋め尽くしているのが「ロザリオ聖堂」。入り口は、周囲と扉をモザイク画で装飾された自動ドアになっていて、人の気配を感じると開くようになっているのが現代的。扉を押さないのに勝手に開いてくれるので、一瞬驚いてしまいます。八角形の聖堂内は八面とも美しいモザイク画の祭壇となっていて、聖母マリアやキリスト、聖人、天使の姿の前でたくさんの人が真剣に祈りを捧げています。

ロザリオ聖堂の左右にある半円を描く階段を上って行けば、「無原罪のお宿り聖堂」です。下の階は礼拝堂になっていて、ベルナデットに捧げる祭壇にはたくさんのローソクが灯され、厳かさに包まれています。上階の聖堂内ではミサが行われ、たくさんの人々が祈りを捧げる姿で埋め尽くされます。聖堂のテラスからは広大な敷地の聖域を見渡せ、川向こうのお城やさらにはピレネー山脈までも見通せます。

神秘的な聖母出現の「マサビエルの洞窟」と、裏山の巡礼路&ハイキングコース

神秘的な聖母出現の「マサビエルの洞窟」と、裏山の巡礼路&ハイキングコース

写真:Hiroko Oji

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聖堂の裏手にある岩山の麓へ周り込むと、聖母の出現したといわれるマサビエルの洞窟があり、聖母マリア像が立っています。神秘的で厳かな雰囲気いっぱいの洞窟の前には、ピラミッド型に組んだ蝋燭の献花台のような物も用意されています。

洞窟の中に入るには長い行列に並ばねばなりません。周りは日陰のため苔むした切り立った岩なのですが、行列の進むそばの岩だけがピカピカに光っているのです。これは、病が治るようにと願う人々の撫でて行った跡。どうか、願いが叶いますように!洞窟の周辺は常に行列がありますが、車椅子やストレッチャーに乗せられた人が優先的に近くに行くことができるのも頷けるところです。

背後の岩山は、巡礼路として、またハイキングコースとして頂上まで上れるようになっています。途中にはキリストが十字架を担いだ像や弟子たちの像が頂上まで続き、信者の方たちが膝をついて一段一段上る石段もあります。眺めの良い所にはベンチが設置されています。頂上からは雪を被ったピレネー山脈が見渡せ、一休みするにちょうど良い空間になっています。そのまま続く下りの道を行けば、洞窟の裏手に出られ、沐浴場につながります。

聖なる水の湧き出る泉

聖なる水の湧き出る泉

写真:Hiroko Oji

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洞窟の奥まったところでは、絶えず水が湧きだしています。しかし、今では写真のようなガラスに覆われていて、直接水に触れることはできません。

水を飲んだり持ち帰りたい人は、聖堂の横辺り、洞窟の手前には洞窟から湧き出した水汲み場に行きましょう。ここでは、いくつかある蛇口から流れ出る水を手ですくって飲んだり、様々な入れ物に水を満タンにして持ち帰る姿が見られます。これは、洞窟からわき出した水を飲むと病気が治ったという奇跡にすがる人々の思いがこもった行為なのです。

最後に

長年病に悩み続けた来た人々の心のよりどころとしての「ルルド」をご紹介しました。泉の水のおかげで不治の病が治るという奇跡が次々に起こり、鉄道など交通路の整備も進み、ルルドはカトリック最大の巡礼地になりました。今ではカトリック教徒にかかわらず、すべての悩める人々を救ってくれる!観光地というよりも、心のよりどころを求めて人々が訪れる聖なる地となっています。ここを訪れたご本人や自宅で待つご家族たちの、少しでも救いとなりますように!そして幸せが訪れますように!

余談ですが、聖母マリアに出会い、泉を見つけたベルナデッタは、35歳でこの世を去ったものの、不思議なことに彼女の遺体は腐敗しなかったと言われています。現在は、パリから約2時間の所にあるヌヴェール市のサン・ジルダール修道院教会に、まるで今でも生きているかのように安置されています。パリへいらっしゃってお時間があれば、どうぞ訪れてみて下さいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/12/08−2013/12/10 訪問

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