写真:六三四
地図を見る鹿児島は県内各地に温泉郷が点在する温泉王国。しかし観光の面から見ると、温泉単体で活用されることがほとんどで、観光の起爆剤としては物足りなさがあるのも事実です。そこで「こいじゃやっせん!(これではいけない)」と立ち上がった有志によって、温泉を活用した新名物の開発が勢いづいてきました。
そんな中「温泉水で地域おこしを」と考える若者たちが、遂に温泉を使った新名物「温泉ラーメン」を完成させました。待望の鹿児島ラーメンと温泉の初コラボに期待も高まります。
写真:六三四
地図を見る温泉ラーメンを完成させたのは、鹿児島中央駅から車で25分の「アイアイラーメン」(鹿児島市東開町)。2014年に開催された鹿児島ラーメン選手権でも上位に入賞した、鹿児島を代表する名店のひとつです。
斬新な発想とアイディアで様々なラーメンを生み出してきたノウハウを活かし、今回は温泉水を仕込み水として採用。さてそのお味のほどは?
アジの煮干しで出汁を取った醤油ベースのラーメンの名は「温泉水煮干しそば」。上質の醤油が作りだす旨味と甘みがほどよいバランスで、魚介系特有の臭みをほとんど感じることなく実に洗練された味わい。絡みの良い絶妙な麺を一気に食してなお、スープに『レンゲ』が止まりません。
最後の一滴まで飲み干したスープ。この美味さの秘密は天下の名湯にあり!
写真:六三四
地図を見る秘密を解くカギがあるのは薩摩川内市。鹿児島の奥座敷と呼ばれ、薩摩藩主島津光久公から「天下の名湯」と賞された歴史ある市比野温泉です。明治期には、歌人の与謝野晶子夫妻も訪れ歌を残しました。
『水鳴れば 谷かと思ひ遠き灯の 見ゆれば原と 思ふ湯場の夜(与謝野晶子)』
温泉地全体の泉質はアルカリ性の単純温泉で、施設によってはpH10.0という高いアルカリ度のところもあります。飲泉も古くから行われており、市比野にある「道の駅樋脇(ひわき)」には有料の温泉汲み場もあります。
実は、あのスープにはこの市比野温泉郊外に工場を構える「薩摩の奇蹟」という温泉水が利用されています。無色透明の澄んだきれいな温泉はクセがなくスッと体に染みわたります。
写真:六三四
地図を見る鹿児島県は、垂水や霧島をはじめ数多くの温泉水を販売している県でもあります。これまで多くの温泉水を飲まれた方にもおすすめしたい「薩摩の奇蹟」。
ほのかに甘いこの温泉水にはさらなる驚くべき事実が!こちらの温泉水の※硬度は0.6という「超軟水」だったのです。
※水1リットル中のカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量を表したもの。
高度120mg/リットル以下が「軟水」、101〜300mg/リットルが「中硬水」、301mg/リットル以上を「硬水」。
温泉を活用した名物!鹿児島にお立ち寄りの際は市比野の超軟水温泉「温泉水煮干しそば」。素材の味を十二分に引き出したスープが自慢の温泉水ラーメンを、是非お召し上がりください。
今回ご紹介した市比野温泉「薩摩の奇蹟」では、ホームページで様々な実験の様子も紹介されています。最近ではメディアにも登場し「美味しい」「甘くて飲みやすい」と評判も上々とのこと。これは一度は実感してほしいおすすめの本物温泉水です。
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(2024/10/14更新)
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